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8月鑑賞記録

 恒例の月間鑑賞記録です。
 8月に出かけて見てきた(聴いてきた)コンサート、伝統芸能、展覧会、映画等をまとめてあります。
 評価基準は前回と同じで、◎は「最高」、○は「良かった」、△は「まあまあ良かった」、×は「ちょっとねえ」です。あくまでも小生の主観で非常に甘い評点です。それぞれのコメントはブログの該当投稿参照してください。
 まず今月の総括。チョット夏疲れといった感じで、質量ともに低調でした。この中でやっぱり今月はルイゾッティの「蝶々夫人」ですね文句なしの◎です。コンサートは3回しかいけませんでしたが、この演奏は大満足です。歌舞伎は今月は全般的に低調でしたね。期待が大きかった分失望も大きかったです。展覧会はもあんまり心に残る展示にはめぐりあえませんでした。映画は一本しか見る機会がありませんでした。そしてその作品もひどかったです。
 それでは一覧です。
コンサート
×「フェスタ サマーミューザ小林研一郎指揮日本フィル」(ミューザ川崎)
◎オペラ「蝶々夫人」ルイゾッティ指揮(東京文化会館)
○オペラ「アドリアーナ・ルクヴルール」藤原歌劇団(東京文化会館)

 伝統芸能
△「八月納涼歌舞伎第三部」法界坊(歌舞伎座)
△「八月納涼歌舞伎第二部」伊勢音頭恋寝刃、蝶の道行、京人形(歌舞伎座)
○「八月納涼歌舞伎第一部」金閣寺、橋弁慶、雨乞狐(歌舞伎座)

 展覧会
△「ルーヴル美術館所蔵 古代エジプト展」(東京都美術館)
△「木之下晃写真展「世界の巨匠(マエストロ)101人」」(ミューザ川崎)
△「明代絵画と雪舟」(根津美術館)
○「ベルナール・ビュフェ展」(損保ジャパン東郷青児美術館)
△「ドイツ・ヒルデスハイム博物館所蔵 古代エジプト展 」(大丸ミュージアム)
△「絵の中のふたり-シャガールから靉嘔まで」(ブリヂストン美術館)
△「偉大なるシルクロードの遺産展」(いわき市立美術館)

 映画
×「アイランド」(上野東急)
 
 その他
 なし

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by daisenhougen | 2005-08-31 06:38 | 鑑賞記録(まとめ)

「アドリアーナ・ルクヴルール」藤原歌劇団を聴く

d0001004_18415229.jpg 昨日(8月28日)「東京文化会館」で「藤原歌劇団オペラ公演」を聴いた。
 演奏曲目はチレア「アドリアーナ・ルクヴルール」。演出/マウロ・ボロニーニ、指揮/菊池彦典 、東京交響楽団、藤原歌劇団合唱部。スターダンサーズ・バレエ団。キャストはアドリアーナ・ルクヴルール…出口正子、マウリツィオ…中鉢聡、ブイヨン公爵夫人…藤川真佐美、ミショネ…牧野正人、ブイヨン公爵…彭康亮。
 席は3FL4列の歌舞伎と違って安い席でした。こちらはオペラグラスをフル活用でした。でも音楽聴くのには支障ない位置でした(字幕もばっちり見えましたし)。
 さて演奏の方ですが、予想外の素晴らしい演奏でした。海外招聘組ではなく、オール日本人キャストでしたのでチョット不安でしたが、それを吹き飛ばすように、みんな頑張っていましたね。
 指揮の菊池彦典さんの指揮は小生聴くのは初めてでしたが、演奏のテンポが良く、歌わせるところは充分歌わせていて好感が持てました。出口さんは小柄な体から張りのある声で頑張っていましたし、中鉢さんも颯爽と歌ってましたね。オール日本人キャストでも結構いけるねと思っちゃいました。
 ただ演出なんかには、先進的なものは何にもありませんでしたね。特に舞台装置は古色蒼然といった感じでいただけません。わざわざ海外から持ちこんできているようなので、なおさら始末悪い気がしました。ヨーロッパと同じにすればいいってもんじゃありませんよ。。
 でも演奏が良かったので大満足でした。

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by daisenhougen | 2005-08-29 18:50 | 鑑賞記-コンサート

八月納涼歌舞伎第一部「金閣寺」「橋弁慶」「雨乞狐」を見る

d0001004_18314122.jpg 昨日(8月28日)「歌舞伎座」で「八月納涼歌舞伎第一部」を見た。
 演目と配役は以下の通り。
 1.祇園祭礼信仰記(ぎおんさいれいしんこうき)金閣寺、雪姫…福助、此下東吉…染五郎、佐藤正清…橋之助、松永鬼藤太…亀蔵、慶寿院尼…秀調、狩野之介直信…勘三郎、松永大膳…三津五郎。
 2.橋弁慶(はしべんけい)、武蔵坊弁慶…獅童、牛若丸…七之助。
 3.雨乞狐(あまごいぎつね)野狐の五変化(やこのごへんげ)、野狐・雨乞巫女・座頭・小野道風・狐の嫁…勘太郎
 今回は1F3列目の花道の傍でした。今月では一番奮発した席でした(もっと安い席でイイのですが、発売開始直後でもこの価格の席しかとれませんでした)。やっぱり会員になって優先販売でないと人気のある時は安い席は確保できないんでしょうね(でも九月は簡単に安い席が確保できましたが)。
 さて、まず「金閣寺」。まさに古典的な歌舞伎そのものの演目ですね。歌舞伎の要素が全部入っているようですね。そして小生にとっても、今月の主要演目の中で最も作品の中にはいることができました。今月は全般に低調かなあと思ってましたが、この演目で救われた感じでした。福助の雪姫はきれいだったし、染五郎の東吉もよかったです。三津五郎の大膳も貫禄がでてきた感じで良かったです。
 でも勘三郎がちょい役で出演する意味あるんでしょうか。主役役者はあんまり脇役で出演して欲しくないですね(これは第二部にもいえますね)。営業的には彼の名前が欲しいのでしょうが、彼は第三部に専念すべきですね。
 「橋弁慶」も良かったです。七之助の華奢な感じが合ってますね。中年になってからでは踊れませんね。獅童も熱演してました。ちょうど花道のそばだったので彼の汗だくでの所作の細部を間近に見させてもらいました。そして太刀がすっぽ抜けて飛んできそうな勢いでした(こんな感じが伝わるのは、やっぱり大枚はたいた甲斐があるんですね)。彼の十八番の演目になる気がしました。
 「雨乞狐」はまだ勘太郎には荷が重い感じがしました。いっしょうけんめい頑張ってましたが、踊りではなく、いまひとつ何かが足りない感じですね。五変化の多様性よりもむしろ単調な感じ残ってしまいました。ここからの一歩が大変なんでしょうね。
 これで八月納涼歌舞伎も全部見ることができました。全体としてはちょっと期待したレベルには達しなかった気がしますが、その中では今日の第一部が一番良かったと思います。

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by daisenhougen | 2005-08-29 18:38 | 鑑賞記-伝統芸能他

「読むブリヂストン美術館」を読む

d0001004_11595121.jpg 「読むブリヂストン美術館」(石橋財団ブリヂストン美術館)を読んだ。
 この美術館の学芸員達によるブリヂストン美術館収蔵品の解説集。「ブリヂストン美術館への招待」から始まり「古代オリエントとギリシア・ローマ」「19世紀以前の美術」「近代絵画の出発」「20世紀美術の広がり」「近現代の彫刻」「「版画」という表現」「日本の近代洋画」にわけて収蔵品を解説してある。
 先日(8月7日)この美術館に初めて行ったときに購入。収蔵品をコンパクトに解説してあって便利でした。今度行ったときには、もう少し違った目でこれらの展示を見られるかも知れません。
 「ブリヂストン美術館への招待」に収集の経緯が書いてありましたが、この美術館が印象派中心のコレクションである理由がわかりました。戦前にすでに日本にもたらされていた西洋美術のコレクションを、戦後まとまった形で入手したんですね。これだけのコレクションを敗戦時に日本に残すことができたのはたいしたもんですね。でもブリヂストンさんは敗戦直後とは比べものにならないぐらい企業規模も大きくなり、利益も出しているんですから、その内ほんの一部だけでも使って、コレクションを充実させて欲しいですね。それこそこの会社のCSRじゃないんでしょうかね。
 この解説書は「読む」といったことが重点なんでしょうが、図版はもう少し大きく掲載して欲しいですね。又、作品の書誌的説明もきちっと書いておいてほしいですね。

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by daisenhougen | 2005-08-25 12:03 | 読書-詩歌小説評論他

三島由紀夫「春の雪」を読む


 三島由紀夫「春の雪」(新潮文庫)を読んだ。
 「豊穣の海」4部作の第1部。1965年9月から1967年1月まで「新潮」に連載され1969年1月に単行本として刊行された。三島さん40歳からこの長編の連載始めたんですね。
 先日の行った「神奈川近代文学館」の「三島由紀夫ドラマティックヒストリー展」に触発されて読み始めたが、三島由紀夫の小説を読むのはいったい何年ぶりなんだろう。
 思い出話を少々。小生が三島由起夫を意識したのはやっぱり自衛隊乱入し割腹自殺した時からだが、翌日の朝日新聞に生首が転がった写真が掲載されているのを覚えている(遙か昔の記憶で、さだかではない記憶ですが・・・)。
 初めて三島の小説を読んだのはその事件の1,2年前で、文学全集の1巻「三島由紀夫集」に収録されていた「潮騒」「金閣寺」「仮面の告白」などを読んだ記憶があります。
 さてこの「春の雪」を読んだのは、単行本が全巻そろった直後です。けっこう豪華な装幀だった気がします。更にその後文庫本でもう一度ぐらい読み返しているので、今回は3度目(又は4度目)ぐらいの再読です。
 大正時代末期の華族社会を舞台にした松枝清顕と綾倉聡子の禁断の悲恋物語で、宮家と婚約した聡子に恋した清顕だが、結局長く続くことはできず、聡子が尼寺に入り、会うこともかなわず清顕が死んで終わるといったストーリーです。
 人物や自然、心理描写をこれでもかこれでもかと絢爛たる文章で表現する三島マジックの世界に久しぶりに浸ることができました。けっして表現が古びていません。さすがですね。
 又、今回はロジカルな文章で仏教教義に仮託された三島思想も少しはわかる気がします。

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by daisenhougen | 2005-08-24 23:42 | 読書-詩歌小説評論他

「谷川俊太郎詩選集1」を読む

 「谷川俊太郎詩選集1」(集英社文庫)を読んだ。
 中国人の学者兼詩人の田原が谷川俊太郎の全詩篇から選び3分冊で刊行。このⅠでは1952年から1974年までの次の詩集から選ばれている。
 「二十億光年の孤独」(創元社)1952.6、「十八歳」(東京書籍)1993.4、「六十二のソネット」(創元社)1953.12、「愛について」(東京創元社)1955.10、「絵本」(的場書房)1956.9、「愛のパンセ」(実業之日本社)1957.9、「あなたに」(日本創元社)1960.4、「21」(思潮社)1962.9、「落首九十九」(朝日新聞社)1964.9、「うたのほん 日本語のおけいこ」(理論社)1965.7、「旅」(求龍堂)1968.11、「うつむく青年」(山梨シルクセンター)1971.9、「ことばあそびうた」(福音館書店)1973.10、「空に小鳥がいなくなった日」(サンリオ出版)1974.5。
 この時期の谷川さんの詩はリアルタイムに読んできたわけではなく、後でまとめられた選集で親しんできた作品群です。久しぶりにこの時期の作品群を読み返してみましたが、まさに早熟の天才ですね。こんな若い時からこれほどの完成されたスタイルで書いてきたんですね。そしてそのみずみずしさが今読んでも保たれているのは、驚嘆すべき事かも知れません。幸福な読書タイムを過ごさせてもらいました。
 その他に年譜と収録詩集装幀選が収められており、装幀の写真は懐かしく眺めました。
 最後に一編引用しておきます。名作ばかりで迷ってしまいました。そこで代表作とは言い難いですが、たぶん小生が初めてふれた谷川さんの詩を(そして同時にはじめてふれた武満徹の曲でもあります)。

 死んだ男の残したものは
 ひとりの妻とひとりの子ども
 他には何も残さなかった
 墓石ひとつ残さなかった

 死んだ女の残したものは
 しおれた花とひとりの子ども
 他には何も残さなかった 
 着物一枚残さなかった

 死んだ子どもの残したものは 
 ねじれた脚と乾いた涙 
 他には何も残さなかった 
 思い出ひとつ残さなかった

 死んだ兵士の残したものは
 こわれた銃とゆがんだ地球
 他には何も残せなかった 
 平和ひとつ残せなかった

 死んだかれらの残したものは
 生きてるわたし生きてるあなた
 他のは誰も残っていない
 他には誰も残っていない

 死んだ歴史の残したものは
 輝く今日とまた来る明日
 他には何も残っていない
 他には何も残っていない

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by daisenhougen | 2005-08-23 09:34 | 読書-詩歌小説評論他

八月納涼歌舞伎第二部「伊勢音頭恋寝刃」「蝶の道行き」「京人形」を見る

d0001004_1054124.jpg 昨日(8月21日)「歌舞伎座」で「八月納涼歌舞伎第二部」を見た。
 演目と配役は以下の通り。
 1.伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)油屋の段及び奥庭の段、福岡貢…三津五郎、お紺…福助、今田万次郎…勘太郎、お岸…七之助、徳島岩次実は北六…亀蔵、仲居千野…鐵之助、藍玉屋北六実は岩次…錦吾、お鹿…弥十郎、料理人喜助…橋之助、仲居万野…勘三郎。
 2.けいせい倭荘子(けいせいやまとぞうし)蝶の道行(ちょうのみちゆき)、小槙… 孝太郎、助国…染五郎。
 3.銘作左小刀(めいさくひだりこがたな)京人形(きょうにんぎょう)、左甚五郎…橋之助、女房おとく…高麗蔵、井筒姫…新悟、奴照平…弥十郎、京人形の精…扇雀。
 今回の席は1F16列の中央付近とこのランクでは好きな席を確保。前が通路なので足が伸ばせるのは本当に楽チンですね。でも今回は補助席が間に入り少々窮屈でしたが、足は充分伸ばせました。
 まず「伊勢音頭恋寝刃」は福岡貢(三津五郎)が名刀青江下坂を奪還しようとするが、意地悪な仲居の万野(勘三郎)に邪魔されて、思いあまって万野を斬殺。その勢いで、目に入った者を次々と斬りつける。最後は名刀入手のハッピーエンドといった筋立て。歌舞伎おなじみの荒唐無稽マンネリストーリーでした(これこそが歌舞伎のイイトコですよね)。でも今回は、あんまり中に入り込めなかったですね。勘三郎の仲居役てのもあんまり良くないですね。三津五郎の惨殺シーンも歌舞伎特有の象徴的踊りで表現していますが、今ひとつはまってませんね。全体としてなにかテンポが悪いんですよね。結構長く感じてしまいました。
 次の「蝶の道行」。こちらも今ひとつの感じでした。染五郎、孝太郎の美男・美女コンビ。踊りも熱演。舞台装置と照明そして衣装も素晴らしい。みんな揃っているのですが、印象が希薄なのは何ででしょう。ちょっと不思議な感じがしました。
 最後の「京人形」は何か悪い冗談を見ているようでした。京人形の精を演じている扇雀が現在の扇千景そっくりで、見たくないものを見てしまった思いですね(若い頃の扇千景ならゆるせるんですがね)。完全なミスキャストです。京人形の精はもっと華奢な人が演じればコミカルさが出ていいんでしょうが、男以上に太々しいイメージの人にそっくりでは興ざめしちゃいますね。
 ということで、第二部公演はあんまり感心しませんでした。来週予定してる第一部に期待しましょう。

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by daisenhougen | 2005-08-22 10:59 | 鑑賞記-伝統芸能他

映画「アイランド」を見る

d0001004_15224157.jpg 昨日(8月18日)「上野東急」で映画「アイランド」を見た。
 2005年。アメリカ。監督:マイケル・ベイ、出演:ユアン・マクレガー、スカーレット・ヨハンソン、ジャイモン・フンスー、ショーン・ビーン、スティーブ・ブシェミ。
 ストーリーしては臓器移植のためだけに作られたクローン人間が真実を暴いていくと言った近未来の物語ですが、こんな重すぎるテーマをこんな安易な手法で作られると、少々腹が立ってしまいますね。
 大半はアクション中心の追いつ追われつの場面なのですが、そのアクションシーンすらもリアリティが完全に欠如していました。いってみれば空虚な場面の連続といった感じですね。そして最後は無理矢理ハッピーエンドで終わらせるといったヒドイ作りの映画でした。
 いってみれば大金をつぎ込んで、旬の役者を揃えて、あらゆるヒット作の要素を詰め込んで、ごた混ぜにして一丁上がりといった映画ですね。悪しきハリウッド映画そのものですね。そういえば監督がそういった映画しか作ってこなかった人ですからね。
 アクション中心ならこんな重いテーマとからませないで、「スパイダーマン」や「バットマン・ビギンズ」のようにもっとスカッとやって欲しいですね。でもこの監督ではそれも無理でしょうがね。なにかクリエーターとして根本的な何かが欠けているようですね。
 もちろんこのテーマを中心に据えて作れば、かなりの傑作も作れるはずですが、脚本をもっと練り直して、キチンとした監督を選ばなければ無理でしょうけどね。
 期待のスカーレット・ヨハンソンも「ロスト・イン・トランスレーション」のような輝きがなかったですね。いくら体を強調する衣装を着せても、彼女の美しさもスクリーンに表現できないのだからよっぽどヘボ監督なんですね。彼女ももっと良い監督を選んで出て欲しいですね。

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by daisenhougen | 2005-08-19 23:59 | 鑑賞記-映画

八月納涼歌舞伎第三部「法界坊」を見る

d0001004_1418364.jpg 昨日(8月17日)「歌舞伎座」で「八月納涼歌舞伎第三部」を見た。演目は「隅田川続俤(すみだがわごにちのおもかげ) 法界坊(ほうかいぼう)」で序幕「深川宮本の場」より大喜利「隅田川の場」までの上演。
 演出…串田和美。出演は聖天町法界坊…勘三郎、永楽屋娘お組…扇雀、山崎屋勘十郎及び女船頭おさく… 勘太郎、野分姫…七之助、番頭正八…亀蔵、澤田弥九郎…源左衛門、若党山上文治…市蔵、永楽屋権左衛門…弥十郎、道具屋甚三郎…橋之助、永楽屋手代要助実は吉田松若…福助。
 今回は2Fの最後列の中央付近。この辺の席だと花道はほとんど見れませんでした。3F前方の右側の席の方が条件良いかもしれませんね。
 さて勘三郎主演で串田和美の歌舞伎座初登場ということで期待して行きましたが、期待通りにはなりませんでした。
 5月の野田版「研辰の討たれ」や先月の「NINAGAWA十二夜」といった現代演劇と歌舞伎の融合の試みには感銘受けてきたのですが、今回は少し物足りなかったです。
 悪党だけど憎めない法界坊が、縦横無尽に暴れまくり、観客を笑いの渦に引き込んでいく仕立てで勘三郎に打って付けの役でした。宙吊りもあり、楽しい時を過ごさせてもらいました。ただ個々の場面はよく考えられていて、素晴らしいのですが、全体として感銘をうけるものが希薄なのです。どうしてなんでしょうね。
 「コクーン歌舞伎・桜姫」の時書いたように、今回も「今ひとつ観客全体を巻き込んだ劇的体験に引き込むことは出来なかった」ですね。ただあの時は四世鶴屋南北の原作のせいだと思ってましたが、原因は串田さんの演出にあったんですね。
 それぞれのディテールは素晴らしいのに惜しいですね。でも個々の場面でいくらウケをとっても、最後の印象が希薄ではダメですね。たんなるドタバタ喜劇にしてはいけませんよ。

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by daisenhougen | 2005-08-18 07:16 | 鑑賞記-伝統芸能他

「イルカウォチング」を体験する

d0001004_1134264.jpg 先日(8月16日)「通詞島沖」で「イルカウォチング」を体験した。
 島原半島の口之津港から漁船で出航。本当の漁船で座るのも発泡スチロールだし、全く説明なし。10名の客を乗せて、天草郡五和町の通詞島沖へ。
 通詞島沖は有明海と天草棚がまじわるところで潮の流れが速く魚がたくさん集まる為、魚を食べるイルカにとっても最適の生息環境とのこと。現在、この辺一帯の海には200頭から300頭の野生のイルカが生息しているそうです。
 さて到着してみると、十艘ぐらいの漁船がいて、その周辺にイルカが群れをなして泳いでいました。これでもかこれでもかといろんな方向から繰り返しイルカが出現してきました。これだけのイルカの大群に遭遇できるとは思っても見ませんでした。雲一つない空のもとイルカの泳いでいる姿を見ていると、本当に感動してしまいました。
 その後熊本県側の鬼池港に到着。約1時間の体験でした。天候に恵まれ、運も良かったんでしょうがこれはお薦めですね。

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by daisenhougen | 2005-08-17 11:33 | 街歩き・お出かけ