「田渕俊夫展」を見る

d0001004_1193526.jpg 昨日(01月10日)「日本橋三越」で展覧会「田渕俊夫展」を見た。
 田渕俊夫(1941-)さんの作品をまとめて拝見するのははじめてです。院展などで見かけたことはありましたが、特に印象に残る存在でもありませんでした。
 今回は「画業40年東京藝術大学退官記念」、「パリ・三越エトワール帰国記念」なんて仰々しい副題も付いてましたし、なにより同じ日本橋の高島屋と連続開催なんてことができるんですから、見逃すわけにはいけませんね。
 展示は「プロローグ」、「色彩に魅せられて」、「墨色に魅せられて」の3部構成となってました。
 たまたま当日は、ご本人のギャラリートークとかち合いましたので、大混雑状態でした。
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 初期は抽象絵画に近いとんがった作品からスタートしているようです。
 わたし的には、この初期作品が一番心に残りました。
 その後は指導教官の悪しき指導のおかげでしょうか、洗練された技法だけが目立つ、穏健な作品が目につくような気がします。
 院展風といったらいいんでしょうか、大会社や公共施設のロビーに似合う作風ですね。
 ただ、近年の墨一色による表現は一皮むけた感じもします。
 技法の洗練はさらに磨きがかかっているようですが、精神性も感じさせる作品になってきているようです。
 日本画家は年齢を重ねてから、大きく変貌して傑作を書き上げる人がたくさんいます。田渕さんにも、今後の大きな変貌を期待したいですね。

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by daisenhougen | 2009-01-11 07:08 | 鑑賞記-展覧会
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