<   2006年 03月 ( 44 )   > この月の画像一覧

2006年3月鑑賞記録

 3月の月間鑑賞記録です。
 3月に出かけて見てきた(聴いてきた)コンサート、伝統芸能、展覧会、映画等をまとめてあります。
 評価基準はいつもと同じで、◎は「最高」、○は「良かった」、△は「まあまあ良かった」、×は「ちょっとねえ」です。あくまでも小生の主観で非常に甘い評点です。それぞれのコメントはブログの該当投稿参照してください。
 今月も低調したね。コンサートも伝統芸能もなしです。展覧会は10回、映画4本とこちらは標準ペースに戻りました。
 展覧会では今月はやっぱり「プラド美術館展」で決まりすね。映画はキム・ギトク監督の「うつせみ」がダントツですね。

 それでは一覧です。
 コンサート
 なし

 伝統芸能
 なし

 展覧会
△「ホイットニー美術館コレクション アメリカの素顔展」(郡山市立美術館)
△「銅板画家 長谷川潔展-作品のひみつ」(横浜美術館)
△「ベン・シャーン展」(埼玉県立近代美術館)
○「NO BORDER「日本画」から/「日本画」へ」(東京都現代美術館)
×「転換期の作法」(東京都現代美術館)
△「川端龍子 風景画 奥の細道」(大田区立龍子記念館)
◎「プラド美術館展―スペインの誇り 巨匠たちの殿堂―」(東京都美術館)
△「没後100年記念 高野コレクション 浅井忠展」(日本橋高島屋)
△「風俗画にみる日本の暮らし―平安から江戸―」(出光美術館)
○「宇治山哲平展」(東京都庭園美術館)

 映画
△「ALWAYS 三丁目の夕日」(フォーラム)
○「マンダレイ」(シャンテシネ)
△「アメリカ,家族のいる風景」(シネスイッチ銀座)
◎「うつせみ」(恵比寿ガーデンシネマ)

 その他
 なし

[PR]
by daisenhougen | 2006-03-31 10:00 | 鑑賞記録(まとめ)

「図録 よみがえる源氏物語絵巻」を読む

d0001004_9503799.jpg 「図録 よみがえる源氏物語絵巻」(NHK名古屋放送局)を読んだ。
 先日(3月26日)「五島美術館」まで訪ねました。ところが会期の最終日だからなんでしょうか、40分から1時間待ちと言われてしまい、会場のロビーは待つ人であふれかえっていました。これでは見終わるのに2時間以上は覚悟しなくてはならない状態でした。結局、次のスケジュールを優先して、展覧会を見るのを断念してしまいました(やっぱり余裕を持った行動が大事ですね)。
 でも、せっかく来たのだからと、図録だけ買い求めて来ました。
 現存する19枚の国宝「源氏物語絵巻」をできうる限り原本と同じ素材と技法で復元しようという「源氏物語絵巻 復元模写プロジェクト」て完成した作品の展示です。
 この図録にはその全ての作品の図版が収録されていました。図録を開いてその鮮やかな美しさに感動しましたね。ほんとうに素晴らしいですね。王朝時代にはこんな鮮やかな作品だったんですね。想像はしていてもこういった鮮やかさで見せられると、あらためて感動しますね。
 巻末には復元模写の製作過程や今までなされた模写の系譜なども載っていて、タメになりますね。
 今回は展覧会で現物に接する機会をみすみす逃したのは本当に残念です(せっかく行ったのに)。
 図録に今後のスケジュールが載っていました。全国を巡回して、近場に戻ってくるのは、来年、1月5日から2月5日まで三島の「佐野美術館」のようです。今度は見逃さないようにします。

[PR]
by daisenhougen | 2006-03-30 09:50 | 読書-展覧会図録

「図録 プラド美術館展」を読む

d0001004_9481658.jpg 「図録 プラド美術館展」(読売新聞社)を読んだ。
 ファン・F・ルナ「プラド美術館とそのコレクションの歴史と発展」、大久保二郎「ローマのベラスケス(1630年)、古典古代と風景への感興―ヴィラ・メディチを舞台として」、木村亮「スペイン・ブルボン家の宮廷美術の展開とゴヤ」の論文が載っています。これでプラド美術館についての概要がわかりますね。
 本題の図版のページは1枚ごとに詳しい作品解説がついていて大変便利です。ゆっくり解説を読みながら眺めていると、時間のたつのも忘れてしまいますね。ときおり拡大図が載ってるのも良いですね。
 巻末には作家解説、プラド美術館の文献解題、プラド美術館の建物の歴史、年表などもついています。
 全体としてはかなり充実した図録に仕上がってます。ここで仕込んだ知識をもって、もう一度展覧会の見たいですね。会期は6月30日までですからチャンスはありそうです。

[PR]
by daisenhougen | 2006-03-29 09:47 | 読書-展覧会図録

miniSDカードを買う

d0001004_9462033.jpg miniSDカードを買った。携帯電話も機種変更して10日間使ったが、ようやく慣れてきました。
 そしてカメラ機能をいろいろ使い回しています。デジカメではいくらコンパクトでも、毎日持ち歩くのはなかなか面倒なものです。携帯電話だとやっぱりそこは違って(なんといっても何時も必ず持ってますから)、気軽すぎるほど気軽に撮ることができます(いまさら、何を言ってるんでしょう、時代遅れですね)。
 画素数も200万画素と問題ないレベルになってるので、スナップ写真を撮影して、サービス版程度でプリントするには十分でしょう。後は3倍程度でも光学ズームが欲しいですね。
 でも、せっせと写真撮っているとやっぱりすぐ容量いぱいになってしまいます。
 と言うことで、miniSDカードを買いました。松下電器製のRP-SS256BJ1K。容量256MBです。単身赴任先で使っているデジカメではxDカードですので、新規購入するしかありませんね。
 これでやっと画素数や撮影枚数をあんまり気にせずに撮影できます。

[PR]
by daisenhougen | 2006-03-28 09:45 | 買い物

雑誌「芸術新潮4月号」を拾い読み

d0001004_944852.jpg 雑誌「芸術新潮4月号」を拾い読みした。今回の特集は「藤田嗣治の真実」です。
 美術史の先生、清水敏男さんの解説で第1章「白い裸身」、第2章「万国風俗図鑑」、第3章「猫たちの劇場」、第4章「群像表現との闘い」、第5章「ちいさき者へ」、第6章「聖母礼讃シャペル・フジタへようこそ」といった風にきれいなカラー図版とともに藤田嗣治の全貌が紹介してあります。
 代表作はもちろん掲載されていますが、今回の特集の目玉は藤田の壁画の写真が掲載されていることです。パリの日本館にある金箔貼りの大作「欧人日本へ渡来の図」「馬の図」、幅20メートル以上もある「秋田の行事」、そして最晩年のランス礼拝堂壁画。こんどの展覧会では見ることのできない作品たちです。さらにはアトリエの写真も載っています。雑誌ならではの企画ですね。
 さらに小谷野匡子の解説で第7章「超絶技巧の秘密」です。300点近くの藤田作品を手がけた修復家による技法解説は興味深いですね。以上80ページの充実した特集でした。
 藤田嗣治展への期待が高まります。今週末にはぜひとも見に行きたいですね。

[PR]
by daisenhougen | 2006-03-28 09:43 | 雑誌など

宇治山哲平展を見る

d0001004_9365883.jpg 昨日(3月26日)「東京都庭園美術館」で「宇治山哲平展」を見た。
 宇治山哲平 (1910-1986)の50年に及ぶ活動を振り返る、首都圏においては実に30年ぶりの本格的な回顧展とのことです。「知られざる画家の再発見」の場として企画されたそうです。
 ○△□などの幾何学的モチーフを組み合わせた、どちらかというとデザイナー的な作品と思っていました。でも、現物を見ると、印象がかなり違いますね。
 絵画作品の中には、コンセプトだけで作成されており、瞬間芸的な作品が多く存在しますが、小生はあまり好きではありません。やっぱり一種手仕事的な質感が感じられない作品には違和感を感じてしまいます。
 宇治山哲平さんは、そう言った意味では、抽象絵画でありながら十分な質感がありますね。作品がモノとしてきちんと作り込んであり、存在感があります。作品に職人的な技法が込められています。
 そして、抽象絵画でありながら見る楽しみを与えてくれる作品群です。絵の中に躍動感と楽しみがつまっています。楽しみながら見ることができました。
 展示は初期の作品から晩年まで全貌が辿れる展示でした。画家が自分のスタイルを確立するのは本当に大変なんですね。
 サントリーホールの大規模なレリーフも作っていたんですね。初めて知りました(しかも完成した直後に亡くなったとのことです)。今度サントリーホールに行った時はじっくり見なくてはなりません。

[PR]
by daisenhougen | 2006-03-27 09:36 | 鑑賞記-展覧会

東京都庭園美術館の桜を見る

d0001004_9341393.jpg 昨日(3月26日)「東京都庭園美術館」で桜を見た。
 入り口に「桜満開です」の張り紙がありました。でも、桜並木があるわけではありませんし、そんなに桜の木の本数はありません。
 満開には少し早い気もしますが、前日の上野公園よりは開花が進んでいる気がします。
 美術館の入り口からアーチ型の玄関越しに撮った写真です(もちろん、携帯電話のカメラです)。

[PR]
by daisenhougen | 2006-03-27 09:33 | 街歩き・お出かけ

映画「うつせみ」見る

d0001004_9304869.jpg 昨日(3月26日)「恵比寿ガーデンシネマ」で映画「うつせみ」見た。
 2004年。韓国。監督:キム・ギドク。出演:イ・スンヨン、ジェヒ、クォン・ヒョゴ、チュ・ジンモ。
 キム・ギドク監督はまたもや素晴らしい作品を撮ってくれました。第61回ヴェネチア国際映画祭で監督賞をはじめ全4部門の受賞は当然ですね。
 韓国の原題は「空き家」、英語名は3-iron(3番アイアン)だそうです。映画を見終われば、日本名を含めてそれぞれに含蓄のある題名の付け方です。
 暴力夫によって自由を奪われていた人妻ソナと、留守宅に侵入し寛ぐという奇妙な生活をおくる青年テソクとの出会い、そしていっしょに逃避行して今度は二人でそんな奇妙な生活をおくるという、それこそ奇妙な設定です。更に、主人公の2人はほとんど言葉を発しないまま物語は進行します。
 これらの極めて特異な設定にもかかわらず、ぐんぐん物語に引き込まれてしまいます。作品に力があるんですね。
 静謐で、美しい映像に満ちた、極めて純粋な愛の物語です。エンディングで、二人が体重計にのると、目盛りがゼロを指しているシーンが象徴してるように愛の寓話ですね。バックで流れていた音楽も哀切で効果的でした。
 もちろんキム・ギドク監督ですから、単に幻想的な愛だけでなく、時折、静謐を破る現実的なシーンも挿入されており、常に、現実から遊離することはありません。
 映画の終盤で再び二人が再会し、ソナが「愛してる」と初めて言葉を発するのは、素晴らしい効果をあげていますね(ソナのセリフはこの一言だけですからね)。
 わずか1時間半程度の短い作品ですが、極めて多様な要素がぎっしりつまっています。濃厚な時間をたっぷり体験させてもらいました。
 キム・ギドク監督の作品はハリウッド的な作品の対極にありながら、ヨーロッパ的な純粋性や観念性にとらわれない作品を生み出していますね。ますます期待高まる監督です。次回作「弓」も秋には公開とのことですので、期待して待っていましょう。

[PR]
by daisenhougen | 2006-03-27 09:29 | 鑑賞記-映画

映画「アメリカ,家族のいる風景」見る

d0001004_9274663.jpg 昨日(3月25日)「シネスイッチ銀座」で映画「アメリカ,家族のいる風景」(Don't Come Knocking)を見た。
 2005年。ドイツ=アメリカ。監督:ヴィム・ヴェンダース。出演:サム・シェパード、ジェシカ・ラング、サラ・ポーリー。
 生まれているのさえ知らなかった息子と娘(どちらも母親違い)との出会いと軋轢そして和解を描いています。その背景としてアメリカの広漠たる風景と寂れた地方都市がロードムービー的に描かれています。
 親子関係を軸にした葛藤を描いた人情劇ですが、べたべた感じはなくちょっとコミカルな描き方で好感が持てます。
 日本の題名はちょっと観念的で内容を誤解させます。原題のDon't Come Knockingの方が内容をストレートに表している気がします。
 男のどうしようもない甘ったれぶり(ハワードと息子共々)と女の芯の強さ(母親、元恋人、娘ともども)が良くでていました。男は幾つになっても甘ったれなんですね。女にはかないません。こんな普遍的命題に妙に納得してしまう映画でした。

[PR]
by daisenhougen | 2006-03-26 09:27 | 鑑賞記-映画

映画「マンダレイ」見る

d0001004_9254057.jpg 昨日(3月25日)「シャンテシネ」で映画「マンダレイ」(MANDERLAY)見た。
 2005年。デンマーク。監督:ラース・フォン・トリアー。出演:ブライス・ダラス・ハワード、イザーク・ド・バンコレ、ダニー・グローヴァー、ウィレム・デフォー、ローレン・バコール。
 ラース・フォン・トリアー監督がアメリカをテーマにした三部作の第2弾(第1弾は「ドッグヴィル」でニコール・キッドマンが主演)。
 1933年、アメリカ深南部の大農園で70年以上も前に廃止されたはずの奴隷制度が残っているのに遭遇した主人公のグレース(ブライス・ダラス・ハワード)は、父の部下のギャングを使って黒人たちを解放し、彼らに自分たちの権利と民主主義を教育を始める。さまざまな困難に直面しながら、この民主化は成功したかに見えた。しかし、最後にどんでん返しがあり、このユートピアは崩壊し、再び奴隷化を民主的に決議するといったストーリー。
 小国に民主主義のはたじるしのもと軍事介入したり、奴隷制度は廃止しても人種差別がいまだ存在したり、性的なものも含めた白人の黒人に対する微妙な感情(コンプレックス)、民主主義の欺瞞性、理想主義と啓蒙主義のインチキといったアメリカの恥部をいろいろ暴露していますね。
 更には舞台装置は極めて簡略化され(というより幼稚さを強調してますね)、ナレーションを多用し(おとぎ話を模しているようですね)、映画というより舞台的な作りです。まさしくハリウッドとは対極的な作り方ですね(アメリカに異議申し立てするのに、ハリウッド的手法は使えませんからね)。
 結局、ラース・フォン・トリアー監督はマンダレイという寓話を通してアメリカに徹底的な異議申し立てしているんですね。
 監督の心意気は素晴らしいですね。大喝采です。でも、映画作品としては成功していませんね。一気に画面に引きつける何かか欠けている気がします。そこは残念です。次回作「ワシントン」に期待しましょう。

[PR]
by daisenhougen | 2006-03-26 09:22 | 鑑賞記-映画