「博物館に初もうで」を見る

d0001004_8581877.jpg 昨日(01月10日)「東京国立博物館」で展覧会「博物館に初もうで」を見た。
 もう初詣の時期も過ぎましたが、今年の美術館巡りの始めに選んだのは東博の初もうで展です。
 一番の目的は若仲さんの未見の作品を見ることですが、東博の常設展示をじっくり拝見するのも良いかなぁなんて気持ちもありました。
 本館に入ると、豪勢な生け花が飾ってあり正月気分を演出してありましたが、チョット閑散としていました。松の内も過ぎたのですから仕方ないんでしょうね。
 まず2階の「新春特別展示 豊かな実りを祈る―美術のなかの牛とひと―」からスタートです。 丑年の新年にちなんで「駿牛図巻断簡」、「北野天神縁起絵巻」といった牛やめでたい作品がならんでました。
 「国宝室」では「鳥獣人物戯画巻 丁巻」が展示してありました。でもせっかく鳥獣戯画なんですから、やっぱり甲巻か乙巻にしてほしかったですね。
 その他のコーナーでも「十二天像(風天)」、「線刻蔵王権現像」といった国宝が白押しの展示でした。
 平安から江戸期までの書画の充実した展示をじっくり拝見しました。


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 そしていよい期待の伊藤若冲「松梅群鶏図屏風」にご対面です。
 躍動する鶏と石灯籠を描いた屏風画です。
 石灯籠と鶏のトサカは点描で描かれています。
 若仲さんの特徴のよくでた作品でした。
 閑散としているのを幸いにじっくり独り占めで拝見できました。


 その後もめでたい浮世絵の展示も楽しませてもらいました。
 今回は見るのをパスした「未来をひらく福澤諭吉展」のおこぼれ展示で「国宝 釈迦金棺出現図」なんてのも拝見できたのはラッキーでしたね。
 1階の「ジャンル別展示」に移ってこちらもじっくり拝見しました。
 通常は「彫刻」と「近代美術」のコーナーぐらいで、他は横目で眺めながら通り過ぎって終わりなんですが、今回は「陶磁」、「漆工」、「刀剣」、コーナーもゆっくり拝見しました。「工芸」コーナーでは「自在置物―本物のように自由に動かせる昆虫や蛇」なんてユニークな展示もありました。
 最後の「近代美術」のコーナーでは横山大観「游刃有余地」、前田青邨「神輿振」などが力作でした。
 日本美術を丸ごと体感できるすばらしい展示でした。
 こんなふうに東博の常設展示をじっくり拝見すると、いろいろな発見がありますね。 

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by daisenhougen | 2009-01-11 06:56 | 鑑賞記-展覧会
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