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雑誌「芸術新潮 6月号」を拾い読み

d0001004_13243341.jpg 雑誌「芸術新潮 6月号」を拾い読みした。
 今回は来日記念特集「レオナルド・ダ・ヴィンチ《受胎告知》を読み解く」ということです。会期も押し迫ってきましたが、まだまだこんな特集号が出るんですね。さすが歴史的な大イベントだけありますね。
 「巻頭グラフ」ということで「受胎告知」の拡大図が美しいですね。
 第Ⅰ部は森田義之さんの解説による「《受胎告知》――レオナルドの出発」です。「受胎告知」を中心としながら初期レオナルドをグラビアを交えて解説しています。
 第Ⅱ部は岡田温司さんの解説による「《受胎告知》の図像学」です。先日読んだ「レオナルド・ダ・ヴィンチと受胎告知」と同じように処女懐胎を歴史的な位置づけの中で幅広く論じています。こっちの特集は雑誌の利点を生かして、きれいなグラビアがふんだんに掲載されているのが嬉しいですね。
 それ以外にも「受胎告知」の修復についてや、日本に持ち込むことのイタリアでの騒動などの記事もあって面白かったですね。

 開催期間の残りが半月ちょっとぐらいしか残ってませんね。なんとかもう一回は対面しておきたいですね。

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by daisenhougen | 2007-05-31 07:23 | 雑誌など

桶谷秀昭「人間を磨く」読む

d0001004_13105275.jpg 桶谷秀昭「人間を磨く」読んだ。
 新潮社(新潮新書)、2007年05月17日発行、新書版、188頁。
 桶谷さんの著作を読むのは「日本人の遺訓」以来です。桶谷さんの著作が2作続けて新書版だなんて驚いてしまいました。
 今回は日本武道館発行の「武道」といった雑誌に連載したのを中心にした短いエッセーをおさめたものです。
 「蒼天」、「我慢について」、「人を嗤ふ人間になるな」からはじまり「処女作の頃」、「素人と玄人」、「勝ち負けを超えた何ものか」まで40編ほど収録されています。
 題名からも推測できるように、いってみれば桶谷版の人生訓といったとこですね。
 わたしの桶谷さんへのイメージは人生訓などを語る人とはほど遠かったのですが、やっぱり人間年をとれば、そういったことを語りたくなるんでしょうかね。
 現在の世相に対する違和感の表明なんでしょうが、違和感を論じるなら、こういった短いスタイルではなく、キチンとした評論の形でていねいに論じてほしいですね。桶谷さんらしさが出ていませんね。
 これだと三文作家たちのはき出す人生訓の駄本と一緒になってしまいます。
 日本の知性の最高水準にある人なんですから、もっとずしりと来る著作を書いてほしいですね。

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by daisenhougen | 2007-05-30 07:10 | 読書-詩歌小説評論他

芳澤勝弘「白隠-禅画の世界」を読む

d0001004_1323166.jpg 芳澤勝弘「白隠-禅画の世界」を読んだ。
 中央公論新社(中公新書)、2005年5月26日発行、新書版、269頁。
 目次を写しておきます。序章 白隠という人、第1章 富士山と白隠、第2章 キャラクターとしてのお多福と布袋、第3章 多様な画と賛、第4章 さまざまな仕掛け、第5章 南無地獄大菩薩―白隠の地獄観、終章 上求菩提、下化衆生。
 著者の芳澤勝弘(1945-)さんは、禅学専攻の花園大学教授とのことです。
 白隠さんの禅画作品は「永青文庫美術館」と「早稲田大学會津八一記念博物館」で拝見したばかりです。
 そのつながりで、積ん読状態だった本書を読んでみました。
 白隠の臨済宗における位置づけから始まり、白隠についてかなりの情報を得ることができました。
 特に白隠の禅画がどういう意図で書かれたのかを、白隠の著作などから読み解いてくれています。白隠は宗教家ですから、書かれた禅画は全て宗教的な意味があり、単なる楽しみの絵や戯画などということはあり得ないるとの立場ですね。
 非常にスリリングな著遺作でした。
 でも、わたくしのような無学な人間には、白隠の禅画を見たときに、絵画的な驚き以上のそういった宗教的な意味を見いだすのは難しいですね。

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by daisenhougen | 2007-05-29 06:59 | 読書-詩歌小説評論他

「巴里の画家たち展」を見る

d0001004_12481545.jpg 昨日(5月27日)「日本橋高島屋」で展覧会「ヘミングウェイが愛した街 1920年代 巴里の画家たち展」を見た。
 休日美術展巡りの最後は百貨店での展覧会です。
 ヘミングウェイをきっかけとして1920年代のパリの美術シーンに登場した画家たちの作品がたくさん展示してありました。
 なんでヘミングウェイを持ち出す必要があるのかはちょっと疑問がありますが、パリが美術の中心であった最後の時期であり、美術が大衆に深く根をおろしていた時期の作品ですね。
 キスリング、モディリアーニ、パスキン、ユトリロ、ローランサン、シャガール、レジェ、ピカソそして藤田嗣治といったそうそうたるメンバーの作品たちですから、けっこう満足度は高いです。
 「新国立美術館」の「異邦人たちのパリ」と一部かぶった企画ですが、こっちの展示の方があんまり高尚ぶらない分、親しみ深かった気もしますね。

 いつも思うんですが、こういった百貨店の展覧会では展示リストが入手できないのは何とかしてほしいですね。展覧会が終わってから、展示されていた作品名が調べられないのは何とも残念です。
 営利目的の百貨店ですから図録を買えということでしょうが、毎回全ての展覧会の図録を買い切れるわけでもないですしね・・・。
 せめてネット上で良いですから掲載してほしいです。

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by daisenhougen | 2007-05-28 08:00 | 鑑賞記-展覧会

「椿会展2007」を見る

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 昨日(5月27日)「資生堂ギャラリー」で展覧会「椿会展2007―Trans-Figurative―」を見た。
 こちらも初めて訪れました。銀座の中心地のビルの地下にひっそりとありました。さすがに資生堂さんですね。資生堂といったら銀座ですよね。
 そして資生堂支援による「椿会」といったら第1期のメンバーは横山大観、川合玉堂、藤田嗣治、梅原龍三郎、安井曾太郎といったそうそうたるメンバーだったそうです。
 今回は新たに結成された60周期年の第6期メンバーによる展示です。伊庭靖子、祐成政徳、袴田京太朗、やなぎみわの4名の作品が展示してありました。
 まず、袴田京太朗さんの「family」。 プラスチック製の人形が家族のように数十体展示してありました。カラフルな色遣いが楽しい作品でした。
 やなぎみわさんは「My Grandmothers シリーズ」です。彼女特有の特殊メークによる鮮やかな色彩の写真作品ですね。
 かなり小規模な展示ですが満足度はけっこう高いですね。
 銀座を訪れたときにはチェックする場所が又一つ増えました。気軽に現代美術シーンにふれることができます。画廊ほど敷居が高くないし、なんといっても無料ですしね。
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by daisenhougen | 2007-05-28 07:54 | 鑑賞記-展覧会

開館記念展I「日本を祝う」を見る

d0001004_19435045.jpg 昨日(5月27日)「サントリー美術館」で展覧会、開館記念展I「日本を祝う」を見た。
 ようやく、「東京ミッドタウン」、そしてそこに開館した「サントリー美術館」を訪れることができました。開館の喧噪を避けるなんて思っていたら、こんなに出遅れてしまいました。
 この開館記念の展示も終了が間近に迫っていましたね。やっぱり、旬のものは無理しても早めに出かけないと駄目ですね。
 ということで、初めてのサントリー美術館です。
 展示は開館記念ということで、「祥」祝いのシンボル、「花」自然のパラダイス、「祭」ハレの日のセレモニー、「宴」暮らしのエンターテインメント、「調」色と文様のハーモニといった華やかな区分で展示してありました。
 高級感にあふれた内装で、展示作品がライトの中から浮かび上がってくる展示は素晴らしいもんです。
 今回はこの美術館のお宝の一挙公開ということですが、そんなに大きい展示スペースではないので、かなり頻繁な展示替えがあったようです。わたくしが訪れたのは3回の展示替えの内、最後の回でした。
 焼き物、蒔絵、着物、ガラス細工などあらゆる日本伝統の美術品が揃っていました。その中では「南蛮屏風」他の屏風に一番興味惹かれました。
 今後も、屏風展や鳥獣戯画展など強力なラインナップが予定されているようなので、楽しみですね。

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by daisenhougen | 2007-05-28 07:48 | 鑑賞記-展覧会

「大回顧展 モネ 」を見る

d0001004_1942643.jpg 昨日(5月27日)「国立新美術館」で展覧会「大回顧展モネ 印象派の巨匠、その遺産」を見た。 「フランスのオルセー美術館が所蔵するモネの名作をはじめ、アメリカのメトロポリタン美術館、ボストン美術館など、国内外の主要なコレクションから100点近いモネの作品が一堂に会する世界的にも稀にみる大規模なモネ展となります」とのことです。
 さすがに人気の展覧会ですね。入場時に並ぶということはないんですが、広さ的にはかなり余裕がある会場にもかかわらず、かなりごった返していました。ゆっくりとモネの作品世界に入り込むような静かな環境ではなかったですね。
 展示は「近代生活」、「印象」(光,階調,色彩)、「構図」(簡素,ジャポニスム,平面的構成,反射映像)、「連作」(リズム,形態,変化,移ろい)、「睡蓮/庭」(筆触,綜合)にわかれていました。
 そしてそのセクション毎にモネの作品とそれに関連する現代作家の作品も一緒に展示してありました。でも、こちらの方を熱心に見ている人はあんまりいませんでした。
 新美術館としては、単にモネの作品を展示しただけでは芸がないと思っていたのかもしれませんが、あんまり成功した展示方法とは思えませんでした。
 さて肝心のクロード・モネ(1840-1926)の作品です。目にする機会の多いモネの作品といっても、さすがにこれだけ大量に展示してあると壮観ですね。
 さまざまな表現上の試みを繰り返す中で、表現領域が揺れ動きかつ拡張し、そして徐々に現代美術の扉を開いて行く様がわかりますね。
 そしてなにより素晴らしいのは、モネの作品は、理屈抜きに見る人に見る喜びを与えてくれることですね。
 一緒に展示してある現代美術の作品がいかに先鋭的な表現意識を持っているとしても、そしてモネの表現をいかに拡張したとしても、見る人を包み込んでくれるような楽しみを与えてくれることはありませんね。
 モネの作品と比較しながら眺めていると、現代美術の表現が袋小路に陥っていることがはっきりしてきますね。

 図録買いましたので、読んでから感想続けます。

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by daisenhougen | 2007-05-28 07:42 | 鑑賞記-展覧会

「狩野派誕生-栃木県立博物館コレクション-」を見る

d0001004_2216844.gif 昨日(5月27日)「大倉集古館」で展覧会「狩野派誕生-栃木県立博物館コレクション-」を見た。
 こちらも、「ぐるっとパス」での入場です。
 そして展覧会の最終日に滑り込みでした。なんせ4月の活動パワーが落ちていたせいで、会期切れ寸前の展覧会が目白押しになってきていますね。
 こちらの展示は「初代・狩野正信により創始され、その子元信が大成した初期の狩野派絵画を中心に、江戸狩野の立役者・探幽らの作品を加えた、栃木県立博物館による充実のコレクションを一挙に展観いたします」とのことです。
 どちらかといえば、明治維新後の日本美術を評価するトレンドはアンチ狩野派です。でも、アンチなんとかは、あくまで巨大な権威をほこった存在があったからです。
 その巨大な存在、狩野派についてろくに知らないで、アンチ狩野派は素晴らしく、狩野派はつまらないなんて言えないですよね。
 多様な狩野派の作品が展示してありました。じっくり拝見すると、多様な表現形態が試みられています。単に狩野派といったくくりではなかなかとらえきれませんでした。
 でも、狩野派といっても、最大のスター永徳作品もありませんし、どちらかといえば地味目な作品中心の展示でした。狩野派初心者としては少々ハードルが高かったですね。
 今年は、狩野永徳展もありますし、少し狩野派に注目していきたいですね。

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by daisenhougen | 2007-05-28 07:40 | 鑑賞記-展覧会

「山種コレクション名品選(前期)」を見る

d0001004_17374398.jpg 昨日(5月27日)「山種美術館」で展覧会「山種コレクション名品選(前期)」を見た。
 開館40周年記念展とのことで、この美術館の所有するお宝作品が目白押しの展示です。
 まず最初の展示室では横山操「越路十景」が中心です。大作連作10点が一挙に公開されていました。一部は何度か拝見していますが、こうやってドーンと並べられると見応えありますね。
 次の部屋での中心は村上華岳「裸婦図」です。想像していたよりずーっと大きい作品です。なかなか実物を拝見できませんでしたが、やっと念願かないました。
 一番奥の展示室では竹内栖鳳「班猫」が中心ですね。こちらは「竹内栖鳳展」で拝見して以来2度目ですが、単なる子猫を描いても、存在感は抜群ですね。
 もちろん御舟の美術館といわれるぐらいですから速水御舟「新蛍」「名樹散椿」など6点が展示してありました。さすが名品がそろってますね。
 そのほかにも上村小園「新蛍」など2点、福田平八郎「鮎」、加山又造「冬山」、東山魁夷「年暮る」など、この美術館おなじみのお宝を満喫させてもらいました。

 図録買いましたので、読んでから感想続けます。

 後期は全面展示替えですので、こちらも絶対に来なくてはなりませんね。

 この展覧会から「ぐるっとパス」を使い始めました。有効期限が2ヶ月ですから、せっせと美術館巡りに励みましょう。

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by daisenhougen | 2007-05-28 07:35 | 鑑賞記-展覧会

映画「スパイダーマン3」を見る

d0001004_17302854.jpg 昨日(5月26日)「109シネマズ」で「スパイダーマン3」を見た。
 SPIDER-MAN 3、2007年、アメリカ、ソニー・ピクチャーズ。
 監督:サム・ライミ、出演:トビー・マグワイア、キルスティン・ダンスト、ジェームズ・フランコ、トーマス・ヘイデン・チャーチ、トファー・グレイス、ローズマリー・ハリス他。
 スパイダーマンもついに第3作目になりました。前2作とも愉しんだので、迷わず見に行きました。
 そして頭を空っぽにして、文句なしで愉しめました。
 今回は、スパイダーマンが、ニューヨークのヒーローになったり、悪に染まったり、MJとうまくいかなくなったりといろいろもりだくさんになってます。もちろんストーリーとしては荒唐無稽のご都合主義です。
 でも、そんなところは全く問題なしです。
 ラストシーンのスパイダーマンがビュンビュン空を飛んで、敵と戦うシーンは爽快そのものです。このためだけにこの映画は作られています。そしてここの出来は素晴らしいです。遊園地の優れたアトラクションでの爽快感と一緒ですね。

 ぜひ、第4作も期待したいですね。

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by daisenhougen | 2007-05-27 07:29 | 鑑賞記-映画