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2006年8月鑑賞記録

 2006年8月の月間鑑賞記録です。
 8月に出かけて見てきた(聴いてきた)コンサート、伝統芸能、展覧会、映画等をまとめてあります。といっても今月は展覧会を少し見ただけで、他は全滅です。海外出張や旅行などで、今年の夏は過ぎてしまいましたね。秋になれば、すこしアクセル踏まなくてはね。
 評価基準はいつもと同じで、◎は「最高」、○は「良かった」、△は「まあまあ良かった」、×は「ちょっとねえ」です。あくまでも小生の主観で非常に甘い評点です。それぞれのコメントはブログの該当投稿を参照してください(再訪、連続展示の評価印は略)。
 それでは一覧です。

 コンサート
 なし

 伝統芸能
 なし

 展覧会
 「花鳥―愛でる心,彩る技 伊藤若冲 第5期」(三の丸尚蔵館)
 「プライスコレクション 「若冲と江戸絵画」展(再訪)」(東京国立博物館)
△「岡本太郎/明日の神話」(日テレプラザ)
○「ヨロヨロン 束芋」(原美術館)
○「日本(にほん)×画展(ガテン!) しょく発する6人」(横浜美術館)
△「京都国立近代美術館所蔵 洋画の名画」(そごう美術館

 映画
 なし

 その他
 なし

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by daisenhougen | 2006-08-31 06:39 | 鑑賞記録(まとめ)

山折哲雄「ブッダは、なぜ子を捨てたか」を読む

 山折哲雄「ブッダは、なぜ子を捨てたか」(集英社新書)を読んだ。
 目次を写しておきます。第1章 ブッダは、なぜ家を出たのか、第2章 ブッダは、なぜ子を捨てたか、第3章 ブッダの思想の真髄とは、どのようなものであったか、第4章 ブッダの教えは、日本へどのように広まったか、第5章 ブッダは今、どこにいるのか。 
 著者の山折哲雄(1931-)さんは有名な宗教学者ですね。ただ、小生は不勉強のため、今回が初めて読む著作です。
 ブッダがどこにも見あたらないから始まる冒頭は非常に惹かれる書き出しですね。そこから悟りを開く以前のブッダはどのような苦悩を抱えていたかなどをいきいきと描いています。
 自分の息子にラーフラ(悪魔)と名前をつけて捨てたなんて話は面白すぎますね(ホントなんでしょうかね・・・)。
 そして仏教思想の精髄と日本的展開についても簡潔にまとめてあります(このあたりは啓蒙書的つくりですね)。
 でも、結局最後まで読んでも、この本の最初の問いかけ「ブッダがどこにもみあたらない」に対する答えはどこにもありません。もちろんこんな大問題には答えられるはずもないんですがね・・・・。でも、最終章はちょっと、とりとめがない文章ですね。
 この本を読んでいると、ブッダや原始仏教に対する興味がわいてきました。少し読んでみたいですね。

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by daisenhougen | 2006-08-30 06:37 | 読書-詩歌小説評論他

鮎川信夫・大岡信・北川透編「戦後代表詩選」(詩の森文庫)を読む

d0001004_11351295.jpg  鮎川信夫・大岡信・北川透編「戦後代表詩選 鮎川信夫から飯島耕一(詩の森文庫)」(思潮社)を読んだ。
 鮎川信夫(1920-1986)さん、大岡信(1931-)さん、北川透(1935-)さんといった戦後詩を代表する詩人兼評論家による戦後史のアンソロジーです。1986年に「現代詩の展望」として刊行されたものの「戦後詩100選」の前半部分です。42名が収録されています。
 懐かしく読みました。大半はリアルタイムではなく、こういったアンソロジーで読んだ詩人たちですね。熱心に読んでいた頃(遙か昔の学生時代)を思い出してしまいました。さすがに名品ばかりですね。そして大半の詩篇には戦争の痕跡が濃厚に残っていますね。
 一応収録してある詩人名を写しておきます。
 鮎川信夫、黒田三郎、中桐雅夫、三好豊一郎、田村隆一、北村太郎、石原吉郎、吉本隆明、木原孝一、更衣着信、野田理一、安東次男、吉岡実、清岡卓行、宗左近、安西均、那珂太郎、関根弘、谷川雁、石垣りん、会田綱雄、高田敏子、天野忠、菅原克己、鷲巣繁男、福永武彦、中村真一郎、犬塚堯、秋山豊、山本太郎、吉野弘、中村稔、高野喜久雄、黒田喜夫、長谷川龍生、大野新、藤富保男、諏訪優、新川和江、茨木のり子、川崎洋、飯島耕一。

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by daisenhougen | 2006-08-29 06:34 | 読書-詩歌小説評論他

玉蟲敏子「酒井抱一(新潮日本美術文庫18」を読む

 玉蟲敏子「酒井抱一(新潮日本美術文庫18」(新潮社)を読んだ。
 このシリーズのいつもの体裁です。最初に作品解説で主要作品32点の図版と解説ですね。次に「抱一―江戸の精華譜 酒井抱一の人と作品」といった簡単な伝記、そして「年表=酒井抱一とその時代」です。
 著者の玉蟲敏子(1955-)さんは美術史の学者で武蔵野美術大学の教授とのことです。
 酒井抱一(1761-1829)の作品は最近いろんな機会で見ることがあります。特に最近では、プライスコレクション展で「三十六歌仙図屏風」や「十二か月花鳥図」を拝見しましたし、「三の丸尚蔵館」でも別ヴァージョンの「十二か月花鳥図」を見ました。又、東京国立博物館の常設展で「夏秋草図屏風」も拝見したばかりです。
 ということで、少しは抱一についての知識を仕込んでおこうと、読んでみました。
 抱一は一般的には琳派の後継者として紹介されていますが、実際はこんなに多様な作品を描いていたんですね。
 この本では浮世絵美人画や大和絵までの多様な画業が紹介されています。酒井抱一について知るにはコンパクトでいい本ですね。ここの載っている作品を中心に展覧会で出会うのを楽しみにしましょう。

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by daisenhougen | 2006-08-29 06:31 | 読書-詩歌小説評論他

「気魄の人 横山大観」を読む

 「気魄の人 横山大観(別冊太陽 日本のこころ142)」(平凡社)を読んだ。
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by daisenhougen | 2006-08-28 06:23 | 読書-詩歌小説評論他

大島正二「漢字伝来」を読む

 大島正二「漢字伝来」(岩波新書)を読んだ。
 目次を写しておきます。はじめに、第I章 漢字が日本列島にやってきた、第II章 〈漢字文化〉の伝来、第III章 漢字・漢文学習の本格的な開始、第IV章 漢字文化の確立、第V章 漢文の日本語化が始まる、第VI章 漢字 “日本語化”の完成、補章 日本漢字音と中国原音の関係を知るために。
 著者の大島正二(1933年-)さんは言語学専攻の北海道大学名誉教授のようです。
 先日読んだ同じ岩波新書の山口仲美「日本語の歴史」とかなり重なり合う部分がありますね。
 ただ、こちらの本は全く表現構造の違う漢字を日本語の表現手段として選んだ苦闘の歴史といった視点から描いています。漢字の日本語化ですね。けっこう詳しく論じてあり、愉しく読むことができました。
 発音に関しても、多分専門分野だからなんでしょうか、かなり詳しく論じてありましたが、小生の知識ではあんまりピンときませんでした(残念でした)。 
 そして同じ漢字文化圏の韓国やベトナムの対応などにも言及しており、けっこう興味惹かれましたが、ちょっと表面的な記述で終わっていますね。この辺りをもう少し詳しく論じてほしかったですね。

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by daisenhougen | 2006-08-27 06:20 | 読書-詩歌小説評論他

太田光・中沢新一「憲法九条を世界遺産に」を読む

 太田光・中沢新一「憲法九条を世界遺産に」(集英社新書)を読んだ。
 目次を写しておきます。第1章 宮沢賢治と日本国憲法、第2章 奇蹟の日本国憲法、第3章 戦争を発動させないための文化、第4章 憲法九条を世界遺産に。
 太田光(1965-)さんはお笑いコンビ「爆笑問題」の突っ込み役ですね。
 中沢新一(1950-)さんはおなじみの現在、最もビビットな思想家ですね。多摩美術大学芸術人類学研究所所長に就任したばかりですね。このブログでも「アースダイバー」「芸術人類学」の感想書いています。
 こんな奇妙な取り合わせの対談本です。
 普通でしたら、小生はこの表題だけで絶対に買うことのない本ですね。楽天的な教条的護憲派の題名そのものみたいですものね。でも、中沢新一さんの対談本ですから、読んでみました。
 内容的には「日本国憲法とは、一瞬の奇蹟であった。それは無邪気なまでに理想社会の具現を目指したアメリカ人と、敗戦からようやく立ち上がり二度と戦争を起こすまいと固く決意した日本人との、奇蹟の合作というべきものだった」ってとこです。
 もちろん、そういった歴史的意義はいいんですが、大事なのは他の国から侵略されない、侵略しない事をどうやって実現するかですから、世界遺産なんてブラックユーモアは漫才の世界だけにしてほしいですね。最近の改憲論議に対するアンチテーゼなんでしょうが、ちょっと底が浅いですね。
 中沢さんも、こんなお座敷に出てないで、本業の芸術人類学の構築をしっかりやってほしいですね。

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by daisenhougen | 2006-08-26 06:24 | 読書-詩歌小説評論他

東直子「長崎くんの指」を読む

 東直子「長崎くんの指」(マガジンハウス)を読んだ。
 東直子さんの短歌はけっこう好きです。「春原さんのリコーダー」「青卵」などの歌集を読んで記憶があります。今回、彼女の初小説集ということで一読してみました。
 表題を写しておきます。「長崎くんの指」、「バタフライガーデン」、「アマレット」、「道ばたさん」、「横穴式」、「長崎くんの今」、「夕暮れのひなたの国」。
 最初の6つの短編は、郊外の不思議な遊園地「コキリコ・ピクニックランド」を舞台にした連作短編です。最後の「夕暮れのひなたの国」はあとがきに代えての一編で先の6つの短編とは直接は関係ない設定です。
 処女作ながらかなり完成度の高い作品ですね。さすがに現代短歌の世界で表現を確立しているだけあります。奇妙で不思議な世界をうまく描き出していますね。
 ただ、最初からこんな巧い小説書いてはいけませんね。そして何より最近の売れ筋のトレンドを取り入れすぎている気もしてしまいます(変な編集者のアドバイスでなければいいんですがね)。
 小生の好みから言えば、最後の「夕暮れのひなたの国」のような作品を追求してほしい気がします。東直子さんの個性がうまく出ているのではないでしょうか。

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by daisenhougen | 2006-08-25 06:35 | 読書-詩歌小説評論他

関直子「西洋絵画の巨匠7 ピカソ」を読む

関直子「西洋絵画の巨匠7 ピカソ」(小学館)を読んだ。
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by daisenhougen | 2006-08-24 06:30 | 読書-詩歌小説評論他

「図録 日本×画展(にほんガテン!) しょく発する6人」を読む

d0001004_1451913.jpg 「図録 日本×画展(にほんガテン!) しょく発する6人」(横浜美術館)を読んだ。
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by daisenhougen | 2006-08-23 06:28 | 読書-展覧会図録