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「バイエルン放送交響楽団来日演奏会」五嶋みどり/マリス・ヤンソンスを聴く

d0001004_14354392.jpgd0001004_1436050.jpgd0001004_14361410.jpg  昨日(11月26日)「NHKホール」で「バイエルン放送交響楽団来日演奏会」を聴いた。「NHK音楽祭スペシャル2005」~輝く日本人たち、それぞれの競演~の一環の演奏会です。
 演奏はマリス・ヤンソンス指揮 バイエルン放送交響楽団、バイオリン:五嶋みどり。
 演奏曲目はワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲、プロコフィエフ :バイオリン協奏曲第1番、ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調。
 こちらの席も3階L13列といった遙か遠い席でした。さきほどの「東京文化会館」とは大違いの響きの悪い席でした。大入り満員で当日券販売はなしだそうです。
 まず1曲目はオーケストラの力をフルに生かす曲です。かなり良い響きを聴かせてもらいました。このオーケストラの実力を十分に発揮していました。
 次はいよいよ五嶋みどりの登場。彼女も今回やっと生演奏に接することができました(もう天才少女ではありませんね)。すばらしい演奏です。曲の冒頭から緊張感にみちていました。難曲を素晴らしく弾ききっていました。華奢な体を使いながら、驚くほど情感豊かで尚かつ鋭い音色で演奏していました。満足ですね。プロコフィエフは敬遠していましたが、こんな素晴らしい演奏で聴いて、好きになってしまいました。
 アンコールにバッハの無伴奏をソロで弾いてくれました。こちらも緊張感に満ちあふれた好演でした。どっか響きの良いホールでこういった曲だけの演奏聴きたいですね。
 休憩後はいよいよメインディッシュのベートーヴェンです。こちらも素晴らしかったです。先日のラトル/ベルリン・フィルのベートーヴェンよりよっぽど印象が強い演奏でした。力強く、明確な輪郭を持った演奏ですね。知的なうるささを感じさせないもさすがです(といっても情感たらたらの演奏でもありません)。ヨーロッパで人気の指揮者というのもわかる気がします。
 アンコールに、ブラームスのハンガリー舞曲第6番とビゼーの「アルルの女」よりファランドールと派手で盛り上がる曲が演奏されました。オーケストラの性能をフルに生かし、非常に盛り上がる演奏でした。サービス精神満点でした。
 でも、小生の好みから言うと、プロコフィエフとベートーベンで十分満足でしたので、ちょっとデザートにしては派手すぎでよけいでしたね(贅沢な話ですけどね)。

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by daisenhougen | 2005-11-27 14:34 | 鑑賞記-コンサート

オペラ「リゴレット」アンドレア・ロスト/ソフィア国立歌劇場を聴く

d0001004_14314186.jpg 昨日(11月26日)「東京文化会館」でオペラ「リゴレット」を聴いた。
 演奏曲目はヴェルディ「リゴレット」全3幕。演奏はソロはジルダ:アンドレア・ロスト、マンドヴァ公爵:カルーディ・カルードフ、リゴレット:アレクサンドル・クルネフ。 今回の席は天井桟敷の5階L1列のやや舞台よりでした。今回は極めつきの天井桟敷でした。
 この公演はなんといってもアンドレア・ロストのジルダを聴く事につきますね。そして期待通りの歌声でした。美しい声を堪能しました。この人の声質は小生好みです。もちろん年齢を感じさせない容姿もすばらしいですね。現役の女性歌手の中ではどの面から見てもバランスが取れていますね。
 男性陣の2人も健闘していました。こちらの容姿は役柄にあってませんでしたが(ひょっとしたら逆の役柄の方が相応しいのでは、でも声が違うしねぇ)、歌声は充分レベルに達していました。
 オーケストラや舞台といったところは可もなく不可もなくといったレベルでしょうか。ちょっと、ひとひねり欲しい気もしますが、無い物ねだりはやめましょう。充分なレベルですからね。
 アンドレア・ロスト出会えたただけで十二分に満足できる公演でした。会場でCDまで買ってしまいました。

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by daisenhougen | 2005-11-27 14:25 | 鑑賞記-コンサート

「平安の仮名、鎌倉の仮名」を見る

d0001004_14223368.jpg 昨日(11月26日)「出光美術館」で「平安の仮名、鎌倉の仮名―時代を映す書のかたち―」を見た。
 こちらの展覧会も「古今和歌集1100年・新古今和歌集800年記念」ということです。「平安時代の仮名」と「鎌倉時代の仮名」の2部構成で、仮名文字だけの展示です。こちらも国宝1点と重要文化財が多数展示してありました。一年前にも「書の名筆ー<三色紙>とちらし書き」なんていう素晴らしい展覧会を拝見しましたが、この美術館得意の分野なんですね。
 先に訪れた「五島美術館」と違って、こちらは静かな環境で鑑賞することができました。やっぱり書跡の鑑賞は一文字ずつ丹念に目で追うことが必要ですので、ゆったりとした環境で鑑賞できるのは有り難いことですね。優美な平仮名の曲線を眺めていると、何か時間を超えていくような幻覚に襲われる気がしました。文字の美というのは奥が深いですね。
 コーランの装飾文字からはじまり、日本の仮名文字いろいろと文字づくしの一日でした。

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by daisenhougen | 2005-11-27 14:21 | 鑑賞記-展覧会

「やまとうた一千年展」を見る

d0001004_1492050.jpg 昨日(11月26日)「五島美術館」で「やまとうた一千年展」を見た。
 副題に「古今集から新古今集の名筆をたどる」とあるように、「古今和歌集」「後撰和歌集」「拾遺和歌集」「後拾遺和歌集」「金葉和歌集」「詞花和歌集」「千載和歌集」「新古今和歌集」の八つの勅撰和歌集(「八代集」)を中心に、現存最古の写本や著名な古筆切、美しい料紙に書写した断簡類等を展示してありました。
 今年は「古今和歌集」の成立から千百年、「新古今和歌集」の成立から八百年の節目にあたるそうです。
 でもすごい展示内容ですね。国宝7点や重要文化財指定がぞろぞろ展示してありました。総数で224点(展示替えも含む)。こんなすごい展覧会がひっそりと開催されていたんですね。小生やっと間に合いましたが、人気の理由もわかりますね。
 こちらの美術館は初めて訪ねました。閑静な場所にあるんですね。でも、会場内は混んでました。そんなに展示スペースが広くなく、かなり間隔狭く展示してあるのに、すごい人混みで、落ち着いて鑑賞できる状態ではありませんでした。
 もっと早い時期に来て、ゆっくり拝見したかったですね。でも、人混みをかき分けて、数点はじっくり拝見させてもらいました。最近、仮名文字の美しさに惹かれている小生には楽しい展覧会でした。

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by daisenhougen | 2005-11-27 14:08 | 鑑賞記-展覧会

「宮殿とモスクの至宝」を見る

d0001004_13544040.jpg 昨日(11月26日)「世田谷美術館」で「宮殿とモスクの至宝」を見た。
 副題がヴィクトリア・アンド・アルバート美術館所蔵イスラム美術展とのことです。世界有数のイスラム美術をコレクションしているらしく、この美術館が改装する機会に貸し出された展示でのようで、120点の展示。
 イスラム美術をまとめて見る機会は、あまりないのではないでしょうか。小生はイスラム美術だけを集めた展示を見るのは初めてです。この展示でイスラム美術に対する何らかのイメージをつかめるのではと、期待して出かけました。
 展示は「礼拝の場のイスラム美術」「聖なる言葉:文字の意匠」「宮廷の美術:美の権力」「王朝が美術を保護する:オスマン朝」「イスラムと中国・ヨーロッパの美術交流」と展示してあります。ただ、どれもテーマが大きすぎる気がしました。もう少し、テーマを絞った方が小生みたいなイスラム美術初心者にも理解しやすかったのではないでしょうか。
 これらの展示だけでは、イスラム美術に感嘆したり驚いたり感動したりするには至りませんでした(小生のイマジネーションの貧困さの為でしょうが・・・)。でも、イスラム美術といってもあまりに広く、歴史も長いのですから、そんな簡単にイメージをつかむなんて無理ですね。
 コーランの装飾文字に興味を引かれました。詳しい解説と歴史を追った展示が見たいですね。

 この美術館をを訪ねるのは久しぶりでした。2002年の「ミロ展」以来です。
 ついでなので、常設展も拝見させてもらいました。最近、本人から寄贈された、梅原龍三郎らが描いた高峰秀子像11点の展示や世田谷ゆかりの画家の作品、そしてこの美術館の目玉の北大路魯山人やアンリ・ルソーといったコレクションの展示でした。単にコレクションを並べるだけでなく、もう少し工夫が欲しいですね。

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by daisenhougen | 2005-11-27 13:54 | 鑑賞記-展覧会

オペラ「アンドレア・シェニエ」を聴く

d0001004_22111634.jpg 昨日(11月23日)「新国立劇場」でオペラ「アンドレア・シェニエ」を聴いた。 
 演奏曲目はジョルダーノ「アンドレア・シェニエ」(全4幕)。演出・美術・照明:フィリップ・アルロー、ミゲル・ゴメス=マルティネス指揮東京フィルハーモニー交響楽団、新国立劇場合唱団、ソロはカール・タナー(アンドレア・シェニエ)、 ゲオルギーナ・ルカーチ(マッダレーナ)、セルゲイ・レイフェルクス(ジェラール)
 今回の席は2階の1列目の右側でした。ずいぶん空席の目立つ公演でした。
 初めて聴く演目ですが「フランス革命を背景に、断頭台の露と消えた詩人と伯爵令嬢の永遠の愛」てことで、宝塚かミュージカルみたいなこってりした波瀾万丈のストーリーですね。ところどころに泣かせる旋律がてんこ盛りでした。
 演出はスクリーンに映像を映したり、斜めの線をいかした舞台装置を回転させたり、照明を駆使して、テンポよく舞台を運んでいました。
 演奏も小気味よい演奏でソロを良く引き立てていました。
 ソロではレイフェルクスが素晴らしいですね。代役を充分すぎるほど務めています。ルカーチも良く通る声で素晴らしい表現ですね。2人の歌声を聞いただけで充分元が取れる公演でした。タナーはちょっと役不足でした。2人からはだいぶ見劣りしましたね。

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by daisenhougen | 2005-11-24 22:10 | 鑑賞記-コンサート

「エトルリアの世界展」を見る

d0001004_2282174.jpg 昨日(11月23日)「イタリア文化会館」で「エトルリアの世界展」を見た。
 イタリア文化会館の新築オープン記念としての開催とのことです。山種美術館のすぐ側です。これでこのエリアも東京近代美術館を含めて魅力を増してきました。
 エトルリア人は紀元前8世紀頃に古代ローマ文化が開花する以前の現在のトスカーナ地方を中心に栄えたが、結局はローマに滅ぼされ、その人種的起源や言語は未だ十分に解明されておらず、ヨーロッパでは「謎に満ちた民族」とのことです。今回は235点の出土物が展示してありました。
 建物の外観は赤の目立つ建物ですが、会場内は真っ黒な空間で異次元に入ってきたようでビックリしました。
 石棺から納骨容器、陶器、金細工の首飾りなどの装飾品まで多種多様なものが展示してありました。素人の印象としてはギリシャの影響が強い感じですね。しばしの古代の異次元体験楽しかったです。
 小生にはエトルリア人の存在自体初めて知りました。「謎に満ちた民族」というのは興味をそそりますね。こういったイタリアの多様性を紹介してくれる企画は大歓迎です。今後も、こんな立派な施設ができたのですから、ドンドン紹介して欲しいです。

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by daisenhougen | 2005-11-24 22:07 | 鑑賞記-展覧会

「松園と美しき女性たち展」を見る

d0001004_226783.jpg 昨日(11月23日)「山種美術館」で「生誕130年 松園と美しき女性たち展」を見た。
上村松園(1875-1949)の「夕照」、「蛍」、「桜可里」、「新蛍」、「盆踊り」、「夕べ」、「春のよそをひ」、「砧」、「春芳」、「春風」、「折鶴」、「つれづれ」、「詠哥」、「娘」、「夏美人」、「牡丹雪」、「庭の雪」、「杜鵑を聴く」の18点の作品と女性を中心に描いた山種美術館所蔵の作品をあわせて展示した展覧会。
 まとめて松園の作品を見るのは初めてです。どの作品も静謐な美しさに満たされています。昔の日本には確実に存在した女性の美しさが、いきいきと表現されていました。きわめてシンプルに女性の身のこなしを、そのものとして、何も加えずに写し取っています。淡い色使いとシンプルな線で作り上げられた確固たる表現がそこにはありますね。見ていて、華やぎといっしょに安らぎすら感じさせてくれます。日本画表現の幸せな一つの達成なのかも知れません。
 18点のどの作品もレベルが均一に保たれています。「山種美術館」収集品のレベルの高さが伺えますね。
 小生、松園についてはほとんど知識がないのですが、美人画以外も描いているんでしょうか。彼女の全貌を知りたい気になりました。

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by daisenhougen | 2005-11-24 22:05 | 鑑賞記-展覧会

「山口晃展」を見る

d0001004_2222814.jpg 昨日(11月23日)「日本橋三越」で「山口晃展」を見る
 山口晃さん(1969-)はまとめて拝見するのは初めてです。六本木ヒルズのお土産や三越の開館の時の広告はさすがに記憶にありますが、こんな風に毒を含んだ風刺精神をもった画家だってのは初めて知りました。
 三越さんも先日の「石川九楊展」に続いて現代の作品の個展ですね。三越さんも変わりつつあるんでしょうね。でも、やっぱり人はあんまり入っていませんね。残念ですが、これに懲りずにこういった作品の個展を続けてくださいね。
 一見すると高度なテクニックを駆使した高級イラストみたいに思っていましたが、詳細に作品を見ていると、時空を超えて、諧謔と風刺が込められ、かなり広がりをもった作品群達ですね。甘いお菓子の中に思いっきり苦いものが隠れているような作品ですね。
 技巧的にも職人的なこだわりを持って描いているのが素晴らしいです。先日、訪れた横浜トリエンナーレもそうなんですが、表現方法の未熟さが目立つ現代美術の中では卓越しているかも知れません。
 でも、これだけの職人的技法をもっていると、毒を失えば単なる高級イラストに転げ落ちる危険をいつもはらんでいるのかも知れません。森ビルや三越といった資本主義の殿堂の中に入りながら、強烈な毒をまき散らし続けてほしいですね。

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by daisenhougen | 2005-11-24 22:01 | 鑑賞記-展覧会

「イサム・ノグチ展」を見る

d0001004_21553738.jpg 昨日(11月23日)「東京都現代美術館」で「イサム・ノグチ展」を見た。
 こちらはそんなに混んでいないだろうと思って訪ねたが、予想に反してチケット販売のところに行列ができていました。会場内もけっこう人が入っていました(北斎展と違って、鑑賞するのに支障があるほどではありませんでしたが)。
 イサム・ノグチ(1904-1988)の造形作品46点の展示です。モエレ沼公園オープン記念での展覧会とのことです。いろんな素材と使った多様な造形を楽しませてもらいました。 なんといっても最大の目玉はパンフレットにも写してある「エナジー・ヴォイド」です。高さ3.6m、重さ17トンとかで、さすがに存在感がありますね。
 野外にもモエレ沼公園の遊具2点ほど展示してあり、子ども達が自由に遊んでいました。 最後にはこのほど完成したモエレ沼公園の模型なども展示してありました。
 もう少し、展示数が多ければ良かったのですが・・・。でも楽しい展覧会でした。

 常設展も見てきました。だいぶ展示替えがされていました。舟越桂の木像や横尾忠則の絵画が数点ずつ展示してあったのは嬉しかったですね。サム・フランシスは相変わらず展示してあるのも嬉しかったです(「東京都現代美術館」を訪ねる楽しみの一つですね)。


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by daisenhougen | 2005-11-24 21:55 | 鑑賞記-展覧会