カテゴリ:鑑賞記-展覧会( 646 )

「浮世絵入門」を見る

d0001004_16245647.jpg 先日(07月01日)「山種美術館」で展覧会「浮世絵入門」を見た。
 こちらの美術館は近代以降の日本画がウリとなっていますので、自前の収蔵品だけで浮世絵展が開催というんでビックリして訪れてみました。
 でもまぁ、こちらの美術館は、移転してから訪ねるのが大変になりましたね。恵比寿駅からだらだらと続く上りの坂道、そのうえなんと歩道橋と幾多の試練をクリアーしないとたどり着けません。暑い季節は特にシンドイです。
 とまぁ、やっとこたどり着いて、ほっとしながら涼しい館内で展示を拝見しました。
 展示の中心となっているのは、広重の「東海道五拾参次」の一挙公開です。
 なんといっても浮世絵では有名中の有名作ですが、全展揃いの展示を見たのは、わたしも3度目ぐらいだと思います。
 初心に返って、じっくり拝見させてもらいました。
 その他には春信、清長、歌麿、写楽、北斎といった有名どころののみで構成された展示となっていました。
 そういった意味でも、展覧会の題名ともなっている「浮世絵入門」の展示でしたね。
 ただ、もはや浮世絵を「六大浮世絵師」なんて枠組みでとらえるのは、一時代前のくくりかたの展示といった気がしないわけでもありませんでしたがね・・・・。
 まぁ、こちらの美術館も浮世絵のコレクションがいろいろあることが分かっただけでも収穫でした。20年ぶりなんて言ってないで、定期的に公開して欲しいもんです。

[PR]
by daisenhougen | 2010-07-05 06:24 | 鑑賞記-展覧会

「ジオメトリック・イメージズ」+「projectN 41喜多順子」を見る

d0001004_1622505.jpg 先日(07月01日)「東京オペラシティアートギャラリー」で展覧会「ジオメトリック・イメージズ」と「projectN 41喜多順子」を見た。
 まず「ジオメトリック・イメージズ」。
 収蔵品展の第33回ですが、いわゆる抽象絵画の特集です。幾何学的な作品がずらりと並んでいます。
 わたし的にはチョット退屈な作品が多かった気がします。
 なんせ同じ抽象作品でも猪熊弦一郎さんの後では格が違うって感じでした。 でも、吉原治良さんの作品や李禹煥さんといった、この美術館の代表的コレクションに再見できただけでも良しとしておきましょう。

d0001004_16231066.jpg 次は「projectN 41喜多順子」。
 比較的若い作家を紹介する展示ですが、こちらも41回目とは凄いですね。
 喜多順子さんの作品はたぶん初めて拝見するんだと思います。
 写真を基にして、布に水彩で描くといった技法のようです。
 よく理解できたとはとうてい思えませんが、淡い色使いが好ましい感じでした。
 今を象徴するような希薄で優しげな感じというんでしょうか。
 もう少しいろんな作品を見てみたい気もしました。

[PR]
by daisenhougen | 2010-07-04 06:22 | 鑑賞記-展覧会

「猪熊弦一郎展『いのくまさん』」を見る

d0001004_16192481.jpg 一昨日(07月01日)「東京オペラシティアートギャラリー」で展覧会「猪熊弦一郎展『いのくまさん』」を見た。
 猪熊弦一郎(1902-1993)さんの作品はいろんな機会に眼にしてきました。なんといったって三越の包装紙は超有名ですよね。
 ただ、まとまって拝見するのは今回がはじめてでした。
 今回の展示は「2007年に丸亀市猪熊弦一郎現代美術館において開催された展覧会の東京展で、同館所蔵の猪熊作品約100点を展示します。まるで絵本の中を歩くように、谷川氏による簡潔で美しい文に導かれ、「顔」「鳥」「猫」「色」「形」といったテーマに沿って猪熊の絵画世界を巡る本展が、絵を描くこと、創ることのよろこびに触れる機会になることでしょう」とのことです。 詩人の谷川俊太郎さんが猪熊弦一郎さんの絵に言葉をつけて構成した絵本「いのくまさん」から生まれた展覧会とのことで、谷川さんの詩「こどものころから えがすきだった いのくまさん。おもしろいえを いっぱいかいた」、「いのくまさんは じぶんで じぶんの かおをかく」、「ほかのひとの かおをかく」、「たくさん たくさん かおをかく」・・・・・と、その言葉にあわせて作品が展示されています。
 ハードルを思いっきり低くし、子供でも猪熊ワールドに引き込んでくれるという仕掛けです。
 そしてその試みは見事に成功していますね。
 具象と抽象を自由に行き来した、猪熊さんの幅広い世界を十分愉しませてもらいました。

 ただ、今回はあくまで谷川俊太郎さんの視点からクローズアップした猪熊弦一郎さんといった側面が強いですから、もっと別の視点から猪熊弦一郎さんに接近していきたいですね。

 ともかくも、今回の展示でわたしには猪熊弦一郎さんが大きな存在に思えてきました。
 マイブームになりそうな予感がしています。

[PR]
by daisenhougen | 2010-07-03 06:18 | 鑑賞記-展覧会

「ジャポニズムとナビ派の版画」見る

d0001004_825516.jpg 先日(05月04日)「新潟県立万代島美術館」で展覧会「ジャポニズムとナビ派の版画」見た。
 この美術館の収蔵コレクションからジャポニスムとナビ派の版画を一挙展示といった試みでした。 かなり興味をそそる展示でしたが、わたしのような素人愛好家にはちょっとハードルが高い気もしましたね。
 展示に核となる作品がないんですね。
 いってみれば華がないんです。
 おそらく数点でも良いから油彩画の大作が混じっていれば、一挙に印象が変わると思います。
 限られた予算に中ではやむを得ないんでしょうが、もう少し背伸びをした展示にして欲しかったですね。
 そうじゃいっってもジャポニスムとナビ派という面白い視点からの展示でした。
 地方美術館の充実度合いが解る展示でした。

d0001004_826330.jpg
[PR]
by daisenhougen | 2010-05-12 06:25 | 鑑賞記-展覧会

「片岡鶴太郎ガラス作品展」を見る

d0001004_8242375.jpg 先日(05月03日)「石川県能登島ガラス美術館」で展覧会「片岡鶴太郎ガラス作品展」を見た。
 今年のワースト展示をぶっちぎりで独走といったとこでしょうか。職人仕事を地道に続けているガラス職人の方々にはなはだ失礼な展示でした。

 常設展示の「中国清朝のガラス工芸~色ガラスと彫りの美~」、「現代のガラスアート~日本・アメリカ・チェコ~」、「巨匠たちのガラス彫刻~ピカソ・シャガール・ダリなど~」は見応えある展示でした。
 こっちの展示を充実してくれた方がずーっと有り難かったですね。

[PR]
by daisenhougen | 2010-05-11 06:23 | 鑑賞記-展覧会

「等伯をめぐる画家たち」を見る

d0001004_13411414.jpg 先日(05月03日)「石川県七尾美術館」で展覧会「等伯をめぐる画家たち」を見た。
 長谷川等伯没後400年ということで東京と京都で大規模な回顧展が開催されていますが、ご当地七尾ではさすがに地元だけあって、等伯さん一色です。いたるとろに等伯あるいはTOUHAKUの幟やなんかがあふれてます。
 こんな大事なTOUHAKU yearに地元の「七尾美術館」としては手をこまねいているわけにはまいりませんね。
 なんてったって「平成7年の開館以降、地元出身の大家である等伯の顕彰を主要テーマとして、これまで活動を行ってき」たん美術館ですからね。
 といっても等伯作は根こそぎ国立博物館に持って行かれていますんで、どんなやり方があるんでしょう。
 そこで考え出されたのが、「等伯の制作活動において、まわりには常に多くの画家たちが存在していました。それは若い等伯を指導したとされる養父であったり、または晩年に等伯を支えた息子や弟子といった一門の画家たちなど」を取り上げることです。
 「今回は「長谷川派」の画家たちに焦点をあて、石川県内に現存する仏画や鑑賞画を中心に、一門の画家たちが京都で制作した金碧画の名品もあわせて、計22点を紹介します」とあいなったようです。 これぞ、地元でしかできない企画かもしれません。
 まずは、めでたしめでたしですね。

d0001004_1341346.jpg さて実際の展示ですが、等伯ご本人の作品としては2点ほど展示されていました。
 1点目は地元の本延寺に所蔵されている木造彫刻「日蓮聖人坐像」です。等伯さんが彩色をほどこしたということのようです。2点目は京都から持ってきた6曲1隻の墨画「波龍図屏風」です。こちらは真筆かどうかに議論がある作品のようです。
 いずれも国立博物館での等伯展では展示からハズレされた作品のようです。
 でも、まぁ2点等泊さん作と言われるのを展示できたんですから、展覧会としての面目は立ちましたね。
 次に表題の「等伯をめぐる画家たち」ですが、養祖父や等伯が七尾を去った後に七尾で等伯の跡を継いで活躍したとされる長谷川等誉の涅槃図がまとめて展示されていました。
 等伯に出生から画風確立までの謎を解明する貴重な作品達ですね。門外漢には読み解くすべはありませんが、文字情報だけで知ったいたことが実際の作品で見ることができただけでも満足でした。  更には等伯の息子、久蔵の作品「祗園会図」やもう一人の息子、左近にいたっては「十六羅漢図」、「達磨図」、「波龍図屏風」と3点も展示されていました。
 それ以外ににも長谷川派のブランド作品の一番手「柳橋水車図屏風」はやっぱり人気作だけのことはありますね。
 わたしが最も心惹かれたのは、京都市の妙蓮寺からお出ましの「桜・鉾杉図襖」です。この尖った山の描写の大胆でダイナミックさは何なんでしょう。半端じゃないですね。
 勝手な連想するならば山雪を思わせるような大胆さです。
 等泊の関与の度合いはわかりませんが、もし、等伯が関係していなかったとするならば、長谷川派の中には素晴らしい絵師がまだまだ隠れているのかもしれませんね。
 何はともあれ、予期せぬ素晴らしい作品に出会えました。この作品に出会えただけでも、この展覧会を訪れた価値は充分ありました。

[PR]
by daisenhougen | 2010-05-10 06:40 | 鑑賞記-展覧会

「石川県立美術館の半世紀の歩み」を見る

d0001004_5494296.jpg 先日(05月01日)「石川県立美術館」で展覧会「石川県立美術館の半世紀の歩み」を見た。
 こちらの美術館の開館50周年ということで、そのコレクション3,000件の内から「収集した名品・名作を一挙公開」とのことで約300点ほどの展示です。
 この美術館のお宝はほとんど総ざらえで展示してくれているようです。
 特別展料金が取られる1階では「古美術」、「近現代工芸」、「近現代美術」に別けてこの美術館のとびきりのお宝を展示していました。
 最初の「古美術」のコーナーでは漆芸、染織、金工・刀剣、絵画、能面、書跡、浮世絵といった具合に江戸期まの貴重なお宝40点ほど展示されていました。
 岩佐又兵衛、俵屋宗達、本阿弥光悦、久隅守といったビックネームの作品を所蔵しているんですから地方美術館としては大したもんですね。やっぱり金沢という土地柄がこういった古美術の収集を可能にしているんでしょうかね。
 「近現代工芸」では門外漢のわたしでも知っている板谷波山、松田言六などの有名どころも並んでました。
 「近現代美術」は少々点数が少なかったですが伊藤深水、安田靫彦、横山大観、浅井忠、鴨居玲といったとこが有名どころでしょうか。
 こちらの展示だけでも充分満腹感のある展示でした。

d0001004_5495651.jpg 2階部分は特別展を見なくとも常設展示料金だけで見られるようですが、同じように多岐にわたる表現手段の作品がこれでもかこれでもかと並んでいました。
 そこでの目玉展示は国宝指定されている野々村仁清「色絵雉香炉」ですね。仁清作はその他にも3点ほど展示されていました。
 そして古久谷から景徳鎮などの陶芸作品からはじまり現代作まで会場いっぱいにぎっしり展示されていました。
 コレクションのエッセンスの展示ということから来ているのでしょうが、できるだけ多くの表現手段の作品とできるだけ多くの人の作品とを展示しようとしているようです。
 ただ、同時にこれだけの多岐にわたる作品群を見て歩くと、はじめて知る方の作品が大半であることも含めて、完全に受容キャパを超えてしまいました。
 そんな中で木下晋さんの鉛筆だけで描いた「想望」に出会えたのは嬉しかったです。木下晋さんは石川県ゆかりの画家だったんですね。

 まぁ、石川県ゆかりのいろんな人の多くの作品に出会えたことに感謝しておくことにしましょう。

[PR]
by daisenhougen | 2010-05-09 05:51 | 鑑賞記-展覧会

「Alternative Humanities 新たなる精神のかたち:ヤン・ファーブル×舟越桂」を見る

d0001004_8204412.jpg 先日(05月01日)「金沢21世紀美術館」で展覧会「Alternative Humanities 新たなる精神のかたち:ヤン・ファーブル×舟越桂」を見た。
 ようやく念願かなったはじめての「金沢21世紀美術館」はヤン・ファーブルと舟越桂という日欧を代表する造形アーチストを対比的に比較してみせる野心的な試みでした。
 こんなバリバリの現代アーチストによる展示にもかかわらず、チケット売り場には行列ができていました。ゴールデンウィーク中で、観光地のど真ん中にあることを差し引いたって、現代アートも企画次第ではじゅうぶん集客できることを証明しているような光景でした。
 この展示は2008年にルーブル美術館で開催されたヤン・ファーブル展をルーブル美術館との共同企画で日本に持って来た企画のようです(ルーブル美術館との共同企画を金沢に持ってくるだけでも凄いですね)。
 しかもただ単に引越企画ではなく、日本側のアーチストとして舟越桂をあわせて展示することによって東西のアーチストによる共演に仕立て直した新企画となっていました。
 さらにさらに単にふたりの現代アーチストの作品を並べるだけでなく、舟越桂の作品には狩野芳崖、河鍋暁斎の観音図などとの対比、ヤン・ファーブルの作品にはフランドルの宗教絵画などの古典的名画が対比されるといった凝った作りとなっていました。
 展示方法も工夫が凝らされていて、幾つにも区切られた部屋を利用することにより、ヤン・ファーブルと舟越桂それぞれの単独作品で満たされた世界にじっくり触れることができると同時に、交互に展示された部屋を順番に訪れることによって、ふたりの作品世界の違いと同質性が見比べられる展示となってました。
 展示方法の素晴らしさという点では、いまのところ今年のベストワンだと思いました。

d0001004_821382.jpg 一方の主役のヤン・ファーブルさんはベルギー出身の造形アーチストですが、造形作品だけでなく演劇の演出など多方面で活躍している方ですね。
 そうそう、あの昆虫記でおなじみのファーブルの曾孫だそうです。
 だからというわけでもないんでしょうが、昆虫をモチーフにした作品もたくさん並んでいました。しかもとびっきりリアルですから、かなり刺激が強い作品もありましたね。
 それ以外にも今回の展示では表現手法が多岐にわたっていて、ヤン・ファーブルさんの多芸さがよくあらわれていました。
 作品世界としてはかなり強い毒を表面に発しながら、それだけではなく、内には深い何ものかが在るのではないかと考え込ませる感じの作品でした。
 これほどまとまってヤン・ファーブルさんの作品を拝見するのははじめてでしたが、いっぱい刺激を受けました。今後も追っかけていきたいアーチストとなりました。

 もう一方の日本代表、舟越桂さんは現代を代表する木彫彫刻の第一人者ですね。わたしの大好きなアーチストの一人であり、いろんな機会に拝見しています。まとまった展示だけでも2003年に「東京都現代美術館」で開催された「舟越桂展」や2008年には「東京都庭園美術館」での「舟越桂 夏の邸宅」展と2度拝見していますので、そういった意味では今回は見慣れた作品達でした。
 ただ、展示方法もドローイングとの集合展示等々工夫を凝らした空間となっており、舟越ワールドが引き立つ展示でした。

 何はともあれ、はるばる金沢を訪れて見る価値は充分ある展示でした。

[PR]
by daisenhougen | 2010-05-08 06:00 | 鑑賞記-展覧会

「平成22年 新指定国宝・重要文化財」を見る

d0001004_18584659.jpg 一昨日(04月27日)「東京国立博物館」で展覧会「平成22年 新指定国宝・重要文化財」を見た。
[PR]
by daisenhougen | 2010-04-29 07:58 | 鑑賞記-展覧会

「細川家の至宝―珠玉の永青文庫コレクション」を見る

d0001004_18554576.jpg 昨日(04月27日)「東京国立博物館」で展覧会「細川家の至宝―珠玉の永青文庫コレクション」を見た。
[PR]
by daisenhougen | 2010-04-28 06:54 | 鑑賞記-展覧会