カテゴリ:読書-展覧会図録( 168 )

「図録 やなぎみわ マイ・グランドマザーズ」を読む

d0001004_1405318.jpg 「図録 やなぎみわ マイ・グランドマザーズ」を読んだ。
 こちらの展覧会も見てからだいぶ時間がたってしまいましたね(展覧会の感想はこちら)。
 忘れてしまう前に図録を眺めてみました。
 最初にやなぎみわさん自身による言葉が書いてありました。
 写しておきます。
 「新たな祖母たち、久闊の祖母たちが一同に会したこの時を、祝福したい。グランドマザーズは、若い日の急勾配の苦しい山越えで見えた一瞬の晴れ渡る稜線、仙境のごとき雲海のようなもので、刻一刻と移り変われど、その時にしか現れない祖母の姿がここにある。半世紀を生き延びて、幾山河を越えた頃、本物の老女となってまた再び出会えることを祈ります。」
 PART1は「My Grandmothers」が完全収録されています。
 文章もじっくり読んで、展覧会を思いかえすことができました。
 丹羽晴美「マイ・グランドマザーズ-共鳴する記憶」、デイヴィット・エリオット「女性の四年期」と2つの論文が収録されていました。
 PART2は「Works1994-2009」ということで「マイ・グランドマザーズ」シリーズ以外のやなぎみわ作品のダイジェストです。
 こちらは、わたし的にはめっけ物の部分でした。
 この図録1冊でやなぎみわさんの全体像を見返すことができました。
 PART3は植松由佳「やなぎみわ、まなざしの先にあるもの」、シリーズ解説、展覧会歴、作品リスト、主要参考文献といった具合に至れり尽くせりでした。。

 発行:淡交社、2009年03月24日初版、2,600円、B5判変型 144頁

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by daisenhougen | 2009-05-28 06:59 | 読書-展覧会図録

「図録 アーティスト・ファイル2009-現代の作家たち」を読む

d0001004_13581129.jpg 「図録 アーティスト・ファイル2009-現代の作家たち」を読んだ。
 展覧会を見てからだいぶ時間がたってしまいましたが、遅ればせながら図録を眺めて見ました(展覧会の感想はこちら)。
 ガッチリした段ボール製の外箱に9冊の作家別に分冊された図録が入っています。
、参加者のペーター・ボーゲルス、平川滋子、石川直樹、金田実生、宮永愛子、村井進吾、大平実、齋藤芽生、津上みゆきのの各氏にそれぞれファイル009から017と番号が振られていました。2008年の第1回展からの連番のようです。
 どの分冊も学芸員が巻頭に解説を書いて、作品を掲載、巻末には略歴、主要文献、出品作品といった順序で全員32ページずつ平等に作られています。
 かなり資料的な側面が強い作りですね。
 今度、齋藤芽生さんの作品にはいつ出会えるんでしょうかね。

 編集・発行:国立新美術館、印刷:アイワード、2009年、2,000円、32頁*9分冊

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by daisenhougen | 2009-05-27 06:57 | 読書-展覧会図録

「図録 朝鮮王朝の絵画と日本」を読む

d0001004_13503345.jpg 「図録 朝鮮王朝の絵画と日本」を読んだ。
 収録論文は日本と韓国の研究者たちによる8編が収録されています。表題だけ写しておきます。 洪善杓「朝鮮王朝後半期の絵画活動と傾向」、鄭于澤「韓国仏画の展開―法古創新」、板倉聖哲「朝鮮王朝前期の瀟湘八景図―東アジアの視点から」、橋本慎司「室町絵画と朝鮮王朝の絵画」、石附啓子「鄭?の「真景」―鄭?筆<朴淵瀑図>を中心に」、福士雄也「朝鮮絵画と近世の日本絵画」、中田利枝子「岡山県内所在の朝鮮王朝時代の仏画について」、五十嵐公一「仙仏奇踪と朝鮮絵画」。
 朝鮮絵画の基礎知識の全くないわたしにはハードル高い論文が多かったですが、日本絵画との関わりを論じた部分は興味深かったです。
 特に福士雄也さんの論文では若冲の作品との関連を詳しく扱っていたのには興味ひかれました。 図版は326点収録されていて、わたしが仙台展で実際に拝見した作品の倍も収録されていました。 実際に拝見できなかったのは悔しいですが、図版と解説で我慢しておくしかないですね。
 巻末には作品解説、関連地図、朝鮮絵画史年表、朝鮮絵画史研究文献表、出展リストが収録されていました。

 発行:読売新聞社、制作:リーブル、2008年11月01日発行、2,900円、322頁。

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by daisenhougen | 2009-05-25 06:49 | 読書-展覧会図録

「図録 浮世絵 ベルギーロイヤルコレクション展」を読む

d0001004_1058417.jpg 「図録 浮世絵 ベルギーロイヤルコレクション展」を読んだ。
 太田記念美術館で見たときに買ったままにしてあり、昨年の読まずにしまった図録の1冊でしたが、今回、日本橋高島屋へ巡回したのを拝見した機会に読んでみました。
 なんせ日本橋高島屋では展示リストがありませんでしたので、この図録だけが頼りでした(この図録にも場所別の展示リストはついていませんでしたが・・・)。
 収録されている論文は3つで、永田正慈「ベルギー・ブリュッセルの浮世絵」、シャンタル・コジレフ「ベルギー王立美術史博物館日本がコレクションの成り立ちについての概要」、ゴットリーヴ・デナーエン「ベルギー王立図書館版画室とその浮世絵コレクション」でした。
 いずれも今回のコレクションの来歴の紹介でした。
 図版部分はベルギー王立美術史博物館がNo1からNo231まで、ベルギー王立図書館No232からNo259までと太田記念美術館の前期と後期、高島屋の京都店と日本橋店で分割展示されたのが、一括収録されています。
 わたしが訪れることができたのは太田記念美術館の後期でと高島屋日本橋店でした。
 前者ではベルギー王立美術史博物館から64点とベルギー王立図書館から17点でしたし、後者ではベルギー王立美術史博物館から132点とベルギー王立図書館から28点拝見しました。
 いずれにせよ、この図録でようやく全ての作品がそろい踏みと言うことですね。 
 大きく収録されているのものだけでなく、何枚かが1ページに同時に収録されているのもありました。見開きで大きく収録されていたのは鳥文斎栄之「吉野丸船遊び」でした。
 世界有数の浮世絵コレクションの一端を知ることができる大事な図録となりました。
 巻末には作品解説と絵師略伝も収録されていました。
 発行:読売新聞社、制作:東京美術、2008年、224頁。

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by daisenhougen | 2009-05-08 06:57 | 読書-展覧会図録

「図録 アンドリュー・ワイエス:創造への道程」を読む

d0001004_752551.jpg 「図録 アンドリュー・ワイエス:創造への道程」を読んだ。
 この展覧会は「Bunnkamuraザ・ミュージアム」と「福島県立美術館」で場所を変えて拝見したので、とりわけ記憶に残る展示です(感想はこちらこちら)。
 じっくりと解説を読みながら図版を眺め返しました。
 やっぱりワイエスはイイですね。
 今度は是非とも代表作を集めた、大規模な回顧展を企画して欲しいですね。日米巡回ぐらいでないと代表作を集めた回顧展は難しいかもしれませんが、是非とも実現して欲しいですね。
 目次:高橋秀治「アンドリュー・ワイエス―創造への道程」、図版/解説、荒木康子「松並木―折り重ねられた意味をめぐって」、中村音代「ワイエスの世界に導かれて」、アルバム、年譜/主要展覧会歴、関連地図、主要文献目録、出品目録。
 発行:愛知県美術館ほか、制作:印象社、2,200円、2008年、208頁。

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by daisenhougen | 2009-03-26 07:52 | 読書-展覧会図録

「図録 上村松園・松篁・淳之 三代展」を読む

d0001004_19501126.jpg 「図録 上村松園・松篁・淳之 三代展」を読んだ。
 展示されていた松園さんの作品を思い返しながら図録をめくってみました(展覧会の感想はこちら)。
 巻頭には内村武夫「「上村松園・松篁・淳之 三代展」に寄せて」、上村淳之「展覧会に寄せて」といった短い文章が収録されています。
 図版は3人それぞれに短い解説とともに収録されています。こういった解説は有り難いですね。結構いろんな知識を得ることができました。
 巻末には上村淳之×司葉子「対談」がおよび略年譜、作品目録も収録されていました。 ところでチョット気になったのが、実際にわたしが見た時には展覧されていない作品も図録には載っていたことです。
 もちろん展示会場ごとや展示期間ごとに展示される作品が異なるのは仕方ないでしょうが、この展覧会では展示リストが準備してないのですから、せめて図録には展示会場別、展示期間ごとの展示リストは収録して欲しいですね。一応は文化活動なんですからね。
 編集・発行:読売新聞、制作:ニューカラー写真印刷、2009年、2,000円、134頁。

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by daisenhougen | 2009-03-18 07:47 | 読書-展覧会図録

「ジュリアン・オピー記録集」を読む

d0001004_1754494.jpg 「ジュリアン・オピー記録集」を読んだ。
 今となればだいぶ昔となった「ジュリアン・オピー」展(その時の感想はこちら)。まだ発売されていなかった図録が、先日訪れた「ツェ・スーメイ」展でようやく買うことができました(感想はこちら)。
 図録といっても、正式には「展覧会資料第77号」ということで、あくまで資料といった位置づけのようです。
 判型も小さく非常に薄っぺらで、まおかつ作品をキチンと写したものではなく、展示風景を写した写真の掲載でした。それでなんと1800円ですからチョットひどい価格設定でした。
 せめて展示作品はきちんと1点毎に収録して欲しかったです。
 文章は学芸員の高橋瑞木さんとういかたの「浮世として」という短い文章が収録されてました。ジュリアン・オピーを現代の浮世絵師としてとらえています。

d0001004_1755444.jpg ジュリアン・オピーの素晴らしい作品が思い返せただけでも、この「記録集」をめくった甲斐はありました。
 発行:水戸芸術館現代美術センター、印刷:八紘美術、2008年09月26日発行、48頁。

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by daisenhougen | 2009-03-17 07:06 | 読書-展覧会図録

「図録 土門拳の昭和」を読む

d0001004_99944.jpg 「図録 土門拳の昭和」を読んだ。
 図版に続いて収録されている文章は、野町和嘉「土門拳がいた」、水谷八重子「本物を撮る写真家」、飯島実「若き日の土門拳とその周辺」、岡部信幸「土門拳 創造する眼差し」です。
 その後に土門拳の文章セレクション「エッセイ」も収録されています。
 巻末には土門拳年譜、作品リストも。
 発行:クレヴィス、印刷:凸版印刷、2009年02月24日発行、2,100円、19.5*25.6、200頁。

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by daisenhougen | 2009-03-09 07:55 | 読書-展覧会図録

「図録 没後三〇年 安田靫彦展」を読む

d0001004_97298.jpg 「図録 没後三〇年 安田靫彦展」を読んだ。
 巻頭には市川政憲「安田靫彦、絵画の芳しさについて」、安田建一「没後三〇年の父を偲んで」と短い文章が収録されています。
 図版に続き中村智則「安田靫彦―古人のこころと触れるその芸術」で安田靫彦さんの画業の概略が紹介されています。
 巻末には作品目録・解説、安田靫彦年譜、文献目録、作品リストと一通り収録されてます。 編集・発行:茨城県近代美術館、制作:リーヴル、2009年、1,600円、21.1*29.7、175頁。

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by daisenhougen | 2009-03-09 07:50 | 読書-展覧会図録

「図録 国宝 三井寺展」を読む

d0001004_1645383.jpg 「図録 国宝 三井寺展」を読んだ。。
 巻頭には下坂守「三井寺の歴史」です。いやー凄い歴史ですね。権力闘争そのものです。そして何度も何度も焼失を繰り返すんですね。ついには秀吉から閉鎖されてしまうんですから半端じゃないです。そんな中でもこれだけのお宝を保持し続けてるんですから凄いお寺です。
 図版部分ではやっぱり秘仏開扉は別格のようでそれぞれ拡大図が載ってました。勧学院障壁画も拡大図と実際の寺院内の写真も収録されてました(展覧会の感想はこちら)。
 その後には6つの詳論が収録されていました。
 瀬山里志「若王寺と聖護院の智証大師像について」、末吉武史「三井寺の不動明王像」、寺島典人「三井寺の中世以降の仏像について」、石川知彦「三井曼荼羅とその周辺」、石田佳也「勧学院客殿障壁画をめぐって」、秋田達也「法明院の障壁画を描いた絵師たち」です。
 だいたい三井寺のお宝についての知識を仕込むことができました。
 なんとか訪ねてみたい名刹です。
 巻末には作品解説、三井寺関連年表、参考文献、出品目録が収録されていました。
 気合いの入った立派な図録でした。
 発行:毎日新聞社ほか、編集大阪市立美術館ほか、デザイン:エヌ・シー・ピー、印刷:日本写真印刷、2009年02月07日第2版(2008年10月31日発行)、2,300円、22.5*29.5、336頁。

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by daisenhougen | 2009-02-23 07:04 | 読書-展覧会図録