「セザンヌ主義 父と呼ばれる画家への礼賛」を見る

d0001004_18225619.jpg 昨日(12月20日)「横浜美術館」でで展覧会「セザンヌ主義 父と呼ばれる画家への礼賛」を見た。
 わたしにとってセザンヌの作品をまとめて拝見したのは1999年の同じ「横浜美術館」での展示以来です。
 その展示でセザンヌの歴史的意義と魅力といったものが、わたしにも納得できた画期的な展覧会だったのを憶えています。
 今回も見逃すわけにはいけませんし、TVでコマーシャルも流しているので、会期が迫って混まないうちにと、早めに出かけてみました。
 「セザンヌの名作約40点と、その影響を受けたと考えられる20世紀の巨匠の作品約100点を国内外から集め、それらを並置、比較して展観するという大胆な試みを行うものです。「近代絵画の父」と呼ばれるセザンヌの名品と、彼を起点として日仏に華開いた20世紀絵画。偉大なる表現者が次なる表現者を生むという、芸術の真髄に迫る」とのことです。
 展示は「プロローグ」、「Ⅰ.人物画」、「Ⅱ.風景画」、「Ⅲ.静物画」、「エピローグ」といった区分の展示でした。
 プロローグはセザンヌの肖像画であり、エピローグはセザンヌの先輩画家へのオマージュで短いコーナーです。
 それ以外はこの3つの区分に従い、セザンヌの作品とその影響ゆけたであろう西洋と日本の画家の作品が一緒に並べて展示するといった仕掛けです。
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 素人目には直接影響が感じられる作品とほんとうに影響受けたの首をかしげたくなる作品と混在している印象でした。
 まぁ、こういった展示企画もありかなぁとも思いながら、けっこう興味深く拝見することができました。
 セザンヌの偉大さを際立たせたいという企画でしたね。
 ただチョット残念だったのが、肝心のセザンヌの作品があんまり揃ってなかったことですね。
 点数的にも40点ですが、作品数よりも海外物だけでなく日本にあるセザンヌの名品が揃ったとは言いがたい展示でした。
 いくら影響をさぐると言っても、肝心のセザンヌの作品の展示にも力入れて欲しかったです。
 でも、結構見ている人も多かったですから、興行的には成功なんでしょうね。
 セザンヌから影響受けたとして展示してあった画家の名前を写しておきます。
 ポール・ゴーギャン、エミール・ベルナール、モーリス・ドニ、パブロ・ピカソ、ジョルジュ・ブラック、アンリ・マティス、モーリス・ド・ヴラマンク、アンドレ・ドラン、アメデオ・モディリアーニ、モイーズ・キスリング、マルク・シャガール、有島生馬、安井曾太郎、岸田劉生、森田恒友、佐伯祐三、黒田重太郎、中村彝、前田寛治、木村荘八、林倭衛、小野竹喬。

 セザンヌ主義展で展示スペースを多く取られたせいか、常設展示はだいぶ狭かったです。
 ただ日本画のコーナーでは片岡珠子の作品がまとめて展示してあり、見応えがありました。
 

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by daisenhougen | 2008-12-21 07:22 | 鑑賞記-展覧会
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