小野健吉「日本庭園-空間の美の歴史」を読んだ。
庭園とは何かの定義から始まり、日本庭園の歴史を古代から近代までを概説してくれてます。 庭園史といえば美術史とも建築史といった領域で付録程度に扱われているジャンルですね。わたしにとってはほとんどまっさらな知識しかありませんでしたので、多くの新しい知識を得ることができました。 今後は日本庭園を訪れた時には、チョットは蘊蓄をひけらかすことができるかもしれませんね。 著者の小野健吉(1955-)さんは日本庭園史が専門で文化庁主任文化財調査官とのことです。 目次:はじめに、 第1章 庭園の始まり―縄文・弥生・古墳時代の屋外造形(住まいと「まつり」の場の景観、「庭園」としての前方後円墳、水辺の祭祀とその舞台)、第2章 飛鳥の園池―大陸伝来の庭園造り(方形の池、石の像、新羅の庭園情報)、 第3章 平城京の庭園文化―日本庭園のデザインの起源(平城宮・平城京の庭園デザイン、律令制下の庭園)、 第4章 王朝貴族の舞台装置―立地と景観を活かす(平安京の水脈と風光、寝殿造庭園と『作庭記』、浄土としての庭園)、第5章 作庭の新たな担い手―禅と鎌倉・室町の造形(夢想疎石の庭園、北山殿(鹿苑寺)と東山殿(慈照寺)、鑑賞の庭園・枯山水)、第6章 数寄の空間―乱世の美意識(戦国大名の庭園、茶と露地、豪華な石組・名石・植栽)、第7章 「大名庭園」と行楽の場―定着する庭園文化(社交の装置としての回遊式庭園、大名庭園、庭園文化の定着)、第8章 近代の日本庭園―象徴主義からの脱却(自然主義風景式庭園、芸術としての庭園、環境としての庭園)、 終 章 文化資源としての日本庭園―次代へどうつなぐか、あとがき、参考文献。 岩波書店(岩波新書)、2009年02月20日第1刷、861円、新書版、247頁。
by daisenhougen
| 2009-03-24 06:46
| 読書-詩歌小説評論他
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