<   2008年 05月 ( 49 )   > この月の画像一覧

2008年05月読書記録

 2008年05月の読書記録です
 今月読んだのは12冊でした。歴史関連が多かった気もしますね。でも、どちらかといえば小粒な作品が多かったです。
 その中では芝健介さんの「ホロコースト」が心に残ってます。人間はどんな残虐なことも出来る存在であることを改めて知らされました。水野さんの「創氏改名」も歴史の愚行がテーマでしたね。
 刊行から30年にして出会えた石原さんの遺稿歌集も素晴らしかったです。なんで今まで読まなかったんでしょう。
 佐伯洋江さんの画集は美しく繊細な作りが良かったです。
 週刊本は今月は手を付けられませんでした。このペースではいつになったら読み終えるんでしょう。
 図録は7冊でした。読み残しがまた増えてしまいました。

 評価は次の通りです。◎は「最高」、◇は「良かった」、△は「まあまあ良かった」、×は「ちょっとねえ」。週刊本及び図録には評価は原則付けません。あくまでも独断の勝手な評価です。読んだときのコメントはブログの該当投稿を参照してください。
 ネグリさんの著作は下巻読んでからにします。
 では、一覧リスト。

 書籍
△辻惟雄・大田光ほか「異形のモノは美に宿る 日本美術史」(講談社新書)
◇水野直樹「創氏改名-日本の朝鮮支配の中で」(岩波新書)
-アントニオ・ネグリ「未来派左翼 (上) 」(NHKブックス)
△武田晴人「高度成長(シリーズ 日本近現代史8)」(岩波新書)、
◇芝健介「ホロコースト」(中公新書)、
◇「佐伯洋江 HIROE SAEKI WORKS」(S.O.L.)
△五味文彦「躍動する中世/(全集 日本の歴史 第5巻)」(小学館)
×奥野宣之「情報は1冊のノートにまとめなさい」(ナナ・コーポレート)
◇石原吉郎「北鎌倉」(花神社)
△中沢新一「古代から来た未来人折口信夫」(ちくまプリマー新書)
◇高橋睦郎「すらすら読める伊勢物語」(講談社)
△関川夏央「家族の昭和」(新潮社)

 週刊本
 なし

 図録
-「図録 近代日本画にみる麗しき女性たち」(神戸新聞社)
-「図録 スペイン2大巨匠 ダリとピカソ展」(諸橋近代美術館)
-「図録 岡鹿之助展」(ブリヂストン美術館)
-「図録 四大浮世絵師展」(神戸新聞社)
-「図録 白隠禅画墨蹟展」(瑞巌寺)
-「マリオ・ジャコメッリ Mario Giacomelli」(ニューアートディフュージョン)
-「図録 モディリアーニ展」(日本経済新聞社)

[PR]
by daisenhougen | 2008-05-31 06:14 | 読書記録(まとめ)

2008年05月鑑賞記録

 2008年05月鑑賞記録
 2008年05月の月間鑑賞記録です。
 05月に出かけて見てきた(聴いてきた)展覧会、映画、コンサート等をまとめてあります。
 展覧会は今月は20個の展示を訪ねることが出来ました(内、再訪が2つ)。ゴールデンウィークの展覧会三昧でけっこう数をこなせましたね。
 今月のベストワンはなんといっても「知られざる鬼才 マリオ・ジャコメッリ展」で決まりです。今のところ今年最も衝撃を受けた展示でした。
 白隠さんの禅画が地方でひっそり開催されていたのに出会えたのもラッキーでした。
 岡鹿之助さんと佐伯祐三さんの同い年の洋画家の展示も素晴らしかったですね。
 現役世代の作品にも沢山触れることができました。横尾忠則さん、宮島達男さん、大岩オスカールさんなどが心に残っています。
 そうそう忘れちゃいけないのが、大丸で開かれていた「四大浮世絵師展」ですね。まさに浮世絵のエッセンスの展示でした。
 映画は今月は見ることができませんでした、見たい作品が結構あったのに残念でした。
 コンサートは一つだけでしたが、五嶋みどりさんの決定的な名演に出会えました。今でも感動が残っています。忘れられない演奏となりましたね。
、その他も今月はありませんでした。

 評価基準はいつもと同じで、◎は「最高」、◇は「良かった」、△は「まあまあ良かった」、×は「ちょっとねえ」です。再訪は評価マークはつけません。あくまでも小生の主観で、かってな評点です。それぞれのコメントはブログの該当投稿を参照してください。
 それでは一覧です。

◇「大岩オスカール展」(東京都現代美術館)
△「屋上庭園」+MOTコレクション「新収蔵作品展」(東京都現代美術館)
△「中西夏之新作展 絵画の鎖・光の森」(松濤美術館)
△「紫禁城写真展」(東京都写真美術館)
◇「シュルレアリスムと写真 痙攣する美」(東京都写真美術館)
◎「知られざる鬼才 マリオ・ジャコメッリ展」(東京都写真美術館)
◇「春の優品展」+「国宝 源氏物語絵巻」(五島美術館)
◇「冒険王・横尾忠則展」(世田谷美術館)
-「東山魁夷展」(再訪)(東京国立近代美術館)
◇「四大浮世絵師展」(大丸ミュージアム)
◇「岡鹿之助展」(ブリヂストン美術館)
-「ウルビーノのヴィーナス(再訪)」(国立西洋美術館)
△「芸術都市パリの100年展」(東京都美術館)
◇「名画の散歩道 三重県立美術館名品展」(福島県立美術館)
◇「スペイン2大巨匠 ダリとピカソ展」(諸橋近代美術館)
△「ベルリン国立アジア美術館所蔵日本美術名品展」(郡山市美術館)
△「所蔵作品選 175/3000」(茨城県立美術館)
◇「宮島達男 Art in You」(水戸芸術館)
◎「白隠禅画墨蹟展」(瑞巌寺宝物館青龍殿)
◇「没後80年 鮮烈なる生涯 佐伯祐三展」(そごう美術館)

 映画
 なし

 コンサート
◎「五嶋みどり/エッシェンバッハ指揮フィラデルフィア管弦楽団」(サントリーホール)

 その他
 なし

[PR]
by daisenhougen | 2008-05-31 06:12 | 鑑賞記録(まとめ)

関川夏央「家族の昭和」を読む

d0001004_6104270.jpg 関川夏央「家族の昭和」を読んだ。
 家族という断面から昭和という時代を見るということのようです。その手がかりとして、戦前から戦後期を向田邦子、吉野源三郎、幸田文、小津安二郎といった面々で、バブル期を「金曜日の妻たちへ」などのTVドラマを俎上にあげて論じてます。
 でも、この選択にはかなり疑問を感じました。
 バブル期あるいは昭和の終わりを描くのに、金妻はないでしょう。向田邦子や幸田文そして小津の映画と金妻じゃ格が違いすぎます。自分に好都合な結論の為に、極端に格差のある素材で比較してはいけません。バブル期とはいっても、家族を描いた良質の作品はあるでしょうにね・・・・。
 結局は「家族の物語を日本人がもとめ、つくりあげ、それがピークを迎えたのちに急速に終焉した時代全体が、昭和と呼ばれたのである」と総括しています。
 戦前の中産階級に惹かれる著者の関川夏央(1949-)さんは、「いまの私がいちばん感情移入できるのは、『秋刀魚の味』のラストシーン、娘が去り、老父がひとりお茶を飲む夜の茶の間の映像である。
 かつてそこは、昭和戦前の空気で満たされ、家族たちでにぎわっていた。時は昭和戦後に移って、ひとり去りふたり去りして、ついに誰もいなくなった。いわば無常をそくそくとつたえる茶の間に、私は「昭和の家族」のありようとうつろいとを見て、粛然の思いを禁じ得ないのである。」と締めくくっています。
 まぁ関川さんの決めセリフってとこですね。
 でも、かつての独身主義者が家族の物語の崩壊に粛然とするてのも、悪い冗談かと思ってしまいます。そして崩壊を引き起こし、伝承の糸を断ち切った張本人は関川さんたちの世代じゃないんですかね(他人事のように粛然としてちゃ困りますよ)。

 新潮社、2008年05月25日発行、1,575円、四六判、246頁。
 目次:1「戦前」の夜―向田邦子『父の詫び状』と吉野源三郎『君たちはどう生きるか』、2女性シングルの昭和戦後―幸田文『流れる』ほか、3退屈と「回想」―鎌田敏夫「金曜日の妻たちへ」ほか、終章 家族のいない茶の間。

[PR]
by daisenhougen | 2008-05-31 06:11 | 読書-詩歌小説評論他

高橋睦郎「すらすら読める伊勢物語」を読む

d0001004_814549.jpg 高橋睦郎「すらすら読める伊勢物語」を読んだ。
 「出光美術館」で「王朝の恋―描かれた伊勢物語―」といった展覧会を見て(その時の感想はこちら)、さらにその図録のその中で「伊勢物語」のあらすじなんかも読みました(その時の感想はこちら)。
 やっぱり「伊勢物語」ぐらいは読んでなくてはということで、だいぶ前に出た本ですが手に取ってみました。
 総ルビつき原文と現代語訳つきの125段中46段収録のダイジェスト版です。
 でも著者が詩人の高橋睦郎(1937-)さんですから、かなりレベルの高い著作でした。
 ダイジェストといっても、伊勢物語の原型部分を抜き出し、その展開とヴァリエーションの多様さまで解るように、バラバラに分解して収録しています。
 この配置換えによってより一層「伊勢物語」の構造を際立たせるようになってました。さすが睦郎さんですね。
 ひとかたまりの原文と現代語訳の後に高橋睦郎さんの秀逸な解説が付いています。この解説部分だけでも読み応えがありました。
 そして「伊勢物語」に描かれた「愛のさすらい人が日本人の原型だ」とし、それの傑出したヴァリエーションが「源氏物語」であり、中世、近世と伝統は脈々続いたとしています。
 かなり「伊勢物語」に入れ込んだ解説でした。そしてすっかり納得させられました。
 ともかくも、やっと「伊勢物語」の原文を味わうことが出来ました。今度はやっぱり源氏物語に挑戦でしょうかね。

 講談社、2004年12月10日第1刷、1,680円、B6変型、222頁。
 目次:序「むかし、男ありけり」の男とは?、1『伊勢物語』の伊勢とは?、2さすらいの旅へ東下り、3さすらいの原因異説、4東下り余聞、5一代記として、6恋の学習TPO、7恋の人は相聞の人、8恋愛奇譚さまざま、9謎解き「作者は誰?」。

[PR]
by daisenhougen | 2008-05-30 06:55 | 読書-詩歌小説評論他

中沢新一「古代から来た未来人 折口信夫」を読む

d0001004_1439551.jpg 中沢新一「古代から来た未来人 折口信夫」を読んだ。
 2006年11月に放送された「NHK知るを楽しむ 私のこだわり人物伝」というシリーズの「折口信夫 古代から来た未来人/中沢新一」をもとに(その時の感想はこちら)、折口信夫全集の月報に書いたものと書き下ろしを加えたとのことです。
 もちろん中沢さんですから、人物伝といっても単に折口信夫の思想を紹介するといったものではありません。
 折口信夫を論じる振りをして、持論を展開するといったいつものスタイルです。対称性理論や三位一体モデルといった中沢ワールドの開陳になってました。
 できればもうちょっと謙虚に折口信夫さんの理論を素直にたどって、紹介するスタイルであって欲しかったです。
 中沢さんが非常に持ち上げていた折口さんの「ムスビ」の神といったところも、キチンと折口さんの思想として紹介してもらわないと、どこまでが折口理論でどっからが中沢理論なのかがわからなくなり、全てが中沢理論に取り込まれているように見えてしまいます。
 どうしても折口さんの思想から中沢さんに都合の良い部分だけをつまみ食いした印象ばかりが強い著作でした(最近の中沢さんはみんなそんな感じですね)。
 折口さんを紹介する本なんでしょうから、もっと謙虚に、そして自己主張は最小限度にして欲しかったですね。

 筑摩書房(ちくまプリマー新書)、2008年05月10日初版第1刷、735円、新書版、144頁。
 目次:序文 奇跡のような学問、第1章 「古代人」の心を知る、第2章 「まれびと」の発見、第3章 芸能史という宝物庫、第4章 未来で待つ人、第5章 大いなる転回、第6章 心の未来のための設計図。

[PR]
by daisenhougen | 2008-05-29 07:04 | 読書-詩歌小説評論他

石原吉郎「北鎌倉」を読む

d0001004_1221393.jpg 石原吉郎「北鎌倉」を読んだ。
 30年も前の本ですが、ネットの古本店で簡単に入手できました。価格も定価と同じですからラッキーでした。
 石原吉郎(1915-1977)さんは戦後詩人の中でも傑出した存在です。わたしも一時熱心に読んだ記憶があります。多分ほとんどの評論集と詩集は読んだと思います(だいぶ昔ですがね)。
 ただその当時、歌集は読んでいませんでした。だいぶ後になってから岡井隆さんが絶賛してるのも読んだりしたこともあって、心残りでいたました。
 今回、たまたまネットで見つけたので買ってしまいました。
 帯によると遺稿歌集であり「歌は1976年夏、ふいに生まれ始めた。歌は読者に不安を抱かせるような危険な表現を持っていた。そして1977年秋、突然に終った――本書は石原吉郎の死の直前に編集され校定された唯一の歌集となった」とのことです。99首が収録されていました。
 石原さんの詩と同じように、極めて象徴的な作風です。
 どんな表現手法でも石原さんは石原さんですね。
 決してぶれない確固たる表現となってます。
 30年遅れですが、良い本に巡り会えました。

 何首か写しておきます。
 今生の水面を垂りて相逢わず他界を逆向きて立つ
 この掌はも検証受くる手にあらずと言うよりはやく指はかぞへらる
 石膏のごとくあらずばこの地上になんじの位置はつひにあらざる
 媒介とことしもなげに言いはなつ間を奔る火のあるを知れ
 かまくらの北の大路の夕づく陽酒盡く頃ゆひた沈みけり
 鎌倉の鎌倉なりし日の果てを蹌踉と歩ます酢のままの脚
 鎌倉の北の大路を往く果てを直に白刃の立つをば見たり
 わが佇つは双基立てる樹のごとき墓碑の剛穀の間とぞ知れ
 夕暮れの暮れの絶え間をひとしきり 夕べは朝を耐えかねてみよ

 久しぶりに石原さんの詩も読み直してみたくなりました。

 花神社、1978年3月10日初版第1刷、1,500円、A5版、79頁。
 目次:今生の・・・・・・、病中詠、鍔鳴り、飲食、切出し、創傷、塩、北鎌倉、発念抄、すべては遠し、生き霊、夕暮れの・・・・・・・。

[PR]
by daisenhougen | 2008-05-29 07:00 | 読書-詩歌小説評論他

奥野宣之「情報は1冊のノートにまとめなさい」を読む

d0001004_12191654.jpg 奥野宣之「情報は1冊のノートにまとめなさい」を読んだ。
 情報は全てA6版のノートに発生順に何でも書き込み、パソコンで索引を入力する、これで情報管理は全てOKといった内容です。
 野口悠紀雄さんの「「超」整理法」をパクって、100円ノートを使うといった思いつきで一冊でっちあげたってとこですかね。
 内容的には情報整理で苦労したことがない人の本であることがハッキリわかってしまいます。書いてあることも断片的であり支離滅裂で、とうていキチンとした業務で使うことなんてできそうにありません(扱う情報がほとんど無い学生か、新入社員ぐらいまででしょうね)。
 情報整理ってやつは多くの人が悩み苦労しているところです。そして苦しみ抜いた果てに良書が多く出でてもいます。
 こういった分野に業務経験も無いおにいちゃんが大層なこと書いちゃいけませんね。
 まぁ、取り得といえばA6版のキャンパスノートがコンビニで常時売ってることがわかったことぐらいでしょうか。
 ナナ・コーポレート・コミュニケーション、2008年05月12日9刷 (2008年03月20日1刷)、1365円、B6版、229頁。
 著者の奥野宣之(1981-)さんは業界紙の記者さんのようです。本作がデビュー作だそうです。
 目次:第1章 複雑なのは続かない、使えない、第2章 情報を一元化する技術、第3章 予定と記録を一元化する「時間管理術」、第4章 ネタになる断片メモの「保存法」、第5章 メモを宝に変える「アイデア術」、第6章 分類せず一発検索する。

[PR]
by daisenhougen | 2008-05-28 07:00 | 読書-詩歌小説評論他

五味文彦「躍動する中世/新視点中世史(全集 日本の歴史 第5巻)」を読む

d0001004_17485112.jpg 五味文彦「躍動する中世/新視点中世史(全集 日本の歴史 第5巻)」を読んだ。
 この全集は順調に刊行してますね。この巻から中世です。
 後書きに、日本史における時代区分について書いてありました。
 古代の始まりを668年の天智天皇即位とし、中世の始まりを1068年の後三条天皇即位による延久の国政改革とし、近世の始まりを1467年の応仁の乱による戦国時代とし、近代の始まりを1867年の明治維新とするといった、それぞれ400年区切りの時代区分を提唱していました。
 更にそれぞれ200年ごとに区分けし、更にそれを100年ごとに区分してます。
 わたしにはその妥当性を云々する力はありませんが、うまい切り口を見つけたもんだとは思いますね。
 さて、対象の中世についてですが、この巻は新視点中世史ということで、中世全般を扱っています。
 そしてこの全集全体の方針通りに、政治的動きの記述は最低限に抑えられており、その代わりに絵巻物などの資料を駆使して、都市の姿、生活の様子、信仰などなど多面的にこの時代を描こうとしているようです。けっこう視野を広げてくれる著作でした。
 ただ、網野さんの著作への異論がやけに目立ってました。東大の歴史学の本流を歩んだ著者には、傍流であり続けた網野さんの評価が高いのが我慢ならないんでしょうか。チョット心が狭い気もしますね。

 小学館、2008年04月30日初版1刷、2520円、A5版、402頁。
 著者の五味文彦(1946-)さんは日本中世史専攻の東京大学名誉教授です。
 目次:第1章 日本列島に広がる歌と人、第2章 境界から中央へ、中央から境界へ、第3章 政治の型の創出、第4章 中世の生活と宗教、第5章 列島を翔る人々、第6章 政治と文化のかかわり、第7章 中世の環境と社会の変化。

[PR]
by daisenhougen | 2008-05-27 07:48 | 読書-詩歌小説評論他

雑誌「dankaiパンチ 06月号」を拾い読み

d0001004_141855.jpg 雑誌「dankaiパンチ 07月号」を拾い読みした。
 書店をうろうろしていたら、フェルメールの絵画が表紙の雑誌が並んでるじゃありませんか。中をのぞいてみると、なんと8月02日から開催のフェルメール展の特集。だいぶ気の早い特集ですが、一番乗りに乗せられて、早速買ってみました。
 特集はフェルメール「光の粒子の幻惑」として尾崎彰宏さんが今回の展覧会に出品されるフェルメールの7点の作品(1.《マルタとマリアの家のキリスト》、2.《ディアナとニンフたち》、3.《小路》、4.《ワイングラスを持つ娘》、5.《リュートを調弦する女》、6.《絵画芸術》、7.《ヴァージナルの前に座る若い女》)をグラビアと一緒に紹介するといった内容です。
 19頁の小特集といった感じで、少々物足りない気もしましたが、贅沢言っちゃいけませんね。なんせ一番乗りなんですから拍手ですね。
 さてさてフェルメール展、開始まで2ヶ月チョットですね。これからどんなふうに盛り上がるのでしょうか。それよりなにより7作品へのご対面の期待でいっぱいの今日この頃です(特に今週は美術展巡りはお休みでしたので、尚更ですね)。

 この雑誌は初めて買いましたが、雑誌名どおりに団塊の世代が対象の雑誌のようですね。
 これ以外の特集が「理想の書斎を手に入れる。」、「昭和の名番組50選」、「静かなる復興 フォーク同窓ライブ」などですから、おじさんというか年寄りクサイ特集ばかりです。チョット引いてしまいそうです。
 こういった雑誌が成立するんですから、団塊世代の人数パワーは凄いですね。後続世代としては圧倒されてしまいます。

 巻末に藤原新也さんの連載が載ってるのはめっけものでした。

[PR]
by daisenhougen | 2008-05-26 07:17 | 雑誌など

五嶋みどり/エッシェンバッハ指揮フィラデルフィア管弦楽団来日公演を聴く

d0001004_1403828.jpg 昨日(05月24日)「サントリーホール」で「五嶋みどり/エッシェンバッハ指揮フィラデルフィア管弦楽団」の来日演奏会を聴いた。
 五嶋みどりさんは2005年11月にバイエルン放送交響楽団との競演でプロコフィエフ/バイオリン協奏曲第1番を聴いて以来です(その時の感想はこちら)。
 フィラデルフィア管は是非一度聴いておきたかったオーケストラですが、ようやく念願かないました。
 エッシェンバッハはピアニストとしても有名なマエストロですが、その演奏も初めてです。
 さて一曲目はチャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調。
 冒頭から最後まで、どこをとっても非の打ち所のない演奏でした。
 素晴らしい演奏の一言ですね。
 全編緊張感に満ち、一音一音が陰影を帯びた演奏は絶品でした。
 これ以上ないほどの豊穣な時間を体験させてもらいました。
 もしかすると五嶋みどりさんは、現在聴けるバイオリストの中で最良の一人なのかもしれません(そして彼女の中でも最も脂ののりきった時期かもしれませんね)。
 先日聴いた大ファンのヒラリー・ハーンさんの演奏が霞んでしまいました。格が全く違う気がしますね。
 オーケストラも心得ているようで、極めて控えめに伴奏に徹していた気がします。これはこれで一つの見識のような気がします。
 至福の演奏が終わると、大きな拍手が鳴りやみませんでした。会場中が感動を共有していたようですね。
 何度も何度もステージに呼び戻されていました。

 休憩を挟んでの曲目はショスタコーヴィチ/交響曲第5番二短調 op.47。
 こちらは、指揮者、オーケストラともに自分たちの出番と、先ほどとは一転して力のこもった演奏でした。
 まさしくオーケストラのあらゆる要素を使い切るような曲なので、各パート頑張って演奏しているようでした。
 ただ、あんまり頑張りすぎて、所々で一部パートが目立ちすぎるところがあった気もします。
 でも、まぁ華麗なオーケストラの音の洪水を堪能できました。

 アンコールにはワーグナー/歌劇「ローエングリン」より第3幕前奏曲が演奏されました。
 こちらは名演というか耳に残る演奏でした。ひょっとするとショスタコーヴィチより良かったかもしれませんね。

 大枚払って聴きに行った甲斐のある演奏会でした。

[PR]
by daisenhougen | 2008-05-25 07:59 | 鑑賞記-コンサート