「丸木スマ展」を見る

d0001004_895139.jpg 昨日(08月09日)「埼玉県立近代美術館」で展覧会「丸木スマ展」を見た。
 わたしには全く未知の作家でした。原爆の絵で有名な丸木位里の母親であり、院展などを中心に活躍した人のようです。
 「丸木スマ(1875-1956)は、70歳をこえてから絵を描きはじめ、81歳で亡くなるまでの間に700点以上もの作品を残したおばあちゃんです」とのことです。
 いやぁ凄いですね。70歳を超えてからはじめて、少なくとも人様に見せることができる表現領域まで達することができるんですからね。
 先日拝見したオーストリアの先住民・アボリジニ人のウングワレーが67歳です描きはじめたのと同じようなもんですかね(その感想はこちら)。
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 展示は、作品テーマごとに、「山里の息吹」、「季節はめぐる」、「花ひらく」、「大地のめぐみ」、「いのちの鼓動」、「かけがえのない日々」といった区分で展示してあります。
 絵筆を取り始めた頃の孫を喜ばせる為に描いた作品から、院展に入選して作品群、そして技法的にもかなり充実した頃まで様々な作品が展示してあります。
 これだけ生き生きと、かつ奔放に描くことができるんですね。
 心の動きを素直に画面に表すとこうなりますと言った表現です。
 言ってみれば幼児画と紙一重のところで作品になりえています。このスリル感がたまりません。やみつきになるような面白さがあります。
 ただただ唖然として眺めるばかりでした。
 人生を生き抜いたおばあちゃんにしかできない表現ですね。
 ただ、最後の頃になると技法的に安定してくると、チョットつまらなくなるのもウングワレーと似ていますね。
 
 同時にかわしまよう子、須田悦弘、安藤栄作といった若手の現代作家3名の作品も途中に挟み込むように展示してありました。
 それぞれが表現的に確立してるのですから、一緒に展示しなくても良かった気もします。
 図録買ったので、読んでから感想続けます。

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by daisenhougen | 2008-08-10 07:08 | 鑑賞記-展覧会
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