「石内都展 ひろしま/ヨコスカ」を見る

d0001004_2019494.jpg 昨日(01月10日)「目黒区美術館」で展覧会「石内都展 ひろしま/ヨコスカ」を見た。
 石内都さんの作品を最初に拝見したのは、2006年09月に「東京都写真美術館」で「石内都:mother's展」でした。わたしの好みとは全くかけ離れた題材を撮った作品ですが、何か魅力を感じた記憶が残ってます(その時の感想はこちら)。
 その後、2008年07月に「横浜美術館」の常設展示で初期作品の展示に出くわし、mother's展の作品との落差に驚きました(その時の感想はこちら)。
 そんな中、今回、「彼女の仕事の全貌を紹介し、検証する企画です」とのことですから、遅ればせながら出かけてきました。
 行ってみてビックリしたのは、地味な展示だろうと勝手に思っていたんですが、なんのなんのかなり混んでました。
 人気の写真家だったんですね。
 ご本人も会場にみえていたので、お顔を拝見できたのもラッキーでした。
 展示は「風景・「ヨコスカ」から」、「時の身体/身体の時」、「不在の肉体・「ひろしま」へ」の三部に分けて、時代順に構成・展示されてました。
 1階から2階まで全スペースを使った、充実の展示でした。
 そして、この展示を見てようやく初期作品から最新作までのつながりが了解できた気がしました。
 けっして断絶しているのではなく、表現が変わってきたのは、表現を突き詰めていくことによって必然的に変わってきたことが納得させられました。
 写真家としてのスタートは街の風景から始まったのが、室内に移り、人そのものへ、更には身体そのものへ、そしてその所有物へ、さらには過去の所有物とどんどん対象が細部のものへ、さらには過去に向かっているように思えます。
 恐ろしいほどに一貫性を持って表現を追求しているように思えます。
 半端な表現意識を持った人ではないようです。
 とにもかくにも素晴らしい展示に出会えました。
 昨年の11月から開催されているのに、今頃まで訪れなかったのを後悔しています。昨年見ていれば2008年のベスト10にいれていたと思うぐらい素晴らしい展示でした。
 でもまぁ、年を越したとはいえ、間に合っただけでもラッキーでした。

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by daisenhougen | 2009-01-11 07:57 | 鑑賞記-展覧会
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