カテゴリ:鑑賞記-コンサート( 63 )

オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」を聴く

d0001004_1431209.jpg 先日(03月14日)「サントリーホール」でオペラ「コジ・ファン・トゥッテ」を聴いた。
 だいぶ遅くなりましたが、わたしにはコンサートを聴くのは今年初めてです。月1回ぐらいは聴こうと思っているのですが、なかなか実現しませんでした。
 ルイゾッテイ指揮のモーツァルトシリーズの最終回というんですから、聴き逃すわけにはいけませんね。
 いゃー満喫しました。音の贅沢を存分に満喫しました。
 他愛もない内容に飛びっきりの音楽が絶妙のバランスでできあがっています。
 まさしくモーツァルトの最良の作品です。
 生粋のイタリアスタイルのルイゾッテイにはピッタリの作品です。
 このダ・ポンテ三部作の最後に持ってきたのもうなずけます。

 主要メンバーを写しておきます。
 出演:フィオルディリージ:セレーナ・ファルノッキア(ソプラノ)、ドラベッラ:ニーノ・スルグラーゼ(メゾ・ソプラノ)、グリエルモ:マルクス・ヴェルバ(バリトン)、フェルランド:フランチェスコ・デムーロ(テノール)、デスピーナ:ダヴィニア・ロドリゲス(ソプラノ)、ドン・アルフォンソ:エンツォ・カプアノ(バス)
 指揮&フォルテピアノ:ニコラ・ルイゾッティ、演出:ガブリエーレ・ラヴィア、管弦楽:東京交響楽団、合唱:サントリーホール オペラ・アカデミー
 舞台装置:アレッサンドロ・カメラ、衣裳:アンドレア・ヴィオッティ

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by daisenhougen | 2010-03-26 06:30 | 鑑賞記-コンサート

ホールオペラ「モーツァルト:ドン・ジョヴァンニ」を聴く/ルイゾッティ

d0001004_8555696.jpg 昨日(04月08日)「サントリーホール」でホールオペラ「モーツァルト:ドン・ジョヴァンニ」を聴いた。
 サントリーホール恒例のホールオペラは2005年の「ラ・ボエーム」、2006年の「トゥーランドット」とプッチーニ作品を聴いています(その時の感想はこちらこちら)。
 でも、その後ちょっとコンサート通いをあんまりしなくなっていたので、モーツァルト&ダ・ポンテ三部作のチクルスははじめて聴くことになります。
 ルイゾッティはプッチーニ振りでは抜群の冴えを見せていたのですが、さて、モーツァルトではどうなのかと、大いに期待をもって訪れました。
 舞台を覆っていた段幕が天井につり上げられると、壇上の中央に客席に向かって立つニコラ・ルイゾッティを囲むようにオーケストラが配置されています。

d0001004_8561375.jpg そして演奏スタートです。
 かなり速いテンポの演奏です。
 でも、もちろんルイゾッティですから情感豊かであり、表情豊かに作品世界を描き出してくれてます。
 すばらしいです。一気に音楽に引き込まれていきました。
 音を聴く悦楽を十分堪能させてもらいました。
 このあたりはルイゾッティの独壇場ですね。
 ただ、味付けとしてはどちらかといえばイタリア的という感じがします。
 喜怒哀楽を情感豊かに描く部分が前面に出ていて、この作品の持つ陰影感が少し後ろに隠れてしまった気もします。
 でも、こういったモーツァルトも良いかもしれません。変に深刻ぶったモーツァルトなんて吹っ飛ばすような演奏でした。
 ソロ陣も若さあふれる歌声を聴かせてくれました。
 マルクス・ヴェルバの美声と抜群の容貌、セレーナ・ファルノッキアの美声、ダヴィニア・ロドリゲスのコケティシュな魅力などが心に残りました。
 でも、このオペラは良くも悪くもルイゾッティの指揮に尽きます。
 指揮だけでなくフォルテピアノまでこなし、表情豊かな指揮ぶりまでを舞台の中央で披露してくれてます。
 まさしくイタリアンなモーツァルトもルイゾッティの個性そのもののようでした。
 そうそう、演奏後のカーテンコールもお茶目でいかにもイタリアンといった感じですばらしかったです。後味がすこぶるイイ上演でした。

 演奏曲目:モーツァルト/ドン・ジョヴァンニ(全2幕・日本語字幕付)
 指揮&フォルテピアノ:ニコラ・ルイゾッティ、演出:ガブリエーレ・ラヴィア、管弦楽:東京交響楽団、合唱:サントリーホール オペラ・アカデミー
 出演:ドン・ジョヴァンニ:マルクス・ヴェルバ(バリトン)、騎士長:エンツォ・カプアノ(バス)、ドンナ・アンナ:セレーナ・ファルノッキア(ソプラノ)、ドン・オッターヴィオ:ブラゴイ・ナコスキ(テノール)、ドンナ・エルヴィーラ:増田朋子(ソプラノ)、レポレッロ:マルコ・ヴィンコ(バリトン)、マゼット:ディヤン・ヴァチコフ(バス)、ツェルリーナ:ダヴィニア・ロドリゲス(ソプラノ)。

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by daisenhougen | 2009-04-12 08:57 | 鑑賞記-コンサート

オペラ「ワルキューレ」を聴く

d0001004_10562163.jpg 昨日(04月03日)「新国立劇場」でオペラ「ワルキューレ」を聴いた。
 2001年から4年がかりで上演されたいわゆる「トウキョーリング」再演の第2弾です。
 序夜「ラインの黄金」を聴いたのが03月13日ですから記憶もまだ薄れていませんので、すぐにワーグナーの世界に入る込むことができました(「ラインの黄金」の感想はこちら)。
 演奏曲目:リヒャルト・ワーグナー/楽劇「ニーベルリングの指輪」第1夜、「ワルキューレ」 全3幕(ドイツ語上演) Richard Wagner:"Der Ring des Nibelungen ERSTER TAG DIE WALKÜRE。
 演奏はダン・エッティンガー指揮、東京フィルハーモニー交響楽団、演出:キース・ウォーナー。
 歌手陣はエンドリック・ヴォトリッヒ(ジークムント)、クルト・リドル(フンディング)、マルティーナ・セラフィン(ジークリンデ)、ユッカ・ラジライネン(ヴォータン)、ユディット・ネーメット(ブリュンヒルデ)、エレナ・ツィトコーワ(フリッカ)ほか。

d0001004_10563315.jpg 今回の舞台のキーワードは矢印でしょうか。
 手を変え品を変えながら大きな矢印が舞台の中心に居座りながら進行してゆきます。今回の抽象的な演出の象徴のようです。
 なんせドロドロした欲望や思惑が渦巻き、父と子供の物語、恋愛から近親相姦、夫婦の葛藤などなどなどと複雑怪奇な物語ですから、こういった抽象的な舞台はかえってふさわしいようですね。
 第三幕に至ると、舞台は救急病院に変わり、ワルキューレの奇行のシーンとなります。このあたりは結構上手い設定でした。
 なんせ5時スタートで終わったのが10時台半ばといった長丁場の演奏でしたが(休憩が2回80分ほどありましたがね)、グングンと引き込まれ、退屈する暇は与えてくれませんでした。
 演奏も「ラインの黄金」よりノリが良かったように思えました。エンジンがようやくかかってきた演奏となってました。
 すっかりワーグナーの世界を堪能させてもらいました。
 この音楽の魅力は独特です。麻薬的ともいえる魔力を持っています。はまると抜け出せなくなる気がしますね。
 残りの「ジークフリート」、「神々の黄昏」は来年の上演です。
 あいだが空くには残念ですが、まぁ、楽しみに待つことにしましょう。

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by daisenhougen | 2009-04-04 08:57 | 鑑賞記-コンサート

ハイドン/オラトリオ「天地創造」を聴く

d0001004_8412999.jpg 昨日(03月29日)「東京文化会館」でハイドン/オラトリオ「天地創造」を聴いた。
 「東京・春・音楽祭」の一環としての開催です。この音楽祭は昨年までの「東京のオペラの森」をオペラ中心を転換してリニューアルでの開催のようです。
 演奏曲目は今年のハイドンイヤーということから選ばれたんでしょうね。
 わたし的には始めて聴く曲でした。
 旧約聖書の「創世記」プラス平和に暮らす「アダムとイブの物語」の合体で、天地から生物、そして人類までを作り上げた神を延々と讃える曲でした。
 神話的荒唐無稽の物語も、こういったぐあいに壮大に歌われると、何となく納得させらます。
 音楽の力恐るべしです。
 始めて聴く曲なので、演奏うんぬんを言えるわけはありませんが、どちらかといえばおとなしめの演奏だった気がします。
 レオポルド・ハーガー指揮NHK交響楽団、東京オペラシンガーズ。ソロはタチアナ・リスニック(ソプラノ)、セミール・ピルギュ(テノール)、アイン・アンガー(バス)。

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by daisenhougen | 2009-03-30 07:42 | 鑑賞記-コンサート

「ラインの黄金」を聴く

d0001004_8241068.jpg 昨日(03月13日)「新国立劇場」でオペラ「ラインの黄金」を聴いた。
 いやいや久しぶりのオペラです。前回聴いたのが同じ「新国立劇場」で2007年12月の「カルメン」以来ですから(その時の感想はこちら)、一年以上ごぶたさだったんですね。
 さてその久しぶりのオペラは、2001年から4年がかりで上演されたいわゆる「トウキョーリング」の再演です。
 演奏曲目:リヒャルト・ワーグナー/楽劇「ニーベルリングの指輪」序夜、「ラインの黄金」 全1幕(ドイツ語語上演) Richard Wagner:"Der Ring des Nibelungen"Vorabend Das Rheingold。
 演奏はダン・エッティンガー指揮、東京フィルハーモニー交響楽団、演出:キース・ウォーナー。
 歌手陣はユッカ・ラジライネン(ヴォータン)、トーマス・ズンネガルド(ローゲ)、にユルゲン・リン(アルベリヒ)、エレナ・ツィトコーワ(フリッカ)、シモーネ・シュレーダー(エルダ)ほか。

d0001004_824285.jpg 演出は現代風に味付けされていました。
 舞台中央には大きなスクリーンが鎮座して、なにやら数式めいたものが映し出されたり、ジグソーパズルの断片がキーになっているようでもあります。舞台衣装もスーツを着たビジネスマン風でした。
 ワーグナーですからどんな演出でも合ってしまうんですね。
 演奏はどちらかというとアッサリめでした。
 人間の欲望をえがいた作品なんですから、もうチョット毒のある演奏のほうが良かった気もしました。
 歌手陣もいまいち存在感が無かった気もします。
 わたし的にはエルダ役のシモーネ・シュレーダーという人の歌唱が唯一存在感のある歌を聴かせてもらいました。
 でもワーグナーの音楽の存在感は抜群です。耳に残る音楽ですね。帰宅途中もずーっとワーグナーのメロディが鳴っていいました。
 なにはともあれ充分堪能できました。やっぱりオペラもイイですねぇ。

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by daisenhougen | 2009-03-14 08:24 | 鑑賞記-コンサート

「ロンドン・セット全曲演奏会 第4回」を聴く/ブリュッヘン/新日本フィル

d0001004_15222255.jpg 昨日(02月28日)「すみだトリフォニーホール」でコンサート「ロンドン・セット全曲演奏会 第4回」を聴いた。
 今年はじめてのコンサートです。だいぶ出遅れたスタートとなりました。今年は何とか月一ぐらいは聴きに出かけたいですね。
 さて今回は、4回にわたった古楽の巨匠フランス・ブリュッヘン指揮新日本フィルよるハイドンの交響曲連続演奏会の最終回です。
 今年ははハイドン没後250年ということでハイドン・プロジェクト2009の一環でのコンサートとのことです。
 ブリュッヘン指揮の新日本フィルの演奏は2005年に一度聴いたことがあります。その時にあまりの弱々しい歩き方に衝撃を受けた覚えがありますが、今回も見た感じは変わりませんでした。
 演奏曲目は次の3曲でした。
 交響曲第102番変ロ長調Hob.I-102
 交響曲第103番変ホ長調「太鼓連打」Hob.I-103
 交響曲第104番ニ長調「ロンドン」Hob.I-104
 さて演奏がスタートすると、ほんの少しずつしか指示は出していない様な指揮ぶりですが、そこから流れてくる演奏は超一級品でした。
 ブリュッヘンらしい陰影がありながらもみずみずしく、尚かつ緊張感のある演奏が愉しめました。
 そして新日本フィルの楽団員がその指揮に全面的に信頼しきって演奏しているのがよく伝わってきました。
 現代楽器でのノンビブラート演奏も違和感は感じませんでした。
 わたし的にはハイドンは食い足りない作曲家の一人ですが、こういった演奏で聴くとハイドンも悪くないかなぁなんて思ってしまいました。
 いずれにせよ素晴らしい演奏を堪能させてもらいました。
 アンコールには交響曲第104番ニ長調「ロンドン」の第4楽章をもう一度演奏していました。

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by daisenhougen | 2009-03-01 07:20 | 鑑賞記-コンサート

大友直人/東京交響楽団「第九演奏会」を聴く

d0001004_7485723.jpgd0001004_7491138.jpg 昨日(12月20日)「ミューザ川崎」で「ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団 名曲全集 第43回」を聴いた。
 年末に至る処で開催されている恒例のベートーヴェンの第九演奏会です。今回聴くことができたのは、大友直人指揮東京交響楽団といった組み合わせです。
 客寄せもかねてか、ソプラノの佐藤しのぶさんもご出演でした。
 2004年、2005年と続けてこの年末の一大イベントは聴いていたのですが、2006年、2007年はパスしていました。
 久しぶりに年末気分を味わってみようと急遽聴いてきました。出遅れたせいかチケット取れたのはこの演奏会だけでした。
 そして会場は、ほぼ満席状態でした。さすがに第九人気は大したもんです。
 まず最初はJ.S.バッハ/チェンバロ協奏曲 第1番 ニ短調 BWV1052です。
 口開けにはチョット重すぎたかなぁといった感じでした。 
 酒井茜さんはアルゲリッチのお弟子さんと言うことですが、初めて演奏を耳にしました。綺麗な音色の演奏でした。ただ、第九の前の演奏とはチョット気の毒な気もしました。
 オーケストラともども波に乗る前に終わってしまった感じもしました。
 さて、今回のメイン、ベートーヴェン/交響曲 第9番 ニ短調 作品125「合唱付」。
 大友直人指揮の第九を聴くのは初めてですが、演奏開始から極めて正統的にかつ端正な演奏でした。奇を衒うことなく、どちらかと言えば淡々と演奏が続きました。
 第3楽章になると弦楽器の濃密な演奏となり、ようやく演奏ものってきたようです。
 そして最終章になると、演奏も全開となったようです。
 ただ、全開と言っても、けっしてテンポを大きく揺らしたり、変なリズムの強弱で味付けすることなく、あくまで分析的であり、端正な演奏でした。
 結構満足度は高い演奏でした。
 年末の風物詩を一つ味わえた一夜でした。

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by daisenhougen | 2008-12-21 07:48 | 鑑賞記-コンサート

五嶋みどり/エッシェンバッハ指揮フィラデルフィア管弦楽団来日公演を聴く

d0001004_1403828.jpg 昨日(05月24日)「サントリーホール」で「五嶋みどり/エッシェンバッハ指揮フィラデルフィア管弦楽団」の来日演奏会を聴いた。
 五嶋みどりさんは2005年11月にバイエルン放送交響楽団との競演でプロコフィエフ/バイオリン協奏曲第1番を聴いて以来です(その時の感想はこちら)。
 フィラデルフィア管は是非一度聴いておきたかったオーケストラですが、ようやく念願かないました。
 エッシェンバッハはピアニストとしても有名なマエストロですが、その演奏も初めてです。
 さて一曲目はチャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調。
 冒頭から最後まで、どこをとっても非の打ち所のない演奏でした。
 素晴らしい演奏の一言ですね。
 全編緊張感に満ち、一音一音が陰影を帯びた演奏は絶品でした。
 これ以上ないほどの豊穣な時間を体験させてもらいました。
 もしかすると五嶋みどりさんは、現在聴けるバイオリストの中で最良の一人なのかもしれません(そして彼女の中でも最も脂ののりきった時期かもしれませんね)。
 先日聴いた大ファンのヒラリー・ハーンさんの演奏が霞んでしまいました。格が全く違う気がしますね。
 オーケストラも心得ているようで、極めて控えめに伴奏に徹していた気がします。これはこれで一つの見識のような気がします。
 至福の演奏が終わると、大きな拍手が鳴りやみませんでした。会場中が感動を共有していたようですね。
 何度も何度もステージに呼び戻されていました。

 休憩を挟んでの曲目はショスタコーヴィチ/交響曲第5番二短調 op.47。
 こちらは、指揮者、オーケストラともに自分たちの出番と、先ほどとは一転して力のこもった演奏でした。
 まさしくオーケストラのあらゆる要素を使い切るような曲なので、各パート頑張って演奏しているようでした。
 ただ、あんまり頑張りすぎて、所々で一部パートが目立ちすぎるところがあった気もします。
 でも、まぁ華麗なオーケストラの音の洪水を堪能できました。

 アンコールにはワーグナー/歌劇「ローエングリン」より第3幕前奏曲が演奏されました。
 こちらは名演というか耳に残る演奏でした。ひょっとするとショスタコーヴィチより良かったかもしれませんね。

 大枚払って聴きに行った甲斐のある演奏会でした。

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by daisenhougen | 2008-05-25 07:59 | 鑑賞記-コンサート

ヒラリー・ハーン/ノセダ指揮BBCフィルを聴く

d0001004_12492512.jpg 昨日(03月14日)「東京文化会館」で「ヒラリー・ハーン/ノセダ指揮BBCフィル」の演奏会を聴いた。
 けっこう強い雨が降ってましたが、ヒラリー・ハーンのバイオリンが聴けるんですから、なんのそのといそいそ出かけてきました。
 指揮者、オーケストラともに全く聴いたことありませんでした。
 にわか仕込みの情報では指揮者のジャナンドレア・ノセダさんはイタリア人でゲルギエフの弟子筋に当たるようで、若手指揮者の注目株とのことです。
 BBCフィルハーモニック管弦楽団はマンチェスターにあるオーケストラでBBC交響楽団とは全く別物のようです(かなりまぎらわしいですね)。

 まず一曲目はストラヴィンスキー/バレエ組曲「妖精の口づけ」より ディベルティメントです。
 たぶん初めて聴く曲ですが、ストラヴィンスキーらしくリズムの強調された曲でしたね。
ノセダさんが跳んだり跳ねたりのオーバーアクションで指揮してましたが、残念ながらあんまり心に残りませんでした。

d0001004_13113954.jpg 次はいよいよお待ちかねのヒラリー・ハーン嬢の登場です。
 シルバーのビーズかなんかがいっぱい付いた薄い色のドレスで登場しました。そんなに背丈は高くないようですが、すっと背筋をのばしていると存在感は抜群でしたね。
 演奏曲はシベリウス/ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47 です。
 この曲は今回の来日にあわせて発売されたので、CDで予習済みです。
 そして今回の演奏も、当然でしょうがこのCDと基本的には違っているわけではありませんでした。
 でもライブで聴くのは全く違います。
 のっけから、すーっと心にしみこんできます。全身に音楽に浸れるのはライブならではですね。
 そしてラリー・ハーンの音色の透明感は絶品でした。
 完璧なテクニックとは聞いていましたが、それはもう全く完璧な演奏でしたね。
 演奏が進むにつれてすっかりヒラリー・ハーンの世界に入り込まされました。すばらしい演奏でした。
 アンコールに答えて、バッハの無伴奏バイオリン曲を演奏してくれました。
 ご本人がかわいらしい声で「バッハのLoureです。」と日本語(?)で曲目を言ってくれました。ということですから、多分、無伴奏バイオリンパルティータ第3番ホ長調「ブーレ」ですね。
 これがまた絶品でした。何でこんなに素晴らしい音色が出せるんでしょう。
 いっそのこと、このままずーっと演奏続けて欲しかったですね。
今回の来日ではソロコンサートの予定がないのが残念。

 休憩後はベートーヴェン/交響曲第7番 イ長調 Op.92 です。
 いまや超有名曲になってしまいましたが、わたしにとっては昔からかなり好きな曲でした。でも今回はなかなか演奏に入り込めませんでした。
 指揮者のノセダさんは跳んだり跳ねたりと大熱演で指揮していますし、オーケストラも一生懸命追従しているようでした。
 ただ、あまりにヒラリー・ハーンの完璧な世界を味わった後では、空虚な感じがどうしても残ってしまいました。なんとなくコバケンの演奏を思い出してしまいました。

 でもでもヒラリー・ハーンの演奏を初めて聴くことができたんですから、大満足の演奏会でした。奮発してチケット入手した甲斐がありましたね。

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by daisenhougen | 2008-03-15 12:58 | 鑑賞記-コンサート

コンサート「N響第1610回定期公演 Aプログラム/ブロムシュテット」を聴く

d0001004_11415244.jpg 昨日(01月13日)「NHKホール」でコンサート「N響第1610回定期公演 Aプログラム/ブロムシュテット」を聴いた。
 演奏はヘルベルト・ブロムシュテット指揮NHK交響楽団。
 演奏曲目はモーツァルト/交響曲 第38番 ニ長調 K.504「プラハ」、ブルックナー/交響曲 第4番 変ホ長調「ロマンチック」(ノヴァーク版 1878/80年)。
 コンサートの聴き始めはN響からとなりました。まぁ年の初めと言うことで一番高い席にしたんですが、2階の端の方でチョット不満な位置でした(でも、ギリギリの予約ですから文句も言えないですね)。
 そして演奏会はほぼ満席状態で盛況でした。なんてったって八十歳になる長老ブロムシュテットの登場ですから当然でしょうかね。
 まずはモーツァルト。
 今年のクラッシックコンサート初めて聴く曲がモーツァルトとはラッキーですね。モーツァルトの後期交響曲の充実したそして優雅な作品世界を堪能させてもらいました。日本のオーケストラでの最高水準の演奏でしたね。
 そしてブルックナー4番です。
 弦の弱音のトレモロから始まり、ホルンのソロ、そして金管の咆哮といったブルックナーおなじみの出だしから快調に始まりました。
 その後も、この長丁場の演奏を大きな破綻もなく、きっちりとまとめきっていました。さすが巨匠だけのことはありますね。
 演奏が終わって渋谷までの歩いていく間も、演奏の残響が耳に響いている感じが残っていて、寒さも気になりませんでした。
 今年も最初から素晴らしい演奏からスタートできました。今年は幾つこういった素晴らしい演奏に出会えるんでしょう。

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by daisenhougen | 2008-01-14 09:09 | 鑑賞記-コンサート