「寿ぎと幽玄の美―国宝雪松図と能面―」を見る

d0001004_11572946.jpg 昨日(01月10日)「三井記念美術館」で展覧会「寿ぎと幽玄の美―国宝雪松図と能面―」を見た。 昨年に続き、年一回恒例の「国宝 雪松図」の展示を見てきました(昨年はこちら
 昨年と同じで茶道具などの展示の後の第4室に絵画の展示でした。
 円山応挙の「国宝 雪松図」がドーンと一番奥に鎮座してるのも同じでした。一年ぶりの再会を楽しませてもらいました。
 今年の目玉はなんといっても能面の展示でしたね。
 「平成20年度の新指定重要文化財」で一括して重要文化財に指定された「旧金剛宗家伝来能面」54面を初めて一挙公開するということのようです。
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 この第4室の最後のあたりから最後までズラーッと能面の展示が続きます。
 今まで、能面をじっくり鑑賞したことなどありませんでした。どちらかといえば苦手な分野でしたね。
 そもそも翁、尉、鬼神、男、女といったタイプがあるなんてのもはじめて知りました。
 でも、今回、能面をこれだけ、これでもかこれでもかというぐらい対面させられると、全く印象が変わってきます。
 例えば女面でも、幼い頃の「小面(花の小面)」から始まり、若き「孫次郎(オモカゲ)」にいたり、その後年を重ねる毎に「増女」、「宝来女」、「曲見」、「十寸髪」「泥眼」、「痩女」、「老女」、「姥」、「山姥」と変貌をとげ、ついには「般若」、「蛇」にいたる様は凄いとしかいいようがありません。
 人間の一生の様々な変貌を顔の表情だけでこれほど見事にとらえることができるんですね。
 能面が素晴らしい芸術作品であることが納得できた素晴らしい展示でした。
 わたくし、恥ずかしながら一度も能舞台を拝見したことがないのですが(退屈きわまりないなんて雑音に惑わされたせいもあってですがね)、今年はぜひとも能舞台鑑賞にチャレンジですね(年の初めから目標一つできました)。

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by daisenhougen | 2009-01-11 07:16 | 鑑賞記-展覧会
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