「生誕170年記念 楊洲周延展」を見る

d0001004_21234497.jpg 昨日(03月15日)「太田記念美術館」で展覧会「生誕170年記念 楊洲周延展」を見た。
 この浮世絵師の作品を拝見するのははじめてです。もしかしたらいろんな浮世絵展に展示されていたのかもしれませんが、全くノーマークでした。
 最近、明治期の浮世絵師が再発見されて取り上げられていますが、楊洲周延(1838-1912)さんもその流れに沿っているようですね。
 「明治に活躍した浮世絵師、楊洲周延(ようしゅう・ちかのぶ)。新時代の到来を思わせる色鮮やかな作風で、当時は月岡(大蘇)芳年や小林清親らに次ぐ人気の浮世絵師でした。明治時代を迎えた女性 たちの新しい風俗や過ぎ去りし徳川幕府の武士たちの生活などを得意としており、歴史資料としても貴重な作品群となっています。
 本展では楊洲周延の画業を紹介し、明治の浮世絵がもつ新鮮な魅力をお伝えいたします」とのことです。
 展示は「Ⅰ.新時代を迎えた女性たち」、「Ⅱ.過ぎ去りし江戸へのノスタルジー」、「Ⅲ.静謐なる歴史物語世界」といった区分で66点ほどの作品が展示してありました。
 江戸時代から明治にかけての激動の時代に浮世絵というある意味時代に追い越されつつある表現形態で時代変化に必死に食らいついていった様が良くわかる展示でした。
 そして江戸時代に素養の基盤を持つことから来る、江戸時代への懐古趣味も興味をそそりました。
 ところで、かなり多用されているどぎつい「赤」はなんなんでしょう。
 明治期の浮世絵によく使われている気がするんですが、今から見ると何か違和感が残る色合いです。
 この時代の最先端の色遣いだけあって多用されたが、今になってはこの色使いがこの時期の浮世絵を古びさせている要因の気もします(素人の勝手な想像です)。
 この辺りをもう少し調べてみたいですね。
 なにはともあれ、わたしにとっては楊洲周延という新たな浮世絵師を発見できた記念すべき展示でした。
 図録の発売がなかったのは残念でした。こういった有名でない人ほど図録を作って欲しかったですね。

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by daisenhougen | 2009-03-16 07:50 | 鑑賞記-展覧会
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