「4人が創る「わたしの美術館」展」を見る

d0001004_1473737.jpg 昨日(07月26日)「横浜美術館」で展覧会「4人が創る「わたしの美術館」展」を見た。
 横浜美術館のコレクションを4人の有名人の選んでもらって展示しようといった企画のようです。自前のコレクションの展示ですから、ある意味お手軽企画ですね。
 最初は小説家の角田光代さんが選んだコーナーです。
 「人が絵画という手段を通して、特定の宗教を越えた大きな意味合いでの〈神〉に触れようとしたことが感じられる、という視点」から選んだとのことです。
 ところどころに角田さんが作品から触発されて書いた「物語」も張り出されてました。
 わたしにはあんまり波長の合わない展示でした。

 次が写真家の荒木経惟さんが選んだコーナー。
 「日本画を中心とするコレクションから作品を選定」し「「模写・複写・盗作」というテーマ」で選んだとのことです。
 いやぁー。さすが荒木さんです。一気に面白くなりました。ひねりにひねった選択ですね。
 最初が下村観山によるラファエロの模写からスタートですからね。自分の「作緊縛」シリーズを展示したり、中島清之「喝采」の展示には後ろのスピーカーからちあきなおみの「喝采」が流してみたりとやりたい放題ですね。更には鏑木清方などの雑誌の挿絵や口絵の美人画を展示しながら、それといっしょに自分で写真に撮って拡大して展示したり、その隣には女性の顔を大きく拡大して100枚も並べたりとアラーキーワールドでしたね。

 そしてタレントのはなさんの選んだコーナー。
 「日常生活の空間で、側に置いて眺めていたいような親近感が見出せる作品を選定」したとのことです。
 ちょっとオシャレでかわいい小品といった作品が並んでました。女の子が好きそうな作品ばかりですね。まぁ、こういったのも有りかなぁと妙に納得してしまいました。

 最後が学者というか今やタレントといった方が良いような茂木健一郎さんの選んだコーナー。
 「美術作品に表現された顔や身体に注目し、そこに浮かび上がる人間の本質を探」るとのことです。
 ベーコンやセザンヌそして松井冬子と幅広いこの美術館のコレクションの特色をうまくセレクトしているように思えました。
 わたし的には松井冬子さんの「世界中の子と友達になれる」に再会できただけでも嬉しかったですね。

 常設展示では新収蔵品がまとめて展示してありました。柳幸典さんなどのいきのいい作品が並んでました。
 しばらく貸し出し中で不在だった、ダリなどのシュルリアリスム関連の作品も戻って定位置に展示してあったのも嬉しかったですね。
 写真コーナーは「特定の場所/匿名の場所-現代の風景画」として原田正路、石内都、金村修、磯田智子の4名の組写真が展示してありました。
 石内都さんてこういった暗い風景写真からスタートしたんですね。

 企画展と常設展あわせて「横浜美術館」コレクションの多彩さを充分堪能出来ました。

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by daisenhougen | 2008-07-27 07:06 | 鑑賞記-展覧会
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