「図録 フェルメール展」を読んだ。
この展覧会も会期の残りが1ヶ月を切ってしまいました(12月14日まで)。期待の展覧会でしたので、開催早々に訪れました(その時の感想はこちら)。 3度は訪れると思っていたのに、まだ1回だけです。こんな機会は2度とないかもしれないので、絶対再訪はしないといけません。 ということで、まだ読んでいない図録を読んで、気持ちを盛り上げることにしました。 巻頭に監修者であるブルース美術館長のピーター・C・サットンさんの「フェルメールとデルフト・スタイル」が収録されています。 力のこもった論文ですね。なんせ70頁ですからね。 17世紀半ばにオランダの小都市デルフトに架空心的な画家が集中したことを詳しく論じてくれてます。 わたしが知ってたのはフェルメール(1632-1675)だけですが、それに先行する画家も詳しく紹介しれくれてます。 特に重要なのはカレル・ファァブリティウス(1622-1654)とピ-テル・デ・ホーホ(1629-1684)のようです。 再訪の時は、こちらもじっくり拝見しなくてはなりませんね。 図版は詳しい解説と一緒に収録されています。その解説も全てピーター・C・サットンさんが執筆ですから大活躍です。 ここで仕込んだ知識も鑑賞には役立ちそうです。 巻末には乙葉哲「オランダ絵画と日本-そしてフェルメールの受容」が収録されていて、日本でのフェルメール受容史が詳しく載ってました。 発行:TBS・朝日新聞社、編集・制作:ランダムハウス講談社・財団ハタステフティング、2008年、232頁。
by daisenhougen
| 2008-11-14 06:47
| 読書-展覧会図録
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