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2008年06月読書記録

 2008年06月の読書記録です。
 今月読んだのは11冊どまりでした。
 その中ではピカイチは写真集「Mario Giacomelli」です。久しぶりの洋書です。わざわざ手間暇かけて入手した甲斐がありました。わたしのお宝本になりましたね。
 三浦雅士さんの漱石論は充実していました、大部な単行本並の内容が詰まってました。
 ペマ・ギャルポさんの話題にあわせて緊急出版されたチベット関連本もタイムリーな良書でした。
 網野徹哉さんのインカとチベットの歴史も読み応えのある一書でした。このシリーズの充実を示していますね。
 読んだ冊数は少なかった割には良書が多かった気がします。

 週刊本は今月も手を付けられませんでした。
 図録は2冊どまりでした。またまた読み残しが増えてしまいました。

 評価は次の通りです。◎は「最高」、◇は「良かった」、△は「まあまあ良かった」、×は「ちょっとねえ」。週刊本及び図録には評価は原則付けません。あくまでも独断の勝手な評価です。読んだときのコメントはブログの該当投稿を参照してください。
 ネグリさんの著作は下巻読んでからにします。
 では、一覧リスト。

 書籍
◇三浦雅士「漱石  母に愛されなかった子」(岩波新書)
◎写真集「Mario Giacomelli」(Phaidon Inc Ltd)」(Phaidon Inc Ltd)
△本郷恵子「京・鎌倉 ふたつの王権(全集 日本の歴史 第6巻)」(小学館)
△宮下規久朗「刺青とヌードの美術史 江戸から近代へ」(NHKブックス)
△アントニオ・ネグり「未来派左翼(下)」(NHKブックス)
△横尾忠則「隠居宣言」平凡社(平凡社新書)
△福田和也「教養としての歴史 日本の近代(上)」(新潮新書)、
△笹原宏之「訓読みのはなし 漢字文化圏の中の日本語」(光文社新書)
◇ペマ・ギャルポ「中国が隠し続けるチベットの真実」(扶桑社新書)
◇網野徹哉「インカとスペイン 帝国の交錯(興亡の世界史12)」(講談社)
△今橋映子「フォト・リテラシー 報道写真と読む倫理」(中公新書)

 週刊本
 なし

 図録
-「図録 冒険王・横尾忠則展」(国書刊行会)
-「富士―山を写し,山に想う(三の丸尚蔵館展覧会図録)」(菊葉文化協会)

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by daisenhougen | 2008-06-30 07:40 | 読書記録(まとめ)

2008年06月鑑賞記録

 2008年06月の月間鑑賞記録です。
 06月に出かけて見てきた(聴いてきた)展覧会、映画、コンサート等をまとめてあります。
 今月は全般にかなり低調な月でした。
 まず展覧会。今月は7つしか拝見できませんでした。先月が20個ですから激減です。
 少ない中でも今月心に残ったのは、まず出光のルオー展です。
 次に松下のアール・ブリュッ展も素晴らしかったです。衝撃がいまだに残っています。
 映画は今月は2本でした。「インディ・ジョーンズ」はハリウッド映画のレベルの高さを示す作品でした。
 コンサート、その他は今月はありませんでした。

 慌ただしい状態が続いていますが、07月はなんとかもう少し出撃回数を増やしたいですね。

 評価基準はいつもと同じで、◎は「最高」、◇は「良かった」、△は「まあまあ良かった」、×は「ちょっとねえ」です。再訪は評価マークはつけません。あくまでも小生の主観で、かってな評点です。それぞれのコメントはブログの該当投稿を参照してください。
 それでは一覧です。

展覧会
△「フランス近代絵画の流れ」(福島県立美術館)
△「川端龍子と修善寺」(大田区立龍子記念館)
△「近代の日本画展」(五島美術館)
-「冒険王・横尾忠則展」(再訪)(世田谷美術館)
△「富士―山を写し,山に想う―(後期)」(三の丸尚蔵館)
◇「没後50年 ルオー大回顧展」(出光美術館)
◇「アール・ブリュット-交差する魂-」(松下電工 汐留ミュージアム)

 映画
△「奇跡のシンフォニー」(ワーナーマイカル)
◇「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」(ワーナーマイカル)

 コンサート
 なし

 その他
 なし

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by daisenhougen | 2008-06-30 07:37 | 鑑賞記録(まとめ)

映画「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」を見る

d0001004_10475429.jpg 昨日(06月28日)「ワーナーマイカルシネマズ」で映画「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」を見た。
 かの「インディ・ジョーンズ」シリーズの19年ぶりの新作です。
 なんせ、現在のハリウッド映画が世界の映画界を席巻した立役者スピルバーグとジョージ・ルーカスのゴールデンコンビですから、観客をぐいぐいと作品世界に引きこむ力は超一級品です。 歴史物であり、考古学なども織り交ぜてある上に、さらにはシリーズものですから、それなりに込み入った内容があるんですが、それを手際よく説明してくれてます。この辺りの力量はピカイチデすね。
 さらには超一級のアクションシーンが織り交ぜられて、ハラハラドキドキの連続ですから退屈させる暇など全く与えられずに、一気にラストシーンまで運んで行ってくれます。
 まぁ言ってみればテーマパークアトラクションの映画版といったとこですかね(実際はテーマパークのアトラクションがこちらをマネをしたのかもしれませんがね)。
 ストーリー上の強引さや荒唐無稽さなどは全く気になりません。ただ画面の展開に身を任す快楽に浸ればいい映画ですね。
 チョット気になったのが、この当時にアメリカで吹き荒れたレッドパージのシーンが挿入されていたことです。スピルバーグの政治姿勢のあらわれなんでしょうが、この映画にはそぐわなかったですね。ハリウッド流の娯楽映画なんですから、変な政治的意図は見たくもないですし、娯楽活劇に徹してくれた方が潔いですよね。
 まぁ、ハリウッド映画の最良の部分を体現した映画であることは確かです。
 堪能させてもらいました。

 2008年、アメリカ、パラマウント、原題:INDIANA JONES AND THE KINGDOM OF THE CRYSTAL SKULL。
 監督:スティーブン・スピルバーグ、原案・製作総指揮:ジョージ・ルーカス、出演:ハリソン・フォード、シャイア・ラブーフ、ケイト・ブランシェット、カレン・アレン、ジョン・ハート、レイ・ウィンストン。

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by daisenhougen | 2008-06-29 07:47 | 鑑賞記-映画

今橋映子「フォト・リテラシー」を読む

d0001004_9455999.jpg 今橋映子「フォト・リテラシー 報道写真と読む倫理」を読んだ。
 まず最初に、かの有名なカルティエ=ブレッソンの「決定的瞬間」という写真集の題名が誤訳であり、実際は「かすめ取られたイマージュ」てあったいったことからはじめています。
 さらに「LIFE」誌の数々の組写真が分業で作られているといったことも明かされます。
 そして「写真が、たとえそれが演出(あるいはやらせ)写真でなくとも、「現実」の直接の反映ではなく、写真家の時々刻々の選択や、写真が掲載される媒体、さらにそれを取り巻く歴史的、政治的、文化的文脈によって何らかに規定されて私たちに届く「制作物」なのだということである」としています。
 写真史上の古典となった作品を俎上に挙げながら写真の読み方を伝授するといったとこですね。 いまどき流通する写真を見て、素朴に真実を現しているなんて思っている人なんていないんですから、わざわざ仰々しくフォト・リテラシー(Photo Literacy)なる無理な概念を持ちだす必要ないと思うんですがね・・・・・。
 写真は今や時代の最先端のメディアじゃないんですから、むりやり写真だけをとりだして概念構築する必然性が感じられません。
 もう少し力を抜いて、写真の魅力を素直に書いてくれた方が良かったのではないでしょうか。

 著者の今橋映子(1961-)さんはフランス文学・比較文化専攻で東京大学准教授とのことです。写真論の著作が多いようです。
 目次:1 写真は真実か?(決定的瞬間という罠、一枚の写真から、フォトジャーナリズムの成立―両大戦間パリの事例から、写真における「現実」)、2 写真の流通現場(組写真の時代、写真集という物語)、3 読む倫理のために(写真と異文化表象、写真は世界を救うか、ニヒリズムを遠く離れて)。
 中央公論新社(中公新書)、2008年05月25日発行、819円、新書版、256頁。

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by daisenhougen | 2008-06-28 07:45 | 読書-詩歌小説評論他

雑誌「美術手帳 2008年7月号」を拾い読み

d0001004_8193818.jpg 雑誌「美術手帳 2008年7月号」を拾い読みした。
 今回の特集は「日本のアーティスト・序論」ということで若手を中心とした多くの現代アーチストが紹介されています。
 まず最初に「アーティストによるアーティスト論」ということで。自己解説付きで多くのアーチストが登場です。
 鴻池朋子/加藤泉/小谷元彦/榎忠/池田光弘/奈良美智/菅木志雄/束芋/森村泰昌/高嶺格/やなぎみわ/梅津庸一/泉太郎/小西紀行/岩永忠すけ/青山悟/鬼頭健吾/曽根裕/木村友紀/半田真規/須田悦弘といった面々です。
 次に「アーティストという生き方」で西尾康之/志賀理江子の登場です。
 最後に「座談会 ゼロ年世代のリアル」として名和晃平/大庭大介/塩原れじ/池田剛介/田中功起/田幡浩一/奥村雄樹の登場となっています。 
 合計30名の登場です。わたしが知ってるのは3分の1程度ですから、多く未知のアーチストに触れることができました。
 現代アートのコレクターで有名な高橋龍太郎さんのインタビューも載ってました。高橋コレクション展が開催されるようですね。東京での展示は来年の5月23日からですからだいぶ先のようです。気長に待ちましょう。
 第2特集で「デミアン・ハーストと英国美術の現代史」も載ってました。
 こちらの展覧会は、まだまだ余裕があると思ってましたが、残り会期が半月切っちゃいました。見逃さないようにしなくてはなりませんね。

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by daisenhougen | 2008-06-27 06:45 | 雑誌など

「Humping Dog」と「USBふくろう」を買う

d0001004_10515949.jpg 「Humping Dog」と「USBふくろう」を買った。
 最近ちょっとしたブームになっているらしい、パソコンにUSBで接続するにんまりオモチャです。 店頭に大量に並べてあったので、ついつい衝動買いしてしまいました。
 両方ともキューブはという会社が発売している「PC GADGET」シリーズとのことです。

d0001004_1053571.jpg まずは犬型玩具「Humping Dog」です。
 USBポートに挿入するとカクカクと腰を動かすだけです。腰を延々と振り続け、抜くまで止まらりません。この姿におもしろみを感じるかどうかですね。
 まぁ980円ですから、どうこう言うことないですね。
 少々音がうるさいのが玉に瑕です。





d0001004_10534126.jpg 次が「USBふくろう」です。
 こちらはチョット値段が張って1995円です。
 こちらは同じくUSBポートに挿入ですが、延長ケーブルが付いてるのでチョット自由度はたかいです。
 でも、動作はまばたきして首をふるだけのシンプルそのものです。
 こっちは音が静かになってるのが改善点でしょうか。
 どちらも数日愉しめば飽きちゃう気もしますね・・・。

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by daisenhougen | 2008-06-26 06:51 | オモチャ等々

「日経会社情報 2008Ⅲ夏号」を買う

d0001004_10453754.jpg 「日経会社情報 2008Ⅲ夏号」を買った。
 恒例の会社情報です(前号はこちら)。05月30日の最終株価をもとに4034銘柄が掲載されています。
 本号の基準となった05月30日の日経平均は14,338円でしたが、その後またズルズル下がってきてますね。
 本号から次期の中間期予想が掲載されなくなったようです。本来ならば4半期ベースで予測が欲しいぐらいなのにチョット残念です。
 まぁ、これだけのスペースで連結及び単独決算のデータを掲載するんですから割り切りが必要なんでしょうね。
 これをパラパラめくっているだけで日本経済の一端が見えてきますね。

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by daisenhougen | 2008-06-25 06:54 | 雑誌など

網野徹哉「インカとスペイン 帝国の交錯(興亡の世界史12)」を読む

d0001004_10422422.jpg 網野徹哉「インカとスペイン 帝国の交錯(興亡の世界史12)」を読んだ。
 このシリーズも半ば過ぎてきて刊行も遅れ気味になってきてますね。まぁ、おかげで追い立てられることなく読むことができます。
 さて、この巻は今まで読んできたこのシリーズの中でも最良のひとつに入るような出来だと思います。
 世界史の中ではどちらかといえば片隅に追いやられているスペインとインカを取り上げていますが、単なる征服者と被征服者といった単純な図式ではなく、複雑な諸相を見事に描く切っていました。
 スペインにおける改宗ユダヤ人の存在や、スペイン支配下に生き残ったインカ帝国の末裔たちなど、歴史を複眼的・重層的に見直す視点をたくさん提供してくれていますね。
 まさしく目から鱗の素晴らしい読書体験でした。

 著者の網野徹哉(1960-)さんはアンデス社会史・ラテンアメリカ史専攻で東京大学准教授とのことです。
 目次:第1章 インカ王国の生成、第2章 古代帝国の成熟と崩壊、第3章 中世スペインに共生する文化、第4章 排除の思想 異端審問と帝国、第5章 交錯する植民地社会、第6章 世界帝国に生きた人々、第7章 帝国の内なる敵 ユダヤ人とインディオ、第8章 女たちのアンデス史、第9章 インカへの欲望、第10章 インカとスペインの訣別。
 講談社、2008年05月19日第1刷、2,415円、四六変型、398頁。

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by daisenhougen | 2008-06-24 06:41 | 読書-詩歌小説評論他

ペマ・ギャルポ「中国が隠し続けるチベットの真実」を読む

d0001004_10233938.jpg ペマ・ギャルポ「中国が隠し続けるチベットの真実 仏教文化とチベット民族が消滅する日」を読んだ。
 中国のオリンピック開催にあわせて、チベットをはじめ世界中で起こった中国政府に対する抗議デモ。この問題発生にあわせての出版のようです。
 中国共産党によるチベット弾圧について、いくらかの知識は持っていましたが、こんなにも理不尽なことだとは・・・・。
 中国政府がおこなってきた、目を覆いたくなるような事態がこれでこかこれでもかと記述されています。
 しかも決して過去のことでなく、現に今でもチベット民族を絶滅させる政策がいまだに続いていることに慄然とさせられます。
 そもそも弾圧政策を強く遂行した張本人が国家主席にまで登り詰めることができる国ですものね。
 ダライ・ラマ法王のチベット民族を存続させようとして発せられた政治姿勢についても解りやすく解説されていました。
 チベット問題の概略を知ることが出来る好著でした。

 著者のペマ・ギャルポ(Pema Gyalpo)(1953-)さんはチベットのカム地方生まれで、日本在住でモンゴル大統領顧問とのことです。TVなどでも見かけますね。
 目次:序章 北京オリンピックとチベット騒乱、第1章 チベット問題とはなにか、第2章 ダライ・ラマ―転生活仏というシステム、第3章 中国はなぜチベットを欲しがるのか。
 扶桑社(扶桑社新書)、2006年06月01日初版1刷、新書版、756円、208頁。

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by daisenhougen | 2008-06-23 06:37 | 読書-詩歌小説評論他

映画「奇跡のシンフォニー」を見る

d0001004_9443418.jpg 昨日(06月22日)「ワーナーマイカルシネマズ」で映画「奇跡のシンフォニー」を見た。
 天才的な音楽の才能を持つ孤児が、チェリストの母とロックシンガーの父と運命の再会をはたすといったストーリーです。
 音楽は素晴らしいのですよ、どんな音楽でもいいんです、音に耳をかたむければ奇跡だって起こるんですよといったとこですね。
 いたるところで音楽が使われています。クラッシック、ロックはもちろんゴスペルまで何でも有りでした。
 でも、ご都合主義がチョットひどすぎます。いくらなんでも孤児院からジュリアード、そしてニューヨークフィルでのコンサートはないですよね。
 おとぎ話といっても、なかなか感情移入が出来ずに終わった映画でした。
 あまりにも感動を演出しようとした意図が見えすぎです。
 悪しきハリウッド映画の見本のような作品でした。

 2007年、アメリカ、Warner Bros、原題:August Rush。
 監督:カーステン・シェリダン、出演:フレディ・ハイモア、ジョナサン・リース=マイヤーズ、ケリー・ラッセル、テレンス・ハワード、ロビン・ウィリアムズ。

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by daisenhougen | 2008-06-22 06:44 | 鑑賞記-映画