「ジオメトリック・イメージズ」+「projectN 41喜多順子」を見る

d0001004_1622505.jpg 先日(07月01日)「東京オペラシティアートギャラリー」で展覧会「ジオメトリック・イメージズ」と「projectN 41喜多順子」を見た。
 まず「ジオメトリック・イメージズ」。
 収蔵品展の第33回ですが、いわゆる抽象絵画の特集です。幾何学的な作品がずらりと並んでいます。
 わたし的にはチョット退屈な作品が多かった気がします。
 なんせ同じ抽象作品でも猪熊弦一郎さんの後では格が違うって感じでした。 でも、吉原治良さんの作品や李禹煥さんといった、この美術館の代表的コレクションに再見できただけでも良しとしておきましょう。

d0001004_16231066.jpg 次は「projectN 41喜多順子」。
 比較的若い作家を紹介する展示ですが、こちらも41回目とは凄いですね。
 喜多順子さんの作品はたぶん初めて拝見するんだと思います。
 写真を基にして、布に水彩で描くといった技法のようです。
 よく理解できたとはとうてい思えませんが、淡い色使いが好ましい感じでした。
 今を象徴するような希薄で優しげな感じというんでしょうか。
 もう少しいろんな作品を見てみたい気もしました。

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# by daisenhougen | 2010-07-04 06:22 | 鑑賞記-展覧会

「猪熊弦一郎展『いのくまさん』」を見る

d0001004_16192481.jpg 一昨日(07月01日)「東京オペラシティアートギャラリー」で展覧会「猪熊弦一郎展『いのくまさん』」を見た。
 猪熊弦一郎(1902-1993)さんの作品はいろんな機会に眼にしてきました。なんといったって三越の包装紙は超有名ですよね。
 ただ、まとまって拝見するのは今回がはじめてでした。
 今回の展示は「2007年に丸亀市猪熊弦一郎現代美術館において開催された展覧会の東京展で、同館所蔵の猪熊作品約100点を展示します。まるで絵本の中を歩くように、谷川氏による簡潔で美しい文に導かれ、「顔」「鳥」「猫」「色」「形」といったテーマに沿って猪熊の絵画世界を巡る本展が、絵を描くこと、創ることのよろこびに触れる機会になることでしょう」とのことです。 詩人の谷川俊太郎さんが猪熊弦一郎さんの絵に言葉をつけて構成した絵本「いのくまさん」から生まれた展覧会とのことで、谷川さんの詩「こどものころから えがすきだった いのくまさん。おもしろいえを いっぱいかいた」、「いのくまさんは じぶんで じぶんの かおをかく」、「ほかのひとの かおをかく」、「たくさん たくさん かおをかく」・・・・・と、その言葉にあわせて作品が展示されています。
 ハードルを思いっきり低くし、子供でも猪熊ワールドに引き込んでくれるという仕掛けです。
 そしてその試みは見事に成功していますね。
 具象と抽象を自由に行き来した、猪熊さんの幅広い世界を十分愉しませてもらいました。

 ただ、今回はあくまで谷川俊太郎さんの視点からクローズアップした猪熊弦一郎さんといった側面が強いですから、もっと別の視点から猪熊弦一郎さんに接近していきたいですね。

 ともかくも、今回の展示でわたしには猪熊弦一郎さんが大きな存在に思えてきました。
 マイブームになりそうな予感がしています。

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# by daisenhougen | 2010-07-03 06:18 | 鑑賞記-展覧会

2010年06月読書記録

 2010年06月の読書記録です。
 06月は11冊しか読めませんでした。5月に続いて低調なままです。
 そんな数少ない読書でしたが、心に残った本をいくつか挙げておきます。
 宮下さんと吉川さんの新書版の美術本は力のこもった著作でした。四方田さんの新書版の映画本も目配りの効いた力作ですね。
 でもなんといっても今月のベストワンは野間さんのハングルの誕生を描いた作品です。こちらも新書版ですが、学術書といってもいいぐらい力がこもっていました。学者恐るべしです。

 一方、今月は×を付けた著作が2冊もありました。めったに×なんて付けないんですが、この2冊はひどすぎます。
 前者は韓国人、後者はアメリカ先住民に対する強い偏見が根底に流れていました。正論を吐いているように科学的な装いをまといながら頑迷な偏見を主張するジャーナリストと大学教師といったとこでしょうか。
 こういった本にあたってしまうと悲しくなりますね。こんな本読まされると、つくづく人間って進歩してないだけじゃなく、退化してるんじゃないかと思ってしまいます・・・・・。

 そうそう「興亡の世界史」もようやっと完結です。だいぶ待たせた割には内容の薄い最終配本の一冊でした。このシリーズはレベルのバラツキが大きいシリーズでしたが、最後はハズレでした。

 評価は次の通りです。◎は「最高」、◇は「良かった」、△は「まあまあ良かった」、×は「ちょっとねえ」。あくまでも独断の勝手な評価です。
 週刊本及び図録には評価は原則付けません。
 では、一覧リスト。

書籍
◇宮下規久朗「ウォーホルの芸術 20世紀を映した鏡」(光文社新書)
△加島祥造「美のエナジー 加島祥造詩画集」(二玄社)
◇吉川節子「印象派の誕生―マネとモネ」(中公新書)
△姜尚中、玄武岩「大日本・満州帝国の遺産(興亡の世界史18)」(講談社)
△「BRUTUS2010年06/15特集:印象派、わかってる?」(マガジンハウス)
△「一個人2010年07月号特集:日本の仏教入門」(KKベストセラーズ)
×室谷克実「日韓がタブーにする半島の歴史」(新潮新書)
◇四方田犬彦「『七人の侍』と現代-黒澤明再考」(岩波新書)
△「芸術新潮2010年6月号 特集:ルーシー・リー」(新潮社)
×G.コクラン、H.ハーペンディング「一万年の進化爆発」(日経BP社)
◇野間秀樹「ハングルの誕生 音から文字を創る」(平凡社新書)

週間本
-「週刊 国宝の美36[絵画11]肖像画」(朝日新聞)
-「週刊 国宝の美37[彫刻13]肖像彫刻」(朝日新聞)
-「週刊 国宝の美38[絵画12]渡来絵画」(朝日新聞)
-「週刊 国宝の美39[建築10]中世の禅宗建築」(朝日新聞)
-「週刊 国宝の美40[建築11]桃山時代の建築」(朝日新聞)
-「週刊 国宝の美41[絵画13]風俗画」(朝日新聞)
-「週刊 国宝の美42[絵画14]等泊と永徳」(朝日新聞)
-「週刊 国宝の美43[工芸3]刀剣」(朝日新聞社)

図録
 なし

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# by daisenhougen | 2010-07-02 06:16 | 読書記録(まとめ)

2010年06月鑑賞記録

 2010年06月鑑賞記録です。
 06月は8つの展示しか見ることができませんでした。02月以来の低水準でした。こういうバラツキのある見方をするから、大事な展示を見落とすんですよね。
 まぁまぁそうは言っても、結局、上半期は87の展示を見ての折り返しとなりました。半年の展示数としては、まぁまぁでしょうかね。
 なにはともあれ下半期もがんばろう(何を頑張るか意味不明)。

 さて、その数少ない06月に訪れた展示の中では「山本丘人展」と出光の「屏風展」が心に残りました。
 「山本丘人展」は2006年の「平塚美術館」以来ですが、素晴らしかったです。初期から晩年まで見通すことが出来ました。丘人さんはもっともっと評価が上がっても良いと思うんですが、そのきっかけになってくれればと思います。
 出光美のコレクションの奥深さも半端じゃないですね。屏風の名品がそろい踏みでした。あらためて感嘆させられました。

 今月も映画とコンサートがご無沙汰でした。07月にはこちらも途切れないようにしたいですね。

 評価基準はいつもと同じで、◎は「最高」、◇は「良かった」、△は「まあまあ良かった」、×は「ちょっとねえ」です。再訪は評価マークはつけません。あくまでも小生の主観で勝手な評点です。
 では、一覧ともいえないです一覧です。

展覧会
△「江戸を開いた天下人 徳川家康の遺愛品」(三井記念美術館)
△「中島千波の花鳥画の世界展」(日本橋三越)
◇「生誕110周年記念 山本丘人展」(日本橋高島屋)
△「印象派はお好きですか?」(ブリヂストン美術館)
△「会田誠+天明屋尚+山口晃」(高橋コレクション日比谷)
◇「屏風の世界―その変遷と展開―」(出光美術館)
△「アンドレ・ボーシャン展」(福島県立美術館)
-「25年目の贈りもの展(再訪)」(福島県立美術館)

映画
 なし

コンサート
 なし

その他
 なし

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# by daisenhougen | 2010-07-01 06:14 | 鑑賞記録(まとめ)

2010年05月読書記録

 こちらも遅ればせながら2010年05月の読書記録です。
 05月は13冊しか読めませんでした。
 旅行やなんやかや、でじっくり読む時間が取れませんでしたね。
 少ない中で心に残ったのは川上弘美さんのショートショート集と松本武彦さんの考古学の著作でした。

 評価は次の通りです。◎は「最高」、◇は「良かった」、△は「まあまあ良かった」、×は「ちょっとねえ」。あくまでも独断の勝手な評価です。
 週刊本及び図録には評価は原則付けません。
 では、一覧リスト。

書籍
△林望「謹訳 源氏物語 一」(祥伝社)
△福岡伸一「ルリボシカマキリの青」
△穂村弘「絶叫委員会」(筑摩書房)
◇川上弘美「パスタマシーンの幽霊」(マガジンハウス)
△「芸術新潮2010年 05月号 特集:ふしぎなマネ」(新潮社)
△「PEN(ペン)2010年6/1号 特集:1冊まるごと印象派。」(阪急コミュ)
◇松本武彦「進化考古学の大冒険」(新潮選書)
△中沢新一・坂本龍一「縄文聖地巡礼」(木楽舎)
△「BRUTUS2010年6/1号特集:ポップカルチャーの教科書」(マガジンハウス)
△岡村道雄「縄文の生活誌(日本の歴史01)」(講談社学術文庫)
△ポップアップBook「蒼井優 うそっ。」(パルコ出版)
△「iPadスタートブック」(ソフトバンク)
△寺沢薫「王権誕生 (日本の歴史02)」(講談社学術文庫)

週間本
 なし

図録
 なし

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# by daisenhougen | 2010-06-13 06:13 | 読書記録(まとめ)

2010年05月鑑賞記録

 だいぶ遅れてしまいましたが2010年05月鑑賞記録です。
 05月は19の展示を拝見することができました。
 その中でもダントツなのは「伊藤若冲展」と「オルセー美術館展」でしょうね。今年開催の展覧会の中でも屈指の展示です。素晴らしい作品の饗宴を堪能させてもらいました。
 もちろん「ボストン美術館展」や「ルーシー・リー展」も充実した展示でした。
 05月は地方の素晴らしい展示にふれることができたのも収穫でした。
 石川県で「ヤン・ファーブル×舟越桂」の競演や「等伯をめぐる画家たち」。福島県で見た「秋田県立近代美術館名品展」など素晴らしい展示でした。
 映画とコンサートがご無沙汰となってしまったのは残念でした

 評価基準はいつもと同じで、◎は「最高」、◇は「良かった」、△は「まあまあ良かった」、×は「ちょっとねえ」です。再訪は評価マークはつけません。あくまでも小生の主観で、かってな評点です。
 では、一覧です。

展覧会
◇「新たなる精神のかたち ヤン・ファーブル×舟越桂」(金沢21世紀美術館)
△「石川県立美術館の半世紀の歩み」(石川県立美術館)
◇「等伯をめぐる画家たち」(石川県七尾美術館)
×「片岡鶴太郎ガラス作品展」(石川県能登島ガラス美術館)
△「ジャポニズムとナビ派の版画」(新潟県立万代島美術館)
△「和ガラス―粋なうつわ、遊びのかたち―」(サントリー美術館)
◇「ルーシー・リー展」(国立新美術館)
◇「ボストン美術館展 西洋絵画の巨匠たち」(森アーツセンターギャラリー)
△「六本木クロッシング2010展」(森美術館)
△「ジュール・ド・バランクール」(森美術館)
△「大山忠作美術館平成22年度前期」(大山忠作美術館)
◇「美のふるさと 秋田県立近代美術館名品展」(福島県立美術館)
△「25年目の贈りもの展」(福島県立美術館)
◎「伊藤若冲-アナザーワールド」(千葉市美術館)
△「江戸みやげ 所蔵浮世絵名品選」(千葉市美術館)
△「伊勢神宮に捧ぐ近・現代の美」(日本橋高島屋)
◎「オルセー美術館展2010「ポスト印象派」」(国立新美術館)
△「阿蘭陀とNIPPON」(たばこと塩の博物館)
×「蒼井優展 うそっ。」(渋谷パルコ)

映画
 なし

コンサート
 なし

その他
 なし

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# by daisenhougen | 2010-06-12 06:11 | 鑑賞記録(まとめ)

「ジャポニズムとナビ派の版画」見る

d0001004_825516.jpg 先日(05月04日)「新潟県立万代島美術館」で展覧会「ジャポニズムとナビ派の版画」見た。
 この美術館の収蔵コレクションからジャポニスムとナビ派の版画を一挙展示といった試みでした。 かなり興味をそそる展示でしたが、わたしのような素人愛好家にはちょっとハードルが高い気もしましたね。
 展示に核となる作品がないんですね。
 いってみれば華がないんです。
 おそらく数点でも良いから油彩画の大作が混じっていれば、一挙に印象が変わると思います。
 限られた予算に中ではやむを得ないんでしょうが、もう少し背伸びをした展示にして欲しかったですね。
 そうじゃいっってもジャポニスムとナビ派という面白い視点からの展示でした。
 地方美術館の充実度合いが解る展示でした。

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# by daisenhougen | 2010-05-12 06:25 | 鑑賞記-展覧会

「片岡鶴太郎ガラス作品展」を見る

d0001004_8242375.jpg 先日(05月03日)「石川県能登島ガラス美術館」で展覧会「片岡鶴太郎ガラス作品展」を見た。
 今年のワースト展示をぶっちぎりで独走といったとこでしょうか。職人仕事を地道に続けているガラス職人の方々にはなはだ失礼な展示でした。

 常設展示の「中国清朝のガラス工芸~色ガラスと彫りの美~」、「現代のガラスアート~日本・アメリカ・チェコ~」、「巨匠たちのガラス彫刻~ピカソ・シャガール・ダリなど~」は見応えある展示でした。
 こっちの展示を充実してくれた方がずーっと有り難かったですね。

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# by daisenhougen | 2010-05-11 06:23 | 鑑賞記-展覧会

「等伯をめぐる画家たち」を見る

d0001004_13411414.jpg 先日(05月03日)「石川県七尾美術館」で展覧会「等伯をめぐる画家たち」を見た。
 長谷川等伯没後400年ということで東京と京都で大規模な回顧展が開催されていますが、ご当地七尾ではさすがに地元だけあって、等伯さん一色です。いたるとろに等伯あるいはTOUHAKUの幟やなんかがあふれてます。
 こんな大事なTOUHAKU yearに地元の「七尾美術館」としては手をこまねいているわけにはまいりませんね。
 なんてったって「平成7年の開館以降、地元出身の大家である等伯の顕彰を主要テーマとして、これまで活動を行ってき」たん美術館ですからね。
 といっても等伯作は根こそぎ国立博物館に持って行かれていますんで、どんなやり方があるんでしょう。
 そこで考え出されたのが、「等伯の制作活動において、まわりには常に多くの画家たちが存在していました。それは若い等伯を指導したとされる養父であったり、または晩年に等伯を支えた息子や弟子といった一門の画家たちなど」を取り上げることです。
 「今回は「長谷川派」の画家たちに焦点をあて、石川県内に現存する仏画や鑑賞画を中心に、一門の画家たちが京都で制作した金碧画の名品もあわせて、計22点を紹介します」とあいなったようです。 これぞ、地元でしかできない企画かもしれません。
 まずは、めでたしめでたしですね。

d0001004_1341346.jpg さて実際の展示ですが、等伯ご本人の作品としては2点ほど展示されていました。
 1点目は地元の本延寺に所蔵されている木造彫刻「日蓮聖人坐像」です。等伯さんが彩色をほどこしたということのようです。2点目は京都から持ってきた6曲1隻の墨画「波龍図屏風」です。こちらは真筆かどうかに議論がある作品のようです。
 いずれも国立博物館での等伯展では展示からハズレされた作品のようです。
 でも、まぁ2点等泊さん作と言われるのを展示できたんですから、展覧会としての面目は立ちましたね。
 次に表題の「等伯をめぐる画家たち」ですが、養祖父や等伯が七尾を去った後に七尾で等伯の跡を継いで活躍したとされる長谷川等誉の涅槃図がまとめて展示されていました。
 等伯に出生から画風確立までの謎を解明する貴重な作品達ですね。門外漢には読み解くすべはありませんが、文字情報だけで知ったいたことが実際の作品で見ることができただけでも満足でした。  更には等伯の息子、久蔵の作品「祗園会図」やもう一人の息子、左近にいたっては「十六羅漢図」、「達磨図」、「波龍図屏風」と3点も展示されていました。
 それ以外ににも長谷川派のブランド作品の一番手「柳橋水車図屏風」はやっぱり人気作だけのことはありますね。
 わたしが最も心惹かれたのは、京都市の妙蓮寺からお出ましの「桜・鉾杉図襖」です。この尖った山の描写の大胆でダイナミックさは何なんでしょう。半端じゃないですね。
 勝手な連想するならば山雪を思わせるような大胆さです。
 等泊の関与の度合いはわかりませんが、もし、等伯が関係していなかったとするならば、長谷川派の中には素晴らしい絵師がまだまだ隠れているのかもしれませんね。
 何はともあれ、予期せぬ素晴らしい作品に出会えました。この作品に出会えただけでも、この展覧会を訪れた価値は充分ありました。

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# by daisenhougen | 2010-05-10 06:40 | 鑑賞記-展覧会

「石川県立美術館の半世紀の歩み」を見る

d0001004_5494296.jpg 先日(05月01日)「石川県立美術館」で展覧会「石川県立美術館の半世紀の歩み」を見た。
 こちらの美術館の開館50周年ということで、そのコレクション3,000件の内から「収集した名品・名作を一挙公開」とのことで約300点ほどの展示です。
 この美術館のお宝はほとんど総ざらえで展示してくれているようです。
 特別展料金が取られる1階では「古美術」、「近現代工芸」、「近現代美術」に別けてこの美術館のとびきりのお宝を展示していました。
 最初の「古美術」のコーナーでは漆芸、染織、金工・刀剣、絵画、能面、書跡、浮世絵といった具合に江戸期まの貴重なお宝40点ほど展示されていました。
 岩佐又兵衛、俵屋宗達、本阿弥光悦、久隅守といったビックネームの作品を所蔵しているんですから地方美術館としては大したもんですね。やっぱり金沢という土地柄がこういった古美術の収集を可能にしているんでしょうかね。
 「近現代工芸」では門外漢のわたしでも知っている板谷波山、松田言六などの有名どころも並んでました。
 「近現代美術」は少々点数が少なかったですが伊藤深水、安田靫彦、横山大観、浅井忠、鴨居玲といったとこが有名どころでしょうか。
 こちらの展示だけでも充分満腹感のある展示でした。

d0001004_5495651.jpg 2階部分は特別展を見なくとも常設展示料金だけで見られるようですが、同じように多岐にわたる表現手段の作品がこれでもかこれでもかと並んでいました。
 そこでの目玉展示は国宝指定されている野々村仁清「色絵雉香炉」ですね。仁清作はその他にも3点ほど展示されていました。
 そして古久谷から景徳鎮などの陶芸作品からはじまり現代作まで会場いっぱいにぎっしり展示されていました。
 コレクションのエッセンスの展示ということから来ているのでしょうが、できるだけ多くの表現手段の作品とできるだけ多くの人の作品とを展示しようとしているようです。
 ただ、同時にこれだけの多岐にわたる作品群を見て歩くと、はじめて知る方の作品が大半であることも含めて、完全に受容キャパを超えてしまいました。
 そんな中で木下晋さんの鉛筆だけで描いた「想望」に出会えたのは嬉しかったです。木下晋さんは石川県ゆかりの画家だったんですね。

 まぁ、石川県ゆかりのいろんな人の多くの作品に出会えたことに感謝しておくことにしましょう。

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# by daisenhougen | 2010-05-09 05:51 | 鑑賞記-展覧会

「Alternative Humanities 新たなる精神のかたち:ヤン・ファーブル×舟越桂」を見る

d0001004_8204412.jpg 先日(05月01日)「金沢21世紀美術館」で展覧会「Alternative Humanities 新たなる精神のかたち:ヤン・ファーブル×舟越桂」を見た。
 ようやく念願かなったはじめての「金沢21世紀美術館」はヤン・ファーブルと舟越桂という日欧を代表する造形アーチストを対比的に比較してみせる野心的な試みでした。
 こんなバリバリの現代アーチストによる展示にもかかわらず、チケット売り場には行列ができていました。ゴールデンウィーク中で、観光地のど真ん中にあることを差し引いたって、現代アートも企画次第ではじゅうぶん集客できることを証明しているような光景でした。
 この展示は2008年にルーブル美術館で開催されたヤン・ファーブル展をルーブル美術館との共同企画で日本に持って来た企画のようです(ルーブル美術館との共同企画を金沢に持ってくるだけでも凄いですね)。
 しかもただ単に引越企画ではなく、日本側のアーチストとして舟越桂をあわせて展示することによって東西のアーチストによる共演に仕立て直した新企画となっていました。
 さらにさらに単にふたりの現代アーチストの作品を並べるだけでなく、舟越桂の作品には狩野芳崖、河鍋暁斎の観音図などとの対比、ヤン・ファーブルの作品にはフランドルの宗教絵画などの古典的名画が対比されるといった凝った作りとなっていました。
 展示方法も工夫が凝らされていて、幾つにも区切られた部屋を利用することにより、ヤン・ファーブルと舟越桂それぞれの単独作品で満たされた世界にじっくり触れることができると同時に、交互に展示された部屋を順番に訪れることによって、ふたりの作品世界の違いと同質性が見比べられる展示となってました。
 展示方法の素晴らしさという点では、いまのところ今年のベストワンだと思いました。

d0001004_821382.jpg 一方の主役のヤン・ファーブルさんはベルギー出身の造形アーチストですが、造形作品だけでなく演劇の演出など多方面で活躍している方ですね。
 そうそう、あの昆虫記でおなじみのファーブルの曾孫だそうです。
 だからというわけでもないんでしょうが、昆虫をモチーフにした作品もたくさん並んでいました。しかもとびっきりリアルですから、かなり刺激が強い作品もありましたね。
 それ以外にも今回の展示では表現手法が多岐にわたっていて、ヤン・ファーブルさんの多芸さがよくあらわれていました。
 作品世界としてはかなり強い毒を表面に発しながら、それだけではなく、内には深い何ものかが在るのではないかと考え込ませる感じの作品でした。
 これほどまとまってヤン・ファーブルさんの作品を拝見するのははじめてでしたが、いっぱい刺激を受けました。今後も追っかけていきたいアーチストとなりました。

 もう一方の日本代表、舟越桂さんは現代を代表する木彫彫刻の第一人者ですね。わたしの大好きなアーチストの一人であり、いろんな機会に拝見しています。まとまった展示だけでも2003年に「東京都現代美術館」で開催された「舟越桂展」や2008年には「東京都庭園美術館」での「舟越桂 夏の邸宅」展と2度拝見していますので、そういった意味では今回は見慣れた作品達でした。
 ただ、展示方法もドローイングとの集合展示等々工夫を凝らした空間となっており、舟越ワールドが引き立つ展示でした。

 何はともあれ、はるばる金沢を訪れて見る価値は充分ある展示でした。

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# by daisenhougen | 2010-05-08 06:00 | 鑑賞記-展覧会

北陸旅行記

 05月01日から05月05日にかけて北陸を旅してきました。その旅行記を少々。
 初日はまずは金沢市内へ。わたしにとっては1996年以来14年ぶりの金沢です。
 最初は「金沢21世紀美術館」へ。14年前には影も形もなかった美術館です。斬新な企画を連発しているので何度か訪問計画を立てたのですが果たせずにいました。
 今回、やっと念願の訪問はたせました。今回の旅の一つ目の目的達成です。開催されていた展覧会の感想は別にアップします。
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 次は「兼六園」。やっぱり金沢といえばこちらははずせませんね。江戸時代を代表する池泉回遊式庭園で、なんてったって日本三名園の一つですからね。
 有名な徽軫灯籠(ことじとうろう)も見ておきました。
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 最後は「石川県立美術館」。14年前にも訪れた美術館です。所蔵するお宝一挙公開していました。こちらの感想も別にアップします。
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 夜は香林坊から片町あたりまでぶらついて、石川県の料理とお酒を愉しんで初日終了です。

 2日目は能登半島走破です。
 まずは「千里浜なぎさドライブウェイ」を走りました。日本で唯一、自動車やバスでも、砂浜の波打ち際を走ることができる道路だそうです。天気も快晴でしたから、海沿いの走りを満喫できました。
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 次に「気多大社」を参拝。縁結びの御利益を前面に打ち出し、若者の集客につとめているようです。縁結びグッズなどがたくさん販売されていました。
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 次は、細い道を走り民家の中にひっそりたたずむ「妙成寺」を参拝。
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 山門でお出迎えを写してみました。
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 五重塔など絵になる風景がなかなか渋い味わいでした。長谷川等伯ゆかりのお寺ということで訪ねましたが、もちろん等伯の作品は等伯展で京都へ出張中でした。
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 能登の海岸沿いを走行して「巌門」へ。
 遊覧船に乗って船上から巌門を眺めました。けっこう内容も充実していて迫力ある遊覧でした。
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 再び海岸線を走行して「大本山総持寺祖院」を参拝。能登半島を代表する古刹とのことで、歴史を感じさせる建物が並んでました。
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 ただ地震の傷跡がいまだ残り、修復されないまま無惨な姿をさらしている部分もありました。せっかくの伝統遺産が生かせていない様子でした。観光客もまばらだったのも残念ですね。
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 輪島市の中心部へ入ると、観光地として街並み含めて整備されている様子でした。さすがに能登半島最大の観光スポットだけありますね。
 到着が午後になっていたので、朝市はほんんど店じまいしていて撤去されていましたが、一部店じまい中の店にかろうじて間に合いました。朝市の雰囲気ぐらいはふれたといった感じですね。
 輪島市の郊外にある「キリコ会館」を見学。そんなに期待していなかった施設でしたが、思いのほか見応え有りました。輪島地区の夏のお祭りの熱気を伝えてくれる展示でした。いつの日か実際の祭りも体験したいもんです。
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 再び能登の海岸沿いを半島の先端に向けて走りました。
 途中の観光スポット、白米千枚田は車があふれかえっていて駐車できず。車中からかろうじて眺めるだけで断念しました。
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 曽々木海岸、真浦海岸と海沿いを走っていると、たまたま鯉のぼりの大群に遭遇。
 「大谷川鯉のぼり川渡し」というイベントのようで約450本の鯉のぼりが並んでいるとのことです。大量な鯉のぼりの眺めは壮観でした。ラッキーな出会いでしたね。
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 さらにゴジラ岩などを横目に海岸沿いを走行。名前通りゴジラといえばゴジラに見えないこともないですね。
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 能登海岸の先端に近い「木ノ海海中公園」までで今回の能登半島の先端を目指す走行は終了にしました。
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 最後に日本海に沈む夕日眺めることができました。まさに日の入りの瞬間を目撃できるなんてラッキーそのものです。これで今回の旅の目的の二つ目が達成です。
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 宿で近海の魚と海藻などとお酒を愉しんで2日目終了。

 3日目は能登鉄道と併走する道路を走行して七尾湾の眺めを堪能しつつ七尾市へ。
 最初は「瞑想の道 山の寺寺院群」参拝。16のお寺が密集しているとのことで、等伯ゆかりのお寺もあるとのことで期待しましたが、小さなお寺ばかりでチョット退屈でした。
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 次に「石川県七尾美術館」へ。等伯をめぐる周辺画家たち知ることができる、なかなか充実した展示でした。こちらの展示の感想も別にアップします。
 能登に残る等伯関連を訪ねるという今回の旅の目的3つ目も不十分ながら達成としておきます。
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 七尾市内を歩くと、道路沿いには今夜から行われる「青柏祭」というお祭りにあわせて多くの屋台が並んでました。
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 青柏祭の曳山行事「でか山」で運航される山車の組立準備の様子を見ることができました。山車の運航は夜中の0時からだそうですので、見るのは断念しました。
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 一本杉通り商店街で開催されていた「第七回花嫁のれん展」も見ました。商店街の店頭や店内に、この地区の風習である美しい花嫁のれんが飾ってありました。商店の幾つかでは「花嫁のれん」の由来などを説明してくれました。
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 ツインブリッジを渡り能登島へ。
 水族館は入り口に通じる道路が長蛇の列となっていたので断念し、「石川県能登島ガラス美術館」へ。ここから眺める七尾湾の風景もすがすがしかったです。
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 こちらで開催されていた展覧会の感想も別途アップします。
 3日はこれで終了。夜は和倉温泉でお湯を愉しませてもらいました(もちろんお酒と料理もですがね)。

 4日目は最初に富山県の砺波市へ移動。
 「砺波チューリップ公園」で「となみチューリップフェア2010」見る。
  国内最多の500品種100万本をこえるチューリップだそうです。チューリップもこれだけの本数を手を変え品を変えて見せられるとさすがに壮観。鮮やかな色彩を愉しませてもらいました。さすがにゴールデンウィークに見に行きたい花の名所ナンバーワンだけあって、多くの来場者であふれていました。
 こちらを見ることができて今回の旅の目的は一応すべて達成といたします。
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 こちらはプリンセス・チューリップのお嬢様方です。
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 その後新潟市に移動。
 「新潟県立万代島美術館」へ。こちらの展覧会の感想も別にアップします。
 この美術館の入っている万代島ビルの展望台から市内を眺めました。新潟市内が一望できるスポットでした。
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 後は新潟の街を少々歩き、古町通りで見つけたた居酒屋へ。旅行最後の夜を新潟の近海の魚と日本酒で愉しみました。

 最終日はひたすら高速を走って戻るだけでした。
 5日間累計走行距離1459.0Kmの旅でした。

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# by daisenhougen | 2010-05-07 07:30 | 街歩き・お出かけ

2010年04月読書記録

 2010年04月の読書記録です。
 今月はなんといっても「1Q84」ですね。いろんな面で長年の村上春樹ファンとしては複雑な気持ちもありますが、一気に読ませる力量はさすがでした。
 渡辺京二さんは名前を知っているだけで、読むのははじめてですが、さすがに世評高い著作だけのことはありました。
 三浦雅士さんの近年の充実ぶりはすごいです。
 シェイクスピアは別格です。月1冊古典を読むという目標達成できてよかったです。

 評価は次の通りです。◎は「最高」、◇は「良かった」、△は「まあまあ良かった」、×は「ちょっとねえ」。あくまでも独断の勝手な評価です。
 週刊本及び図録には評価は原則付けません。
 では、一覧リスト。

 書籍
◇遠藤秀紀「ニワトリ 愛を独り占めした鳥」(光文社新書)
△「週刊現代2010年4月10日号:一挙掲載 沢尻エリカ完全カット」(講談社)
△「マップルマガジン北陸・金沢'11」(昭文社)
△松尾剛次「親鸞再考―僧にあらず、俗にあらず」(NHKブックス)
◇シェイクスピア(安西徹雄訳)「ハムレットQ1」(光文社古典新訳文庫)
△「金沢・能登プチ贅沢な旅8 (ブルーガイド)」(実業之日本社)
△川上弘美/谷口ジロー「センセイの鞄 1」(双葉社)
△高橋明也「もっと知りたいマネ―生涯と作品」(東京美術)
◎渡辺京二「逝きし世の面影」(平凡社ライブラリー)
△知的生産の技術研究会「知の現場」(東洋経済新報社 )
△堤未果「アメリカから<自由>が消える」(扶桑社新書)
△川上弘美/谷口ジロー「センセイの鞄 2」(双葉社)
△「たびまる金沢・能登・北陸」(昭文社)
◎村上春樹「1Q84 BOOK3<10月-12月>」(新潮社)
△「美術手帳2010年5月号 特集Ⅰエティルマンス/エグルストン」(美術出版社)
◎三浦雅士「人生という作品」(NTT出版)
△川合康三「白楽天―官と隠のはざまで」(岩波新書)
◇渡辺京三「黒船前夜 ロシア・アイヌ・日本の三国志」(洋泉社)
△竹内久美子「女は男の指を見る」(新潮新書)
◇古田亮「俵屋宗達 琳派の祖の真実」(平凡社新書)

 週間本
-「週刊 国宝の美30[建築9]鎌倉・室町時代の仏堂」(朝日新聞社)
-「週刊 国宝の美31[絵画9]説話・縁起物語」(朝日新聞社)
-「週刊 国宝の美32[工芸2]金工(仏教工芸)」(朝日新聞社)
-「週刊 国宝の美33[書跡1]経典」(朝日新聞社)
-「週刊 国宝の美34[絵画10]伝記絵巻」(朝日新聞社)
-「週刊 国宝の美35[書跡2]書」(朝日新聞社)

 図録
-「図録 安田靫彦展 歴史画誕生の軌跡」(川崎市市民ミュージアム)
-「図録 安田靫彦展-花を愛でる心-」(ニューオータニ美術館)
-「図録 ベルナール・ビュッフェ展」(目黒区美術館)
-「図録 藤田嗣治とパリ展」(目黒区美術館)
-「図録 チンギス・ハーンとモンゴルの至宝展」(東映)
-「図録 浮世絵の死角 ボローニャ秘蔵浮世絵名品展」(板橋区立美術館)
-「図録 美しき挑発 レンピッカ展」(Bunkamuraザ・ミュージアム)
-「図録 歌川国芳 奇と笑いの木版画」(府中市美術館)
-「図録 森村泰昌:なにものかへのレクイエム」(東京都写真美術館ほか)

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# by daisenhougen | 2010-04-30 19:04 | 読書記録(まとめ)

2010年04月鑑賞記録

 2010年04月の鑑賞記録です。
 今月はちょっと低調でした。
 その中での一番はなんといってもマネ展です。これだけのマネ展を日本で開催してくれたことに感謝ですね。
細川家の至宝展もさすがにレベルが高かったです。
 映画やコンサートに一つも行けなかったのは残念です。5月はなんとしてもゼロは避けたいですね。

 評価基準はいつもと同じで、◎は「最高」、◇は「良かった」、△は「まあまあ良かった」、×は「ちょっとねえ」です。再訪は評価マークはつけません。あくまでも小生の主観で、かってな評点です。
 では、一覧です。
 展覧会 
△「ロシアの夢1917-1937 ロシア・アヴァンギャルド」(山形美術館)
△「安田靫彦展 歴史画誕生の軌跡」(川崎市市民ミュージアム)
△「グラフィック55の作家たち」(川崎市市民ミュージアム)
△「ベルナール・ビュッフェ展」(目黒区美術館)
△「藤田嗣治とパリ展」(目黒区美術館)
△「安田靫彦展-花を愛でる心-」(ニューオータニ美術館)
△「チンギス・ハーンとモンゴルの至宝展」(江戸東京博物館)
◎「マネとモダン・パリ」(三菱一号館美術館)
△「山本容子のワンダーランド」(埼玉県立近代美術館)
△「森村泰昌:なにものかへのレクイエム」(東京都写真美術館)
△「ジャンルー・シーフ写真展」(東京都写真美術館)
-「美しき挑発 レンピッカ展」(再訪)(Bunkamuraザ・ミュージアム)
△「ピカソと20世紀美術の巨匠たち」(そごう美術館)
◇「細川家の至宝―珠玉の永青文庫コレクション」(東京国立博物館)
△「平成22年新指定国宝・重要文化財」(東京国立博物館)

 映画
 なし

 コンサート
 なし

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# by daisenhougen | 2010-04-30 19:01 | 鑑賞記録(まとめ)

「平成22年 新指定国宝・重要文化財」を見る

d0001004_18584659.jpg 一昨日(04月27日)「東京国立博物館」で展覧会「平成22年 新指定国宝・重要文化財」を見た。
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# by daisenhougen | 2010-04-29 07:58 | 鑑賞記-展覧会

「細川家の至宝―珠玉の永青文庫コレクション」を見る

d0001004_18554576.jpg 昨日(04月27日)「東京国立博物館」で展覧会「細川家の至宝―珠玉の永青文庫コレクション」を見た。
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# by daisenhougen | 2010-04-28 06:54 | 鑑賞記-展覧会

「ピカソと20世紀美術の巨匠たち」を見る

d0001004_9543413.jpg 昨日(04月26日)「そごう美術館」で展覧会「ピカソと20世紀美術の巨匠たち」を見た。
 ドイツのケルンにある「ルートヴィヒ美術館」の所蔵品の引越展示です。大半のコレクションこの美術館の名前の由来となった実業家のルートヴィヒ夫妻が収集したものとのことで、20世紀以降の美術を所蔵しているようです。
 展示は「第Ⅰ章ピカソとヨーロッパ現代」、「第Ⅱ章戦後の傾向」と二つに分かれています。 
 第Ⅰ章はピカソの作品中心にそれを取り囲むように多くの20世紀美術の有名どころが並んでいます。
 20世紀美術はピカソを中心に展開したという感じの構成ですね。
 まずピカソですが、こちらは別格扱いで8点ほど展示してあります。1901年の「モンマルトルのカフェ」といった初期作から1972年の「剣を持つ銃士」までピカソの画風の変遷がわかる展示となってます。
 それ以外は1点か2点の展示です。20世紀美術の大物が網羅されています。
 画家名だけ写しておきます。
 ジョルジュ・ブラック、アンドレ・ドラン、モーリス・ド・ヴラマンク、アルチュール・セガル、フェルナン・レジェ、アンリ・マティス、アレクセイ・フォン・ヤウレンスキー、エミール・ノルデ、マックス・ベックマン、マックス・ベックマン、アメデオ・モディリアーニ、モーリス・ユトリロ、シュザンヌ・ヴァラドン、マルク・シャガール、ヴァシリー・カンディンスキー、パウル・クレー、エドガー・エンデ、ジョルジオ・デ・キリコ、マックス・エルンスト、ポール・デルヴォー。

 第Ⅱ章は第二次世界大戦後から現在に直接結びつく作品が並んでます。
 その傾向を「抽象主義の傾向」、「具象絵画の状況」、「ポップ・アート」と3つに大きく区分して展示しています。
 こちらは歴史的評価の途上にある作品たちですね。現代美術に疎いわたしには知っている画家と知らない画家が入り交じった展示でした。
 こちらも画家名だけ写しておきます。
 (抽象主義の傾向) カール・オットー・ゲッツ、ベルナルト・シュルツェ、ハンス・アルトゥング、エルンスト・ヴィルヘルム・ナイ、ジョゼフ・アルバース、フランク・ステラ、フランツ・ジョゼフ・クライン、ヘレン・フランケンサーラー。
 (具象絵画の状況)ピーター・トーマス・ブレイク、ジャン・デュビュッフェ、ロナルド・ブルックス・キタイ、A.R.ペンク、ゲオルク・バゼリッツ、ホルスト・アンテス、ロベルト・マッタ、マリア・ラスニヒ。
 (ポップ・アート)アンディ・ウォーホル、リチャード・リンドナー、ウィリアム・ネルソン・コプリー、ロバート・インディアナ、ジャスパー・ジョーンズ。

 20世紀美術の特色はまさに規範喪失あるいは規範崩壊過程であることが良くわかる展示です。
 そういった意味で展示のコンセプト自体は非常に興味深かったのですが、作品数が60点の展示ではチョット壮大すぎるテーマ設定だった気がしますね。
 でも、わたし的にはパウル・クレーの作品が2点見れたことと、ドイツ表現主義の作品の幾つかに触れることができただけでも満足できました。

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# by daisenhougen | 2010-04-27 06:54 | 鑑賞記-展覧会

「美しき挑発 レンピッカ展」を見る(再訪)

d0001004_1254206.jpg 先日(04月22日)「Bunkamuraザ・ミュージアム」で展覧会「美しき挑発 レンピッカ展」を見た。
 なんとか再訪を果たせました。
 会期も残り少なくなってきていたので、混雑度も増しているかとおそるおそる行ってみましたが、平日の雨の中ということで幸運にも(?)そんなに混雑していませんでした。
 かえって一回目の時よりも、じっくりとレンピッカさんの作品に対面することができました。
 岩波アート・ライブラリーの画集や図録の知識も仕込んだので、少しはレンピッカの画業を冷静に見ることができるようになった気がします。

 波瀾万丈の人生の変遷が作品にしっかり表現されていますね。
 あっという間に時代の寵児となった初期。その後時代の流れに乗れなくなり、時代に追いつこうと必死にあがいた長い不遇の時代。
 あまりにもその落差が大きいだけに、なんともいろいろ考えさせられる展示でした。

 絵画表現において中心的位置を占めていた肖像画というジャンルが、完全に写真に取って代わられる時期を身をもって生きたアーチストなのかもしれません。
 そして、それに変わる表現を探し求め、同時代の画家たちが試みたさまざまなテーマや手法に接近しながらも、結局、彼女はそれに変わるものを見つけ出せなかったのかもしれません。
 自らの表現手段を奪ってしまった写真に極めて強い関心を示して、自ら多くの被写体になり、いきいきと演じていたことは、なんとも皮肉なことのようにも思えます。
 彼女の表現の変遷自体が、20世紀における絵画表現の崩壊過程を極めてわかりやすく示してくれているようにも思える展示でした。

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# by daisenhougen | 2010-04-25 06:53 | 鑑賞記-展覧会

「ジャンルー・シーフ写真展」を見る

d0001004_7154475.jpg 一昨日(04月22日)「東京都写真美術館」で展覧会「ジャンルー・シーフ写真展」を見た。 ジャンルー・シーフJeanloup Sieff(1933〜2000)さんといっても、名前ぐらいはおぼろげにといった程度の知識しかありませんでした。
 今回、森村泰昌さんの展示と同時開催と言うことで、のぞいてみました。
 未発表作品が中心の展示ということですが、同時に代表作も一緒にということのようです。
 年代順に並んでいました。
 初期のルポルタージュから始まり、象徴画を思わせるような風景写真、そしておそらく最も中心的テーマであった肖像やファッション、そしてヌードまで多岐にわたる表現が展示されていました。
 モノクロームに徹したようですが、研ぎ澄まされた構図と美しいプリントに目を奪われてしまいました。
 まさに完璧といえる出来あがりです。
 写真が表現の最前線にいた時代を象徴するような作品達でした。 

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# by daisenhougen | 2010-04-24 07:16 | 鑑賞記-展覧会

「森村泰昌:なにものかへのレクイエ」を見る

d0001004_13315024.jpg 昨日(04月22日)「東京都写真美術館」で展覧会「森村泰昌:なにものかへのレクイエ」を見た。
 森村さんの作品をまとめて拝見するのは2007年に「横浜美術館」で開催された「森村泰昌―美の教室、静聴せよ」展以来です。
 その時はかなりインパクトが強く感じたのですが、今回は少し冷静に拝見できました。
 森村さんは一貫して自分が歴史的に有名な人物に扮して、それを写真に撮ったり絵に描いたり、映像にしたりといったスタイルです。
 美術家というよりパフォーマーといった存在でしょうかね。
 そして、その作品には皮肉と風刺、諧謔といった強い毒を放っています。
 メタ美術というんでしょうか、非常におもしろい作品であることは確かです。
 笑いをこらえながら拝見しました。
 そして存分に森村ワールドを愉しませてもらいました。
 ただ、このスタイルもこれだけ続けていると少々疲れが見えている気もします。いくらでもバリエーションが作れる手法だけに、特許所持者の森村さんも自己模倣に陥らないにはどうするかを模作する段階に来ているのかもしれませんね。

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# by daisenhougen | 2010-04-23 06:31 | 鑑賞記-展覧会

「山本容子のワンダーランド」を見る

d0001004_13302197.jpg 昨日(04月22日)「埼玉県立近代美術館」で展覧会「山本容子のワンダーランド」を見た。
 山本容子さんの作品は2002年に名古屋の松坂屋美術館で開催されていた展覧会でまとめて拝見して以来です。なんせ2002年ですからだいぶご無沙汰ですね。
 今回の展示は初期から最新作まで網羅した200点もの展示作ですから、かなり力の入った展示でした。
 明るく淡い色使いと繊細な線の魅力いっぱいでした。
 見ていると、何となくあったかで軽やかな気分になれる展示でした。
 そして山本容子さんといえば銅版画ですが、今回は油彩画やなんとステンドグラスまで披露してくれています。
 意欲的に幅を拡げるべく努力なさっているようです。
 ただ、ステンドグラスはそれなりに面白かったですが、油彩画はあんまり山本さんにはあわないのかなぁ、なんて勝手に思ってきました。
 やっぱり山本さんには繊細な銅版画があってる気がしました。

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# by daisenhougen | 2010-04-23 06:29 | 鑑賞記-展覧会

夜ノ森の桜を見る

昨日(04月18日)夜ノ森の桜を見てきました。
 桜の満開前線も東北まで来ました。
 長い道路沿いに咲いた桜を満喫してきました。
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 17日はなんと雪が降ってしまいましたが、18日は一転して晴れ渡り、桜日和でした。
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 まさに満開ドンピシャリに出会えました。これほど満開そのものに出会えるのもなかなかありませんので、今年はラッキーでした。
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 本当は滝桜を見たかったのですが、こちらは少々早いようでので、来年に持ち越しとなりそうです。
 もうそろそろ今年の桜も見納めになりそうです。

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# by daisenhougen | 2010-04-19 07:20 | 街歩き・お出かけ

「マネとモダン・パリ」を見る

d0001004_1315261.jpg 先日(04月14日)「三菱一号館美術館」で展覧会「マネとモダン・パリ」を見た。
 待望の「三菱一号館美術館」がついにオープンです。
 日本の美術館は大半が展示場といった感じのする、どちらかといえば薄っぺらい作りですが、さすが大三菱さんが作っただけあって、重厚さを意識した作りとなってました。
 ただ平日にもかかわらず、多くに人がつめかけている中では、少し手狭と言った感じもしました。
 さて、その記念すべき幕開けは、なんとマネ。
 人気の印象派とは言いながらマネを持ってくるとは渋いですね。さすが高橋明也さんというところでしょうか。
 しかもよくまぁこれだけの作品を一同に集めたという充実ぶりです。
 しかも、今回来れなかった超国宝級の作品はその版画作品や習作などで補ってくれてます。 そういう意味でも、マネの全貌をうかがうことができる作りとなっています。
 さすがです。
 たぶん、日本でこれほど充実したマネ展は2度々はできないぐらいの充実度でした。
 この展覧会はけっこう開催期間が長いので、再訪あるいは再再訪してぐらいはして、マネの作品を目に焼き付けておきたいですね。
 

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# by daisenhougen | 2010-04-18 06:15 | 鑑賞記-展覧会

「チンギス・ハーンとモンゴルの至宝展」を見る

d0001004_13133930.jpg 昨日(04月10日)「江戸東京博物館」で展覧会「チンギス・ハーンとモンゴルの至宝展」を見た。
 チンギス・ハーンが建国したモンゴル帝国にまつわるお宝をその帝国建国以前から明・清時代までを年代順に紹介してくれています。
 中国歴史といってもその層の厚さは半端じゃないでね。
 けっこう重量感のある展示でした。

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# by daisenhougen | 2010-04-17 06:13 | 鑑賞記-展覧会

「安田靫彦展-花を愛でる心-」を見る

d0001004_13122739.jpg 先日(04月10日)「ニューオータニ美術館」で展覧会「安田靫彦展-花を愛でる心-」を見た。
 「川崎市市民ミュージアム」と対になる展覧会です。
 かなりの数の展示作が「川崎市市民ミュージアム」からの展示でした。こちらの美術館の所蔵品は「春暁」と「紅梅唐津瓶」の2点ですから、なんでこんな2館で同時開催なのか意味不明でした。
 あんなに広い「川崎市市民ミュージアム」でドーンと展示してくれた方が有り難かったですね。
 まぁ、でも、ちょうど良い具合に学芸委員の方の作品解説に出くわしましたので、安田靫彦さんの魅力をいろいろ聞かせてもらい、大変勉強になりました。
 こぢんまりとした展示スペースですが、ゆったりと愉しむことができました。
 こういった下絵と本画を同時に展示する展示方法もなかなか味があって愉しめました。
 展示は「歴史画」、「花木」、「写生画」といった区分でした。

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# by daisenhougen | 2010-04-16 06:12 | 鑑賞記-展覧会

「藤田嗣治とパリ展」を見る

d0001004_1374228.jpg 先日(04月10日)「目黒区美術館」で展覧会「藤田嗣治とパリ展」を見た。
 目黒区美術館所蔵の藤田嗣治作品の展示です。ビュッフェ展では少々空きスペースができるので、その隙間を埋めるといった感じでしょうか。
 油彩画としては「動物群」と「10人のこどもたち」ぐらいで、後は水彩、版画、絵手紙、陶芸といったどちらかといえば余技的な作品や、資料的な作品が中心の展示です。
 でも、藤田ファンにとってはこういった珍品展示も嬉しい限りです。
 若き日の絵手紙など興味深く拝見さてもらいました。
 ページ数の割にはお高い図録まで買ってしまいました。

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# by daisenhougen | 2010-04-15 07:07 | 鑑賞記-展覧会

「ベルナール・ビュッフェ展」を見る

d0001004_1361399.jpg先日(04月10日)「目黒区美術館」で展覧会「ベルナール・ビュッフェ展」を見た。
 ビュッフェの作品は2005年08月に「損保ジャパン東郷青児美術館」で開催された「ベルナール・ビュフェ展」、昨年11月には「いわき市立美術館」で開催され「ビュフェとアナベル」展と2度ほどまとまった作品を拝見しています。
 今回は1940年代から1950年代までの比較的初期の作品にまとをしぼった展示となっています。
 そして展示の中心は日本にある「ビュフェ美術館」所蔵作です。お馴染みの作品達です。
 ただ今回の展示の目玉として「サーカス」、「赤い鳥」のという作品が「ギャルリーためなが」というところから出展されていました。
 この2つの大作を拝見しただけでも、充分価値ある展示でした。

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# by daisenhougen | 2010-04-14 07:05 | 鑑賞記-展覧会

「グラフィック55の作家たち」を見る

d0001004_1342968.jpg 先日(04月10日)「川崎市市民ミュージアム」で展覧会「グラフィック55の作家たち」を見た。
 「川崎市市民ミュージアム」ははじめて訪れたので、常設展示やら特集展示やらも拝見してきました。
 「「カメラ毎日」の時代 ‐平成21年度寄贈資料を中心に‐」や「岡本かの子 その母性と母性像」といった展示がありましたが、見応えがあったのはなんといっても「グラフィック55の作家たち」です。
 「亀倉雄策、早川良雄、伊藤憲治等、日本を代表するグラフィックデザイナーが集まって展覧会を開催したのが1955年。広告という目的のポスターがはじめて美的対象として、展示された歴史的な瞬間でした。市民ミュージアムが所蔵する当時のメンバーによる作品約60点を紹介します」とのことです。
 日本の商業ポスターもアートとして鑑賞される段階まで来たんでしょうね。

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# by daisenhougen | 2010-04-13 07:04 | 鑑賞記-展覧会

「安田靫彦展 歴史画誕生の軌跡」を見る

d0001004_1324039.jpg 先日(04月10日)「川崎市市民ミュージアム」で展覧会「安田靫彦展 歴史画誕生の軌跡」を見た。
 安田靫彦さんの作品は昨年、茨城まで遠征してまとめて拝見したことがあります。
 その時に気品にある作品にすっかりとりこになりました。
 今年再び靫彦さんの作品に出会えるということで出かけてみました。
 案内によると「安田靫彦は、明治から昭和にかけて、歴史画を得意とした近代日本画壇を代表する画家です。市民ミュージアムは、開館以来、安田靫彦の下絵や写生などの画稿類を収集し、500点を超えるコレクションとなりました。(中略)今回の展覧会では、「草薙の剣」や「小鏡子」といった本画20点と、画稿類を一同に展示し、なかなかみることのできない作品完成までの過程をご紹介いたします」とのことです。
 展示は「古画を学ぶ」、「実相をうつす」、「ものから学ぶ」、「人をうつす」、「歴史画の誕生」といった区分となっていました。
 展示のかなりの部分がデッサンや下絵で、いわゆる本画の展示はかなり寂しい印象でした。というよりも、下絵やデッサンの展示がメインで、その引き立て役として本画をいろんなところから借りてきましたといった構成でした。
 まぁ、この美術館のコレクション展示としては当然なのかもわかりませんね。
 本画中心の展示だと、デッサンや下絵は流して見てしまうんですが、今回は丁寧に拝見させてもらいました。
 デッサンや下絵といっても靫彦さんの作品にはかわりありません。靫彦さんの簡潔な中に気品がみなぎる世界を堪能させてもらいました。
 最後にこの美術館の所蔵する数少ない本画の中でも目玉となっている「草薙の剣」で締めくくりでした。

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# by daisenhougen | 2010-04-12 07:02 | 鑑賞記-展覧会

目黒川の桜を見る

 昨日(04月10日)目黒川の桜を見た。
 美術館巡りの合間にいろんな桜を愉しむことができました。少々葉桜になっているところもありましたが、なんとかギリギリ間に合ったというとところです。
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 その中で、目黒区美術館に向かう途中に「目黒川桜祭り」に出くわしました。
 川をはさんで満開の桜が散る様を愉しませてもらいました。
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 地元に人が家族連れでお花見を愉しんでいました。
 川面には散った桜の花びらが浮かんでいるのも風情がありました。

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 関東地区はもう見納めでしょうが、後は東北あたりの桜を見たいですね。

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# by daisenhougen | 2010-04-11 06:55 | 街歩き・お出かけ