古井由吉「漱石の漢詩を読む」を読む
今年の読書始めは、漱石の漢詩を読み解く中から日本語の衰弱を切るといった、なかなかスリリングな著作からスタートです。 4回にわたる連続講演をもとにした著作のようです。 漱石の漢詩といえば、この著作でもさかんに引用されている吉川幸次郎「漱石詩注」で読んだのは、遙か昔になってしまいました。 その時は、あんまりわかんないなぁといった印象でした。 でも、今回は古井由吉(1937-)さんの丁寧なガイドによって、漱石の漢詩の魅力が伝わってきました。 そして、漱石の漢詩を読み解きながら、日本語の衰弱の要因を漢文に対する素養が失われたことに求めています。 日本語というものを再度見直す切っ掛けとなる著作でした。 漱石の漢詩をじっくり読み込んでみたいですね。今なら魅力が解りそうな気がします。 この著作では14編ほどを紹介してくれてますが、全編を読んでみたいです。 全集本ではハードルが高そうですから、やっぱり注釈が詳しく載ってる「漱石詩注」の再読でしょうか。 目次:前口上 漱石の独立峰、Ⅰ 修善寺の大患Ⅱ 『明暗』の頃、むすび 日本語の再生のために。 岩波書店、2008年12月19日第1刷、1,995円、四六判変型、180頁。
by daisenhougen
| 2009-01-02 09:51
| 読書-詩歌小説評論他
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