昨日(04月14日)「松濤美術館」で展覧会「台湾の心・台湾の情 廖修平・江明賢二人展」を見た。
こちちらの美術館は台湾関係の展示を得意としています。 どちらかというと中国共産党に気兼ねして、台湾に関するこういった催しに消極的なところが多い中で、貴重な存在です。 以前に拝見した台湾人の日本画家「陳進展」の清新さがいまでも心に残っています(その時の感想はこちら)。 さて今回、展示されているお二人は陳進さんよりも後の世代で、現役ばりばりの台湾を代表する美術家とのことです。 「「台湾版画の父」といわれる廖修平(1936~)は台北に生まれ、国立師範大学卒業後、東京教育大学、さらにパリ、ニューヨークなどで留学を重ね、1977年に再来日し、筑波大学で教鞭をとり、版画研究室創設に尽力しました。東京版画ビエンナーレ、サンパウロ国際版画展などの各種国際展で数々の賞を受賞しています。 一方、台中生まれの江明賢(1942~)は台湾師範大学を卒業後、スペインなどに留学し、様々な西洋の美学、水彩の技法を伝統的水墨画の中に取り入れ、新たな水墨画の道を切り開きました。 本展では、今日の台湾美術界で指導的立場にある両氏の作品を紹介するとともに、その作品を通して、戦後台湾美術の足跡を検証します」とのことです。 まず、廖修平(りょうしゅうへい)さん。 版画を中心として、油絵などの作品も展示してありました。 かなりモダーンな作品が多く、同時代の世界美術シーンの中でどれだけ独自性を発揮できるか、といったところで活動しているようです。 一方、江明賢(こうみんけん)さんはいわゆる水墨画の世界です。でも、墨一色の作品は少なく、彩色画がメインですね。 淡い色合いがモダーンな感じが漂いつつも、伝統的な水墨の世界
by daisenhougen
| 2009-04-15 07:34
| 鑑賞記-展覧会
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