田中長徳「カメラに訊け! 知的に遊ぶ写真生活」を読んだ。
田中長徳(チョートク)さんの著作は一年ほど前に読んだ「カメラは知的な遊びなのだ。」以来です(その時の感想はこちら)。 基本的考え方は前著と同じで「デジタルカメラ+フィルムカメラ(コラボレーション)=知的カメラ生活」ということです。 現在のカメラメーカーが短いサイクルで売り出す高機能デジカメを斬り、古き良きライカを礼賛するスタイルは全く同じです。 それをあっちに行ったりこっちに来たりと、どちらかと言えばとりとめなく書いているとようです。 内容的にはちょっぴり水増しかなぁといった感じでした。 でも、まぁ、デジカメとライカの組み合わせもこれで完結だそうですから、めでたしめでたしということで・・・・。 目次:まえがき―目下、カメラの快楽は危機に瀕している、第1章 あなたの愛機はブランドですか?―メーカーの付加価値競争とユーザーの購入基準は活断層化する、第2章 お父さんのための大きく重い「高画質デジカメ」―フラッグシップ機の現実、第3章 ライカにうっとりする理由を解明する―銘機マニアの病理学、第4章 中古レンズの“空気感”の正体―オリジナルプリントのイコン性、第5章 写真機の発達はフィルムと共に―映画カメラの美学、第6章 ブランドがブランドたる理由―デジカメブランドはあるがブランドデジカメは存在しない、第7章 チョートク、中国のカメラ工場を歩く―中国製カメラ今昔、第8章 いったいなにを撮りたいの?―プロとアマチュアの道具へのこだわりはこう変わった、あとがき―ライカの命永く、デジカメの命短し。 筑摩書房(ちくま新書)、2009年3月10日第1刷、777円、新書版、226頁。
by daisenhougen
| 2009-04-21 07:36
| 読書-詩歌小説評論他
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