「没後30年 安田靫彦展」を見る

d0001004_14562.jpg 昨日(02月28日)「茨城県近代美術館」で展覧会「没後30年 安田靫彦展」を見た。
 水戸遠征の一番の目的はこの展覧会を見るためでした。
 偕楽園から歩いて仙波湖を眺めながら歩いて訪ねました。久しぶりに晴れ間も出ていたので気持ちいい散歩コースでした。
 この美術館は日本画の展示では素晴らしい企画を立ててくれますね。2007年には没後いち早く「加山又造展」を企画したのが思い出されます(その時の感想はこちら)。
 さて、今回の展覧会は安田靫彦(1884~1978)さんの没後30年ということで、100点もの作品を集めた大規模な回顧展とのことです。
 会場にはいると、真っ先に展示してあったのは「梅花定窯瓶」です。梅まつり開催にあわせた気のきいた展示ですね。
 次が、わずか16歳で描いた「遣唐使」に始まり若書きの作品が並んでましたが、まさに技法的には完璧とも思える作品が並んでいました。

d0001004_1451936.jpg さてそこからは「Ⅰ章 萌芽と胎動」、「Ⅱ章 展開と開化」、「Ⅲ章 深花と円熟」といった区分でほぼ年代順の展示でした。 
 安田靫彦といえば歴史画というぐらいですから、今回の展示でも多くの歴史の一場面を描いた作品が並んでいました。
 わたし的にはなかなか感情移入できない作品ジャンルではあるのですが、こうやってまとめて拝見すると、けっこう味わい深いジャンルかもしれないなんて気なってきました。
 さらには多くの肖像画に接するとことができたのも収穫に一つです。
 特に「花づと」、「赤星母堂像」、「茶室」などの同時代の女性を描いた作品の気品の高さには感銘を受けました。
 更には冒頭に展示してある作品や「紅梅」などの梅を描いた作品の簡潔な美しさも素晴らしかったです。
 安田靫彦の歴史画だけにとどまらない幅の広さを教えてもらえました。
 そして何といっても日本画の持つ線の美しさを堪能させてもらえた素晴らしい展示でした。
 日本画はやっぱり線描の美しさにつきるということをあらためて納得させられました。

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by daisenhougen | 2009-03-01 07:10 | 鑑賞記-展覧会
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