「図録 北京故宮 書の名宝展」を読んだ。
中国書の名宝を集めたこの展覧会も終わってしまいましたね(その時の感想はこちら)。その感激を思い出しながら図録をめくってみました。 収録されている論文は、西林昭一「中国の書の歴史-展示作品を主として」、富田淳「王羲之傑作の残影-蘭亭八住第三本に寄せて」、同「真賞斎コレクション」、菅野智明「乾隆帝の文物清玩と書の地平」、弓野隆之「菫其昌の語った書」、松村茂樹「碑学が訴えるもの」です。 いずれもかなり専門性の高い論文で、門外漢のわたしにはちょっとハードルが高かったですね。 でも、まぁ、収録図版を巻末の「作家・作品解説」と行ったり来たりしながら何度も何度も眺めていて、決して退屈しませんでした。 漢字は文字でありながら、一緒に造形的な美を表現できる、不思議な存在なのが良くわかります。のめり込んだら、抜け出せなくなる気もしますね。 漢字に接するのが活字オンリーの世界にいると、いささかハードルが高い世界ではありますね。 ましてや漢文ですからね。 せめて釈文に日本語訳ぐらいは付けて欲しかったです。 発行:毎日新聞社ほか、制作:印象社、2008年07月15日発行、238頁。
by daisenhougen
| 2008-09-17 07:20
| 読書-展覧会図録
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