映画「インビクタス/負けざる者たち」を見る

d0001004_1033226.jpg昨日(02月27日)「TOHOシネマズ」で映画「インビクタス/負けざる者たち」を見た。
 わたしにとって、クリント・イーストウッドは現役監督の中では最大の存在です。その新作ですから、見逃すわけにはいけませんね。
 それにしても、この年齢で、この精力的な作品発表のスピードは驚異的ですね。
 前作の「グラン・トリノ」で俳優としてのクリント・イーストウッドは締めくくってしまった様ですので、今回は監督に専念した作品です。
 内容的には、南アフリカで黒人政権を実現したネルソン・マンデラの知られざるエピソードを描いていて、黒人政権になって初めて国際的に注目を集めたイベントであるラグビーのワールドカップで南アフリカチームが優勝したことを描いた作品です。
 政権獲得後のマンデラ大統領の奮闘を描いた政治映画であるとともに、ラグビーシーンがかなりの比重を占めたスポーツ映画でもありました。
 弱体チームが強化され、試合に勝ち進み、ついにはワールドカップで優勝するといったプロセスをマンデラ大統領との関わりをからめて描いています。
 新国家の統合のシンボルとして、この試合が大きな役割を果たしたことがわかります。
 かなり重いテーマを背景にしながらも、ラグビーの魅力を全面伝えてくれる作品に仕上がっています。
 ラグビーなどルールも知らないわたしも、すっかり引きこまれてしまいました。
 そして最後の勝利に至っては、一緒に涙を流してしました。
 見ている観客に大きな感動を与えるように作られた作品です。寸分の無駄もなく、キッチリ計算され尽くした作品ですね。
 まさしく映画職人、クリント・イーストウッドの面目躍如といった作品でした。

 近年のクリント・イーストウッドは重量作が続いてました。
 そして極めつけが前作の「グラン・トリノ」でしたね。
 あまりに重いテーマの作品ばかりでしたから、今回はチョット筆休めに職人芸で作品作ったと言ったところかもしれません。
 クリント・イーストウッドの全ての作品に大きすぎる期待を求めるのは酷だと思います。
 この作品では、クリント・イーストウッドの職人芸に従って、素直に感動しておくことにしましょう。

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# by daisenhougen | 2010-02-28 10:32 | 鑑賞記-映画

「高山登展」を見る

d0001004_9565884.jpg 昨日(02月21日)「宮城県立美術館」で展覧会「高山登展」を見た。
 高山登さんというアーチストについてはほとんど予備知識がありませんでした。
 この美術展の開催のチラシを見ても、あんまり見たいという気になりませんでしたが、県立美術館の大きな展示スペースを使って展示するんですし、ましてや高山登(1944生まれ)さんは東京芸大の教授をつとめておられ、現代日本を代表するアーチストとのことですから、それなりに得るものはあるだろうと、訪ねてみました。

 美術館に入る前の中庭に、まさにチラシのような黒く塗られら巨大な木片(これが枕木なんですね)が大量に、そして無造作に並べられていました。
 むむむむ・・・・。
 チョットたじろいでしまいました。
 まさか、こういったのが会場内もずーっと続くんでしょうか・・・。なんて一抹の不安を抱えつつ会場へ。
 
 照明をおとした会場にはいると、やっぱり広い会場いっぱいに枕木が積み重ねられていました。 むむむむむむ・・・・。
 アクセントに古いピアノなんぞも一緒でしたが、メインは巨大な黒い木片が積み上げられているだけです。
 行ったり来たりしながら、その巨大な木片オブジェの周りをウロウロしてみました。
 でも、どうやっても、わたし的には入り込むすべが見いだせません。
 むむむむむむむ・・・・。

 更には、会場を一周する間に、他に見ている人は2名ポッキリ。
 監視している美術館の人だけが目立つのも、かえって落ち着かない気持ちにさせられました。

 その他には、印刷物を写し取ったものとか、ビデオの上映などもありました。
 でも、そういった周辺的な試みを見ても、その作品世界には入り込むことができませんでした。
 わたし的にはかなりハードルの高い展示でした。

 常設展示で藤田嗣治さんの作品やこの美術館の顔でもあるパウル・クレーやカンデンスキーの作品を幾つか拝見できたことで満足しておくことにしましょう。

 残念ながら、わたし的には入り込むことができない展示でしたが、地方美術館でもバリバリの現代美術を紹介する果敢な試みがなされるのは大賛成です。
 多分、この客の入りでは大変だろうとは思いますが、懲りずにトライし続けて欲しいですね。

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# by daisenhougen | 2010-02-22 06:56 | 鑑賞記-展覧会

「テレルヴォ・カルレイネン+オリバー・コフタ=カルレイネン」を見る

d0001004_9551944.jpg先日(02月14日)「森美術館」で展覧会「テレルヴォ・カルレイネン+オリバー・コフタ=カルレイネン」を見た。
 MAMプロジェクトの010ということで、いつものように有料のメイン展示の最後のところでの展示です。
 いつもはかなりハードルの高い展示が多いのですが、今回はチョットおもむきが違ってました。 「世界各地を訪れ、地元の人たちから不平不満を集め不平不満を合唱曲にまとめあげ、大声で歌おうというプロジェクト「不平の合唱団」」です。
 なんと合唱のビデオがガンガン流れてました。
 けっこう大きな音ですので、「医学と芸術展」まで漏れ聞こえて来てました。
 不平を歌うというと何か政治的な連想してしまいますが、そういったものではなく、かなりあっけらかんとしていて、それぞれのお国柄が良く出ているといったものですね。
 チョットだけのつもりが、結局は4都市の合唱を聴いてしまいました。
 不平不満をポジティブに変換してしまうパワーには興味をそそられました。

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# by daisenhougen | 2010-02-20 07:54 | 鑑賞記-展覧会

「医学と芸術展」を見る

d0001004_22192888.jpg 先日(02月14日)「森美術館」で展覧会「医学と芸術展」を見た。
 「生命(いのち)と愛の未来を探る~ダ・ヴィンチ、応挙、デミアン・ハースト~」という長い副題が付いてます。
 内容的には「「科学(医学)と芸術が出会う場所としての身体」をテーマに、医学・薬学の研究に対し世界最大の助成を行っているウエルカム財団(英国)の協力を得て、そのコレクションから借用する約150点の貴重な医学資料や美術作品に約30点の現代美術や日本の古美術作品を加えて、医学と芸術、科学と美を総合的なヴィジョンの中で捉え、人間の生と死の意味をもう一度問い直そうというユニークな試みです」とのことです
 「医学と美術」なんて言うと、そんなに一般ウケする内容には思えなかったのですが、会場はかなり混雑してました。
 でも、内容にふれてみるとこの混雑も納得でした。
 医学と芸術というキーワードに引っかかるものは、何でも展示しようといった感じの展示でした。 
 一応展示区分として「第一部 身体の発見」、「第二部 病と死との戦い」、「第三部 永遠の生と愛に向かって」といったことですが、こういった区分はあんまり意味ないようで、古今東西の古代から現代まで、芸術作品から医療器具まで何でもござれの展示でした。
 一応、目玉展示としてはダ・ヴィンチの解剖図3点でしょう。
 こちらは有り難くじっくり拝見させてもらいました。
 それ以外にも、怪作、珍品、名品が点在してました。
 見る人の興味にあわせていろんな側面を見せてくれる展示ですね。
 わたし的には円山応挙「波上白骨座禅図」、狩野一信「五百羅漢図 第59幅 神通」などを拝見できたのが嬉しかったです。

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# by daisenhougen | 2010-02-19 07:18 | 鑑賞記-展覧会

「江戸の彩-珠玉の浮世絵コレクション-後期」を見る

d0001004_855162.jpg先日(02月14日)「太田記念美術館」で展覧会「江戸の彩-珠玉の浮世絵コレクション-後期」を見た。
 この美術館の所蔵コレクションの一挙公開も後期に入りました。
 なんせ「太田記念美術館開館30周年記念」というだけあって素晴らしい名品揃いです。
 後期も全面展示替えですから見逃すわけにはいけません。
 そういったこともあるんでしょうか、かなり混雑していました。いつものような靴をスリッパに履き替える必要なく入場できました。
 後期ももちろん一階フロアーはすべて肉筆画の展示です。
 素晴らしい名品がこれでもかこれでもかと言ったぐらい並んでました。
 でも、今回の一番の目玉展示は、肉筆展示の一番最後に飾ってあった北斎の娘であるお栄の肉筆画「吉原格子先の図」でしょうね。
 画号は葛飾應為(かつしかおうい)というそうですが、キチンと著名があるお栄の作品は極めて貴重だそうです(キチンとといっても、画中に描かれた3つの提灯に隠し絵的に記入してあるだけですが)。
 以前拝見したシーボルトが持ち帰ったといわれている北斎作品に近い感じがする作品でした。いわゆる北斎の作品とはチョット感じが違います。
 陰影がうまく表現されていて、夜の歓楽地の様子が印象的に表現されていました。
 こういっためずらしい作品に出会えただけでもラッキーでした。
 もちろん他の肉筆画も十分堪能させてもらいました。
 2階と地階まで使って狭いこの美術館の展示スペースを精一杯使って作品が展示してありました。 浮世絵の初期から明治・大正期までを名作で網羅した、まさに歴史をたどることができる素晴らしい作品達でした。
 日本を代表する浮世絵コレクションの一挙公開だけのことはありますね。

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# by daisenhougen | 2010-02-18 06:43 | 鑑賞記-展覧会

「早川良雄―“顔”と“形状”―」を見る

d0001004_8514147.jpg先日(02月14日)「東京国立近代美術館」で展覧会「早川良雄―“顔”と“形状”―」を見た。
 まずこの展示の前に常設展示のコーナーをザーッと駆け足で見せてもらいました。
 いつもの通り、近代から現代までの日本美術の一級品が揃っていました。
 近代日本美術を代表作でたどることができました。
 日本画はいつも展示替えされるので、なかなか出会うのが難しいのですが、今回の展示では平福百穂「荒磯」が目玉展示されていました。なかなか力強い作品でした。
 「水彩・素描コーナー」では「特集 生まれる線」ということで瑛九、難波田史男、アンリ・ミショーといった人たちの小品が展示されていました。
 写真コーナーは「特集 今道子」ということでした。
 わたくし初めて拝見する方ですが、面白かったですね。魚などを組み合わせて、顔に似せたりしたしたモノクローム写真たちです。
 まぁなんと言うんでしょう、アンチボルトの写真版みたいな試みでした。もっと多くに写真ふれてみたい思いに駆られました。すこしく注意して展示を探したいと思わされました。
 特集コーナーでは小林和作という方の作品が展示されていました。
 わたし的には藤田嗣治さんの「五人の裸婦」、加山又造さんの「仿北宋雪景水墨山水」などに再会できたのも嬉しかったですね。

 さて早川良雄さん(1917-2009)。
 昨年お亡くなりになったんですね。以前一度だけギャラリーで、少しまとまった展示を見たことがあります。
 今回は回顧展にふさわしく、早川さんのたくさんの作品にふれることができました。
 モダーンでオシャレな感じが印象的な作品達でした。

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# by daisenhougen | 2010-02-17 06:51 | 鑑賞記-展覧会

「ウィリアム・ケントリッジ 展」を見る

d0001004_13102072.jpg 一昨日(02月14日)「東京国立近代美術館」で展覧会「ウィリアム・ケントリッジ 歩きながら歴史を考える そしてドローイングは動き始めた…」を見た。
 ビデオインスタレーションのハシゴです。
 ても、こちらは束芋さんとは一転して、かなり硬派の作品達です。
 ウィリアム・ケントリッジさんは南アフリカ共和国生まれで、木炭とパステルで描いたドローイングを部分的に描き直しながら、1コマ毎に撮影することによって作る映像作品のようです。
 かなり政治的メッセージが込められた作品達です。
 どちらかといえばかなりハードルが高い作品の気がするのですが、この展覧会は身動きが取れないぐらい多くの人が来てました。「プロジェクションのための9つのドローイング」では貸し出しの音響装置が品切れになってました。
 最初はヘタウマ調で暗いイメージの画面に戸惑ってしまいました。
 でも、じっくりと映し出されているアニメーションに付き合うと、その、味のある線によって描き込まれた映像世界に、段々引きこまれてしまいました。
 結局は、すべての映像作品を見てしまいました。
 「俺は俺ではない、あの馬も俺のではない」にまでたどり着いた頃にはすっかりはまってしまいました。
 どの作品にも多義的なそしてかなり強いメッセージが感じられるんですが、それをうまく受け止める迄には至りませんでした。
 ただ、ずっしりとした重いイメージが消えることなく残る作品群でした。
 もう少し予備知識を仕込んでから見に行くべきだったと後悔しています。
 図録を買ったので、それでケントリッジさんの論文でも読んで、じっくりと作品の意味を考えてみようと思ってます。
 展示期限ギリギリの訪問でしたが、見逃さずにすんだだけでもラッキーだったのかもしれません。

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# by daisenhougen | 2010-02-16 07:09 | 鑑賞記-展覧会

「束芋展-断面の世代」を見る

d0001004_1385448.jpg 昨日(02月14日)「横浜美術館」で展覧会「束芋展-断面の世代」を見た。
 久しぶりの美術館巡りのスタートは束芋さんからです。
 束芋さんの新作だけで構成された、大変愉しめる展示でした。
 なんせ美術館にはいると、エントランスから薄暗くなっていて、正面に新作映像が放映されていました。
 「団地層」という作品で、もう入り口から束芋ワールドに引きこまれる仕掛けです。
 展示会場にはいると、まずは新聞小説「惡人」の挿絵原画がずらりと並んでます。
 束芋さんはドローイングだけでも卓越した才能なのが良くわかります。
 次は「油断髪」。
 こちらは「惡人」から派生した映像作品で、髪の毛が印象的な作品な作品です。
 その後「団断」、「ちぎれちぎれ」、「BLOW」と趣向を凝らした映像作品が競演していました。 もはや優秀な才能は、平面作品には留まっていないのを感じさせる展示でした。
 束芋さんの言う「断面の世代」というのは、この世代をあらわすキーワードとして定着するんでしょうかね。

 常設展示も拝見してきました。
 今回はいつもと逆巡りでまわるようになっていました。
 ということで最初は写真コーナーで「都市へのまなざし須田一政・石内都・金村修・米田知子」といった方々の写真が展示してありました。
 日本画コーナーは地元ゆかりの下村観山などの展示でした。
 この美術館の目玉であるお馴染みのシュルレアリスムの作品の数々やセザンヌなどの名品の愉しませてもらいました。
 最後に特集展示ということで「横浜美術館塾─自画像/肖像画に学ぶアートの歴史」ということでコレクションを展示してありました。
 近代から始まり奈良美智や.ウォーホルといった最近の作品までけっこう愉しめました。

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# by daisenhougen | 2010-02-15 06:07 | 鑑賞記-展覧会

2010年01月読書記録

 2010年01月の読書記録です。
 一般書籍(ムックや雑誌特集号を含んで)は21冊ほど読むことができました。週間本は12冊、図録は11冊でした。

 今月読んだ中では、なんといっても宮下誠さんの「越境する天使 パウル・クレー」です。
 書店で見るまで、宮下さんが亡くなったことを知りませんでした。あまりに早い死でした。そしてこの遺著となったクレー論を読ませていただきました。
 全面に自分を出した、気迫あふれる著作でした。

 その他では今話題の内田樹さんの「日本辺境論」、マリオ・ジャコメッリの日本版の写真集、四方田犬彦さんのポストカード集などが心に残っています。
 今月から、文庫本で再刊行されている講談社版の「日本の歴史」を読むことにしました。長らく積ん読状態でしたが、1月はなんとか3冊ほど読むことができました。
 なんとか年内には全巻読み切ろうと思ってます。
 最近血圧が高いのがわかったので、血圧関連の本も何冊か読んでみました。この中では浜六郎さんの著作が読み応えありました。

 評価は次の通りです。◎は「最高」、◇は「良かった」、△は「まあまあ良かった」、×は「ちょっとねえ」。あくまでも独断の勝手な評価です。
 週刊本及び図録には評価は原則付けません。
 では、一覧リスト。

 書籍
◇内田樹「日本辺境論」(新潮新書)
△重松清・鶴見俊輔「ぼくはこう生きている、君はどうか」(潮出版社)
△外山滋比古「忘却の整理学」(筑摩書房)
△「Macを買ったら最初に読む本」(アスキー)
◇池上裕子「織豊政権と江戸幕府(日本の歴史15)」(講談社学術文庫)
△外山滋比古「自分の頭で考える」(中央公論新社)
△「芸術新潮 2010年1月号 特集:わたしが選ぶ日本遺産」(新潮社)
△菊池曲夫「これで安心高血圧・動脈硬化」(高橋書店)
◎宮下誠「越境する天使 パウル・クレー」(春秋社)
△「Windowsユーザーに贈るMac乗り換えガイド」(日経BP社)
△荒川洋治「文学の門」(みすず書房)
◇浜六郎「高血圧は薬で下げるな」(角川oneテーマ21)
△「美術の窓2010年2月号 特集:今年必見の展覧会BEST200」(生活の友社)
△「PEN(ペン)2010年2月1日号 特集:やっぱり好きだ!草間彌生。」
◇横田冬彦 「天下泰平(日本の歴史16)」(講談社学術文庫)
△「マックとウィンドウズ2010(別冊Mac Fan)」(毎日コミューニケーションズ)
△吉田伸之「成熟する江戸(日本の歴史17)」(講談社学術文庫)
△前田富士男・宮下誠「パウル・クレー 絵画のたくらみ」(新潮社)
◇マリオ・ジャコメッリ「MARIO GIACOMELI/黒と白の往還の果てに」(青幻舎)
△「NHKためしてガッテン/脱・高血圧の「超」常識」(主婦と生活社)
◇四方田犬彦「100POSTCARDS」(大和プレス)

 週間本
-「週刊 国宝の美21[絵画8]地獄と極楽」(朝日新聞)
-「週刊 国宝の美22[建築6]神社建築1」(朝日新聞社)
-「週刊 国宝の美23[建築7]神社建築2」(朝日新聞社)
-「週刊 国宝の美24[彫刻8]平安中期の彫刻」(朝日新聞)
-「週刊 西洋絵画の巨匠46 フラ・アンジェリコ」(小学館)
-「週刊 西洋絵画の巨匠47 ターナー」(小学館)
-「週刊 西洋絵画の巨匠48 ベラスケス」(小学館)
-「週刊 西洋絵画の巨匠49 デューラー」(小学館)
-「週刊 世界の美術館74 トプカプ宮殿博物館」(講談社)
-「週刊 世界の美術館75ヴェルサイユ宮殿美術館」(講談社)
-「週刊 世界の美術館76 ブリヂストン美術館と東京の美術館」(講談社)
-「週刊 世界の美術館77 バーゼル美術館」(講談社)

 図録
-「図録 道教の美術」(読売新聞ほか)
-「図録 ルーブル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画」(日本テレビ放送網)
-「図録 ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち」(朝日新聞社)
-「リーフレット 洛中洛外図屏風 (舟木本)」(東京美術)
-「図録 ピカソとクレーの生きた時代」(中日新聞社)
-「図録 国立トレチャコフ美術館展」(アートインプレッション)
-「図録 十二代 三輪休雪展」(新日本教育図書)
-「図録 清方ノスタルジー」(サントリー美術館)
-「図録 土偶展」(NHKほか)
-「図録 安井曾太郎の肖像画」(石橋財団ブリヂストン美術館)
-「図録 オブジェの方へ-変貌する「本」の世界-」(美術館連絡協議会)

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# by daisenhougen | 2010-02-05 06:46 | 読書記録(まとめ)

2010年01月鑑賞記録

 2010年01月の鑑賞記録です。
 本年最初の月は展覧会は17つほど拝見することができました。
 その中でわたしの中で最も強烈な印象を与えてくれたのは「オブジェの方へ−変貌する「本」の世界−」でした。
 昨年から開催されているのを危うく見逃すとところでした。なんとかキャッチできて良かったです。
 そしてやっぱり「ボルゲーゼ美術館展」も落とすわけにはいけません。超一級品の名画にうっとりでした。
 その他にも柴田是真、小村雪岱といった埋もれた名人の復権展示、有名な割にはなかなかまとめて見る機会のない安井曾太郎や村山槐多の回顧展なども心に残りました。
 アンコールワット展や斎藤真一展、太田記念美術館のお宝勢揃いも素晴らしかったです。   そうそう、日本の美術シーンの「今」を教えてくれる「DOMANI・明日展」も心に残っています。
 映画は2本でした。
 2本とも素晴らしい作品でした。映画はやっぱり見続けないとと再認識しました。

 コンサートを聴きに行けなかったのは残念でした。

 相撲観戦に行くことができたのは良かったです。しかも天覧試合でしたからラッキーでした。

 評価基準はいつもと同じで、◎は「最高」、◇は「良かった」、△は「まあまあ良かった」、×は「ちょっとねえ」です。再訪は評価マークはつけません。あくまでも小生の主観で、かってな評点です。

 では、一覧です。

 展覧会
○「世界遺産 アンコールワット展」(日本橋三越)
○「柴田是真の漆×絵」(三井記念美術館)
○「安井曾太郎の肖像画」(ブリヂストン美術館)
△「絹谷幸二 生命の軌跡」(東京藝術大学大学美術館)
△「まばゆい、がらんどう」(東京藝術大学大学美術館)
△「デジタル・オイル・ペインティング展」(東京藝術大学大学美術館)
-「土偶展(再訪)」(東京国立博物館)
△「博物館に初もうで+洛中洛外図屏風(舟木本)+秋冬山水図」(東京国立博物館)
◎「オブジェの方へ−変貌する「本」の世界−」(うらわ美術館)
○「小村雪岱とその時代」(埼玉県立近代美術館)
◎「ボルゲーゼ美術館展」(東京都美術館)
○「斎藤真一展 瞽女と哀愁の旅路」(武蔵野市立吉祥寺美術館)
△「相笠昌義展—日常生活—」(損保ジャパン東郷青児美術館)
○「没後90年 村山槐多 ガランスの悦楽」(松濤美術館)
○「江戸の彩 -珠玉の浮世絵コレクション-前期」(太田記念美術館)
△「ルノワール—伝統と革新」(国立新美術館)
○「DOMANI・明日展」(国立新美術館)

 映画
◎「キャピタリズム~マネーは踊る~」(TOHOシネマズ)
○「Dr.パルナサスの鏡」(TOHOシネマズ)

コンサート
 なし

 その他
△「大相撲1月場所 初日」(国技館)

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# by daisenhougen | 2010-02-04 06:59 | 鑑賞記録(まとめ)

映画「Dr.パルナサスの鏡」を見る

d0001004_9151770.jpg 先日(01月24日)「TOHOシネマズ」で映画「Dr.パルナサスの鏡」を見た。
 テリー・ギリアム監督の新作です。
 奇才といわれている監督ですが、わたくし、恥ずかしながら、この作品がテリー・ギリアム監督初体験です。
 そして、すっかり引きこまれました。
 いやぁ、面白いですねぇ。
 よくもまぁ、こういった荒唐無稽の作品をしゃぁしゃぁと作りますね。
 なんと主人公は1000歳だそうですし、悪魔との競争だそうですし・・・・・。
 頭がクラクラしそうです。 
 しかも観客はキッチリとした大人向けの作品ですからね。けっして子供向けのファンタジー映画じゃないのが凄いです。
 至る処に強烈な毒が仕掛けられてますからね。
 この作品で、すっかりテリー・ギリアムのファンになってしまいました。
 次回作のドンキ・ホーテも期待したいですね。

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# by daisenhougen | 2010-02-03 06:14 | 鑑賞記-映画

映画「キャピタリズム~マネーは踊る~」を見る

d0001004_14593621.jpg 先日(01月24日)「TOHOシネマズ」で映画「キャピタリズム~マネーは踊る~」を見た。
 本年の映画事始めはマイケル・ムーア監督のドキュメンタリーです。
 いやぁー素晴らしい映画に出会えました。
 現代アメリカを知るためには欠かすことができない作品だと思います。
 陰々滅々たるアメリカの現実をこれでもかこれでもかと描いています。ある意味、眼を蔽いたくなる内容ですね。
 資本主義のなれの果てを的確に描ききっています。
 これだけシリアスな内容の詰まったドキュメンタリーにはなかなか出会えません。
 にもかかわらず、グイグイと惹きつけて、飽きさせることなく最後まで引っ張っていくパワーは凄いです。
 全てを金儲けに還元してしまい、ついには強奪をも何とも思わなくなった資本主義のなれの果ての姿がここには描かれていました。
 刑務所まで民営化=金儲けの対象なんてひどすぎますね。

 この映画を見た後で、堤未果「ルポ 貧困大国アメリカII」(岩波新書)を読みました。
 刑務所の民営化は更に進んで低賃金で使える労働力供給基地になっている姿まで描かれてました。
 この映画はまだまだほんのアメリカの病根の一部であることを教わりました。
 堤さんの言うように、オバマに対して少々甘い作品ではあるかもしれませんね。

 でも、こういった作品が堂々とメジャーの映画館で発表できるアメリカの健全さも、ある面では事実ですね。
 次はぜひとも、オバマのアメリカをえぐった作品を期待しておきましょう。

 ともかくも、年初めからいろいろ考えさせられる映画に出会えました。
 こういったのに出会うと、やっぱり映画を見続けなくては思わせられました。

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# by daisenhougen | 2010-02-02 06:59 | 鑑賞記-映画

Microsoft Bluetooth Number Pad+iWorks'09+Windows7(32bit DSP版)を買う

d0001004_11253736.jpg iMac用に周辺機器やらソフトを買ったので、週末の休みを利用して、接続したりインスツールしたりしてみました。
 まず「Microsoft Bluetooth Number Pad(CYD-00004)」。
 iMac付属のキーボードにはテンキーが付いていません。キーボードもマウスもワイヤレスですので、やっぱりテンキーもワイヤレスということで。
 MacにMicrosofutの周辺機器というのも妙な取り合わせですが、appleさんが純正では準備してないんだから、しょうがないですね。


d0001004_11255210.jpg 次に「iWorks'09」。
 iMacは一通りのソフトは付属してます。
 パソコンを買っただけで、ソフトなんて買わなくても大丈夫といった作りに思えます。Windowsとはそのあたりはだいぶ考えが違う気もします。
 Macの売り場でも、ソフト関係の売り場は本当にスペースも狭いですもんね。
 でも、チョット使った感じでは、文書系はやや貧弱のような気がしました。
 ということで記念すべきわたくしのMac用のソフト購入の第一弾はiWorks'09としました。
 早速インスツールして使ってみました。
 チョット使った感じでは、Windows Officeとはかなり考え方が違うようです。
 まだまだよく理解したとは言えませんが、はたして、脱EXCELということがうまくできるでしょうか。


d0001004_1126784.jpg そして「Windows7(32bit DSP版)」。
 今までWindows一本できたので、なかなかMacだけで全てを処理するのは難しい感じがしました。 もちろん対処方法は色々あるのでしょうが、それを見つけ出すまでが大変そうです。
 Mac関連の書籍や雑誌を読んでいると、もはや両者にはハード的には違いがないので、iMacにWindowsを導入するのは簡単とのことです(Appleで正式にサポートしているんですから、時代が変わったんですね)。
 しかもDSP版だったら、たったの12,000円の出費ですむんですから驚きです。
 もはやWindowsマシン買うよりは、iMacを買ってMacとWindowsのダブル環境にするほうがずーっとコストパフォーマンスが高いと思います。
 導入も特別なトラブルもなく、けっこう簡単でした。
 OS間の切り替えには再起動する必要があるのは、チョット面倒ですが(新たなソフト導入すればそれも不要のようです)、基本をMacにしておいて、特定の作業だけをWindowsといった切り分けにすれば問題はない気がしました。

 ともかくも週末の休みはiMacいじりで潰れてしまいました。

 久々に夢中になれる遊び道具を手に入れた感じです。

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# by daisenhougen | 2010-02-01 06:46 | 買い物

「DOMANI・明日展」を見る

d0001004_1038619.jpg 先日(01月23日)「国立新美術館」で「DOMANI・明日展」を見た。
 文化庁が若手芸術家を海外に派遣する「芸術家在外研修(新進芸術家海外留学制度)」の対象者達の展示です。。
 今回の展示は以下の12名です。
 磯崎真理子(彫刻)、呉亜沙(洋画)、浅見貴子(絵画)、高野浩子(彫刻)、久保田繁雄(繊維造形)、栗本夏樹(漆造形)、伊庭靖子(絵画)、吉田暁子(現代美術)、吉仲正直(絵画)、三田村光土里(ビデオ&インスタレーション)、藤原彩人(彫刻)、安田佐智種(写真)
 けっこう見応えがありました。
 玉石混淆ではあるのでしょうが、わたし的には気持ちよく見ることができる作品が多かった気がします。
 現在の美術シーンの良質な部分を見せてくれる素晴らしい展示でした。

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# by daisenhougen | 2010-01-31 07:37 | 鑑賞記-展覧会

「ルノワール—伝統と革新」を見る

d0001004_10354460.jpg 先日(01月23日)「国立新美術館」で「ルノワール—伝統と革新」を見た。
 ルノワールの大規模な展示ですが、なにか見たことのある作品が多いなぁと感じたのですが、それもそのはず日本にあるルノアール作品が展示のかなりの部分を占める展示となってました。
 日本人のルノワール好き良くわかる展示でしたね。
 わたし的には、もう少し海外から多く持ち込んで欲しかったですね。

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# by daisenhougen | 2010-01-30 07:35 | 鑑賞記-展覧会

「江戸の彩-珠玉の浮世絵コレクション」を見る

d0001004_1033402.jpg 先日(01月23日)「太田記念美術館」で展覧会「江戸の彩-珠玉の浮世絵コレクション」を見た。 この日本有数のコレクションをほこる大田美術館所蔵の名品の数々がズラリと展示してありました。
 特に今回の展示では1階部分は全てが肉筆画の展示でした。このコレクションの充実度は半端じゃないのが、この部分からだけでも良くわかりましたね。

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# by daisenhougen | 2010-01-29 06:33 | 鑑賞記-展覧会

「没後90年 村山槐多 ガランスの悦楽」を見る

d0001004_10303525.jpg 先日(01月23日)「松濤美術館」で展覧会「没後90年 村山槐多 ガランスの悦楽」を見た。
 有名な割にはなかなかまとまった展示に出会えませんでしたが、早世の天才画家の全貌を知ることができる展示にようやく出会えました。

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# by daisenhougen | 2010-01-28 06:29 | 鑑賞記-展覧会

「相笠昌義展—日常生活—」を見る

d0001004_10271042.jpg 先日(01月23日)「損保ジャパン東郷青児美術館」で展覧会「相笠昌義展—日常生活—」を見た。
 油彩画家の相笠昌義(1939年-)さんが損保ジャパン東郷青児美術館大賞を受賞したのを記念しての、初期から最新作まで約70点の大規模な展示です。
 わたし的には、何度か単品で展示してあるのを見た記憶があるぐらいですが、何かさびしげな風情の画風が心に残っていました。
 もちろんこんなにまとめて拝見するのは初めてです。

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# by daisenhougen | 2010-01-27 06:26 | 鑑賞記-展覧会

「斎藤真一展 瞽女と哀愁の旅路」を見る

d0001004_15521349.jpg 先日(01月23日)「武蔵野市立吉祥寺美術館」で展覧会「斎藤真一展 瞽女と哀愁の旅路」を見た。
 こちらの美術館も初めて訪れることができました。
 気にはなっていたのですが、なかなか訪れる機会がありませんでしたが、今回ようやく実現できました。
 立地的には吉祥寺駅からほど近く、繁華街のど真ん中にある大きなビルの中のワンフロアーでした。まぁ言ってみれば「伊勢丹」の付属施設といえなくもありません。
 その肝心な「伊勢丹」が閉店が決まっているようですので(閉店セールのまっただ中でした)、今後の存続などはどうなってしまうんでしょうか。チョット心配です。

 さて、斎藤真一さん。
 わたくし的には少々気になる存在でして、山形県の天童温泉にある「斎藤真一心の美術館」を2001年と2007年の2度にわたって訪れたことがあります。
 ただ、非常に小さな美術館であるために、たくさんの作品を展示することはできない施設でした。。
 その後も、けっこう注意していたつもりでしたが、なかなかまとまった形での斎藤真一さんの展示にはお目にかかることなく、今日に至ってしまいました。
 そんな中、ようやくまとまって斎藤真一さんの作品に触れることができる機会ですから、見逃すわけにはいきませんね。
 なんて言いながら、前期展示には間に合わずに、今回訪れたときには後期の展示と変わっていました。
 前後期あわせて120点ほどの作品展示とのことですが、前期に展示されていた初期作品や「明治吉原細見記」シリーズを見ることができなかったのは残念でした。
 でも、前期展示のエッセンスや代表作「越後瞽女日記」シリーズはしっかり展示されてましたし、「街角シリーズ」そして未完の絶筆までもも展示してありました。
 いうまでもなく「越後瞽女日記」シリーズの瞽女を描いたグロテスクでもあり、哀感をに充ち満ちた作品は素晴らしかったです。
 作者の言う赫(あか)の素晴らしさにしばし見とれてしまいました。
 更には作者が影響を受けたという藤田嗣治を彷彿させるような乳白色とも言える淡い色彩の風景画も素晴らしかったです。
 斎藤真一さんは赫だけではないのが良くわかりました。

 今度は日本各地にあるであろう代表作を網羅した、大回顧展みたいなものを企画して欲しいですね。

 この美術館には荻原秀雄記念室と浜口陽三記念室が併設されていました。
 荻原秀雄記念室では「イソップ絵噺シリーズ」という木版画シリーズが展示されていました。
 浜口陽三記念室では「浜口陽三生誕百年partⅢ パリからサンフランシスコへ」ということでメゾチントによる銅版画作品が展示されていました。展示室の奥には浜口さんが生前使用したプレス機なども展示してありました。
 こちらも狭いスペースながら、大変充実した展示でした。

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# by daisenhougen | 2010-01-26 06:51 | 鑑賞記-展覧会

「ボルゲーゼ美術館展」を見る

d0001004_8473837.jpg 先日(01月22日)「東京都美術館」で「ボルゲーゼ美術館展」を見た。
 2010年の数ある展覧会の中でも期待度が最上級の一つです。
 たまたま読んでいた「美術の窓2010年2月号 特集:今年必見の展覧会BEST200」でも、巻頭を飾ってましたね(ただいま、せっせと2010年鑑賞予定リストを作成中)。
 さて、ボルゲーゼ美術館ですが、ローマの名門貴族であったボルゲーゼ家歴代のコレクションが中心で、ルネサンス・バロック美術の宝庫とのことです。
 しかも現地に訪ねても、完全予約制だそうですから、実際に拝見するにはかなりハードルが高そうですね。その名品の数々が日本にいながら拝見できるんですから、有り難い限りです。
 展示は「序章 ボルゲーゼ・コレクションの誕生」、「15世紀・ルネサンスの輝き」、「ボルゲーゼと日本:支倉常長と慶長遺欧使節」、「16世紀・ルネサンスの実り 百花繚乱の時代」、「 17世紀・新たな表現に向けて カラヴァッジョの時代」といった区分です。
 最初はボルゲーゼゆかりの展示ということで、ちょっと変わったモザイク技法の作品「オルフェウスの姿のシオピーネ・ボルゲーゼ」などからスタートです。
 そしていよいよ本番となる15世紀の作品コーナーです。
 こちらは、のっけからボッティチェリとその弟子たちの「聖母子、洗礼者ヨハネと天使」から始まり、ラファエロ・サンツィオ「一角獣を抱く貴婦人」 、レオナルド・ダ・ヴィンチ(模写)「レダ」と超一級品そろい踏みです。
 まさにルネサンスの至宝が目の前にならんでるんですから、嬉しい限りです。
 2階へ上がる前では、特別出品とかで「支倉常長像」が展示してありました。

d0001004_8475334.jpg そして16世紀、17世紀の濃厚な作品がずーっとこれでもかこれでもかと展示してあります。
 ほとんどわたし的には作品を見るのも、作者の名前も初めてといった作品達ですが、どの作品も強烈なオーラを放っていて、一つ一つの作品に圧倒されてしまいました。
 もちろん圧巻はカラヴァッジョ「洗礼者ヨハネ」 でしょう。なかなか来日しないカラヴァッジョを目の前でじっくり拝見させてもらいました。

 館内はほどほどに混んでいるといった感じで、どの作品の前にも鑑賞している人はいますが、じっくり鑑賞するには支障はなかったです。

 図録あたりでもう少し知識を仕込んでから、是非とも再見したいと思ってます。その時に、大混雑となっていないことを祈りつつ・・・。

 個々の作品のあまりのパワーにクタクタになってしまい、この日の美術館巡りはこれにて打ち止めにしました。作品数としては50点そこそこでしたが、強烈なオーラが満ちていました。
 いやー凄い作品達でした。

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# by daisenhougen | 2010-01-25 06:46 | 鑑賞記-展覧会

「小村雪岱とその時代」を見る

d0001004_15553981.jpg 一昨日(01月22日)「埼玉県立近代美術館」で展覧会「小村雪岱とその時代」を見た。
 わたしが雪岱さんを知ったのは、2008年にこの美術館の常設展示コーナーを使った「小村雪岱の江戸モダン」展でした。
 その時は、ひっそりと開催されていた覚えがあります。
 でも、わたしは、その展示で繊細で儚げな雪岱さんの作品にすっかり虜になりました。
 今回は企画展示で、全面的に展示室使って雪岱さんだけの展示ですから、雪岱さんの復権も本格的になってきたのかもしれませんね。

 展示は「第1章 粋でモダンな東京で-資生堂意匠部時代」、「第2章 「日本橋」-装幀家・小村雪岱」、「第3章 白と黒の美学-「雪岱調」、挿絵界に新風」、「第4章 檜舞台の立役者-名優の信頼をあつめて」といった区分となっていました。

 最初は若書きの学生時代の日本画や模写作品、そして資生堂時代のデザインといったところからスタートです。
 次は泉鏡花の本の装幀が中心の展示です。一緒に鏑木清方や橋口五葉の口絵や装幀なども展示されていました。
 そしてここからが展示の中心。雪岱といえばこれといった代表的な「おせん」の挿絵やその下絵が展示されています。
 昭和初期のモダーンな視点から、憧れの江戸情緒といった小村雪岱の世界が広がっています。
 数は少ないですが本画も幾つか展示されていました。
 最後は晩年の雪岱が活躍したフィールド、舞台装置の下書きの展示でした。こちらは、なかなかその良さは伝わってこないのが残念でした。

 小村雪岱さんはどちらかといえばマイナーな存在であり、大芸術家といったとことは対極にあるかもしれません。そういった意味で、なかなか評価されずに来たのだと思います。
 でも、全てのモノがものすごいスピードで変貌し、更にはグローバル化の軋轢にもまれる、そのまっただ中にいる現代日本人にとっては、この昭和初期の眼をとした江戸情緒というのが、心に深くしみ通るのかもしれません。
 そういった意味で、今の時代が求める、まさに今、旬なアーチストなのかもしれません。

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# by daisenhougen | 2010-01-24 06:55 | 鑑賞記-展覧会

「オブジェの方へ-変貌する「本」の世界-」を見る

d0001004_12582820.jpg 昨日(01月22日)「うらわ美術館」で展覧会「オブジェの方へ-変貌する「本」の世界-」を見た。
 今年は今まで訪れたことのない美術館もできるだけ行ってみようなんて思っています。
 そんな中、一度も訪れる機会のなかったこの「うらわ美術館」で素晴らしい展示がおこなわれているというので、期間終了間際に訪れてみました。
 初めてでしたが、立地としては浦和駅からそんなに離れてもいないので、不便と言うことはありませんね。ビルの中というのはあんまり感心しませんが、美術館はでかい箱物より中身ですからね。
 今回の展示は開館10周年記念として、この美術館のコレクションの柱である「本をめぐるアート」(なんと1,000点を超えるコレクションがあるとのことです)の一挙公開とのことです。
 展示は1.海外の作品から、2.国内の作品から、3.箱、カバン」、4.焼く、5.展開と広がりという区分となっていました。
 いやー面白かったです。
 本と言ったって、なんとまぁ、といった感じです。
 本の概念が一挙に広がります。
 金属で作ったり、実際の本を削ったり、挙げ句の果ては焼いちゃってます。
 これだけインパクトのある展示も珍しいですね。
 でも、あんまり人気はないようで、見てる人はチラホラといった感じなのは残念でした。

 ともかくもこういった収集方針は素晴らしいです。
 ぜひとも継続されんことを。

 図録も素晴らしいです。大判で、この展示を巧く再現してくれてます。
 
 主要な展示アーチストを写しておきます。
 遠藤利克、柄澤齊、若林奮、加納光於、松澤宥、藤井敬子、脇田愛二郎、中村宏、福田尚代、安部典子、荒木高子、西村陽平、河口龍夫、村岡三郎、淤見一秀、山口勝弘、柏原えつとむ、李禹煥、堀浩哉、マルセル・デュシャン、ルーチョ・フォンタナ、アルマン、ピエール・アレシンスキー、ピョートル・コヴァルスキー、グドムンドゥル・エロ、ヴェロニカ・シェパス、ジョージ・マチューナス、ダニエル・スペーリ、ロバート・ラウシェンバーグ、アンゼルム・キーファー、メレット・オッペンハイム。

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# by daisenhougen | 2010-01-23 06:58 | 鑑賞記-展覧会

デジタルカメラ「RICHO CX2」を買う

d0001004_1257143.jpg 昨日(01月21日)デジタルカメラ「RICHO CX2」を買った。
 生活拠点が2カ所だと、どうしても持ち歩きに難渋してしまいます。
 一応は一眼レフを主に使っているのですが、いったり来たりの時にいつもあの大きなカメラを持ち歩くのも嫌になってきました(やっぱり年にはかてないんでしょうかね)。
 ということで、常時持ち歩くことができるコンパクトなカメラを探していました。

 いろいろ迷いましたが、結局選んだのがこの「RICHO CX2」です。
 なんといっても選んだ一番は大倍率のズームが付いていることです。この小さいボディでなんせ300mmまでカバーですから凄いもんです。
 望遠が以外と役に立たないし、撮影は対象物に近づいてが基本だというのは判ってはいるんですが、どうしても大倍率の誘惑には勝てませんでした。
 さらにはマクロに強いってのも、わたしには大きなポイントでした。
 物撮りには威力を発揮しそうですね。
 更にはそして電子水準器付きなんてのはマニアっぽくて嬉しいです。さすがRICHOってとこですね。
 マニュアル撮影ができないのは残念ですが、気軽にバンバン撮るのに割り切れば良いのかもしれません。
 これだけの機能が付いて3万を切った価格ですから大満足です。
 ひととおり試してみましたが、いろんな機能を瞬時に操作できるまではチョット練習が必要です。 
 とりあえず常時帯同して、いろんな写真をバンバン撮ろうと思ってます。

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# by daisenhougen | 2010-01-22 06:56 | 買い物

パソコン「Apple iMac」を買う

d0001004_948493.jpg 先日(01月17日)、パソコン「Apple iMac」(MB950J/A)を買った。
 自宅のパソコンの動作があまりの遅くてイライラがつのっていました。
 単身赴任のアパートは昨年、めでたくWindows7へのバージョンアップも成功して、それなりの環境となっていたので、その差がますますひろがっていました。
 ということで、昨年末から色々品定めをしていました。
 選定基準としては自宅に置くのでディスクトップ、でもあんまりスペースを取らない、ほどほどのスピード、まぁ20万以下といった極めてハードルの低い基準でした。
 いろいろ店舗をまわって現物を見ていると、ディスクトップのWindowsパソコンがあまりに無駄な機能がてんこ盛りなのに呆れてしまいました。
 特にテレビ機能の充実を強調する機種ばかりなのはウンザリでした。
 わたし的にはテレビをわざわざパソコンで見る必要性はまったくないし(だって、目の前にTVがドーンとひかえてるし、そもそもTVを見る時間は極力減らしたいと思っていますからね)。
 そんな中、当初まったく選択枝に入っていなかったMacの機能を絞り込んだ潔さに惹かれてしまいました。
 さらにはスッキリしたデザインの素晴らしさもピカイチデしたね。
 ということで、わたしにとっては初めてもMacパソコン「iMac」を選びました。
 ディスプレイは21.5インチの方にしました。あんまり巨大な画面では自宅の部屋のバランスが崩れそうなので、カミサンの意見に従いました。
 
 持ち帰って、早速設置してしました。
 これがなんとも感動ものでした。
 箱から取り出して、電源コードをつないで、本体のスイッチを入れ、マウスとキーボードのスイッチを入れると、システムが立ち上がり、名前とパスワードを入力すると、ネット接続まで簡単に終わってしまいました。まぁ30分程度で全て完了でした。
 Windowsパソコンでお馴染みの面倒な初期設定から完全に解放されていました。まさに家電感覚でした。
 そして画面の美しさに見とれてしまいました。なんとなくデザイン系の強いというのがわかり気がしました。
 操作も初めてのMacですが、そんなに違和感なく使えています。

 これだけの機能で、当初見込んでいた予算の半額、10万以下で買えたのですから言うことなしの買い物でした。

 主な仕様を写しておきます。
・CPU:Intel Core 2 Duo 3.06GHz
・メモリ:4GB
・HDD:500GB
・21.5インチ1920x1080のフルHD対応、LEDバックライト、IPS液晶ディスプレイ
・ワイヤレスキーボード及び新しいスライドパッド搭載のワイアレスマウスMagic Mouse標準搭載・NVIDIA GeForce 9400M。
・IEEE802.11n 無線LAN、Bluetooth2.1+EDR対応
・8倍速スロットローディング方式SuperDrive(DVD±R DL/DVD±RW/CD-RW)
・SDカードスロット搭載
・OS:Mac OS X 10.6 Snow Lepard

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# by daisenhougen | 2010-01-21 06:48 | 買い物

「博物館に初もうで」+秋冬山水図+洛中洛外図屏風(舟木本)」を見る

d0001004_8581383.jpg 先日(01月14日)「東京国立博物館」で展覧会「博物館に初もうで」+秋冬山水図+洛中洛外図屏風(舟木本)」を見た。
 昨年の展覧会巡りの一番最初は「博物館にはつもうで」でした。今年はだいぶ遅れての訪問ですが、「秋冬山水図」と「洛中洛外図屏風(舟木本)」といった超大物作品が13日から特別公開されるのにあわせての訪問としました。

 まず新春企画として特別展示が二つ。
 「新春特別展示 寅之巻」は今年の干支に合わせて虎に関する展示です。円山応挙「虎図」などが並んでいました。
 もう一つは「新春特集陳列 中国書画 歳寒三友と明末清初の書」で、中国における吉祥図の展示でした。わたしには少々ハードルが高かったかもしれません。

 国宝展示室では最初の目的の雪舟「秋冬山水図」が展示してありました。
 この作品は当博物館の代表的収蔵品ですので、今まで2度ほど拝見したことがあります。今回はたまたまこの展示室は独占状態でしたので、じっくり堪能させてもらいました。

 そして今回訪問の一番の目的「洛中洛外図屏風(舟木本)」です。
 こちらも以前一度拝見したことがあります。
 国宝でないので一般展示コーナーに混じっての展示です。といっても大作ですから、一面占領での展示です。
 こちらは岩佐又兵衛作というのがほぼ確定的になったこともあって、かなりの人気のようで、単眼鏡をもった人やら、けっこう作品の前は人がいました。
 わたしも負けじと、じっくり隅々まで拝見させてもらいました。
 
 残りの常設展示もザーッと拝見させてもらい、最後は地下の売店で「洛中洛外図屏風(舟木本)」のリーフレットも購入できました。
 こちらも実物の25%縮小版ですから、かなりの大物です。この値段でよく販売できるもんですね。じっくり復習するにはもってこいでした。

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# by daisenhougen | 2010-01-20 06:57 | 鑑賞記-展覧会

「土偶展」を見る(再訪)

d0001004_10515537.jpg 先日(01月14日)「東京国立博物館」で展覧会「土偶展」を見た。
 昨年末に続いての再訪です。
 昨年最後に拝見した展示でしたが、愛くるしい土偶さん達が忘れられなくて、再び逢いに訪れました。
 本当は、明日アップする「洛中洛外図屏風(舟木本)」が最大のお目当てでしたが、せっかく訪れて、あ会いしないで帰るわけにはいけませんので、まずはこちらから拝見しました。
 昨年見た時ほどの混雑はなく、今回はじっくりご対面ができました(もちろんガラガラといったことではなく、ほどほどに混んではいましたよ)。
 まず最初に国宝指定の3点(「縄文のビーナス」、「合掌土偶」、「中空土偶」)をじっくり拝見させてもらいました。
 「合掌土偶」などは専用の椅子などあしらえてもらって、くつろいだ様子がユーモラスでした。 さすがにあまた存在する土偶の中から国宝に指定されただけあって、これらの土偶の存在感は抜群でした。

 次に展示スペースの中央部分に展示されている重文指定の土偶さん達です。
 ことらも負けず劣らず存在感に充ち満ちた多様な土偶達です。
 当博物館所蔵の「遮光器土偶」や「ハート形土偶」などは国宝に負けちゃいませんでした。

 それからおもむろに展示の最初の部分から展示スペースを壁際にそって拝見しました。
 年代の旧いものから、土器や仮面といった土偶のなかまたちまで縄文土器の粋を堪能させてもらいま

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# by daisenhougen | 2010-01-19 06:51 | 鑑賞記-展覧会

「デジタル・オイル・ペインティング展」を見る

d0001004_10501284.jpg 先日(01月14日)「東京藝術大学大学美術館」で展覧会「デジタル・オイル・ペインティング展」を見た。
 東京藝術大学と東京工業大学が共同で開発をおこなってきている、油画をコンピュータ上でシミュレートするソフトウエア「油画描画シミュレータ」の紹介が展示の中心のようです。
 モニター上に油絵の重ね塗りなどをリアルに表現できるということのようです。
 重ね塗りしながら作品ができていく様子を再現してゆく展示はけっこう興味深かったです。
 実際に試してみるコーナーもありました。
 リアルさは従来のお絵かきソフトとはまったく違うのは確かなようです。
 技術革新の凄さを体感できました。

 「液晶絵画」なんて展覧会が開催されたぐらいですから、今後もデジタル表現は一つのジャンルとして拡大していくのは間違いないでしょう。
 絵画とデジタル技術の融合は大きなうねりであるのは止められないのも確かだと思われます。

 でも、油絵をコンピュータでシミュレートして描く必然性があるのかという疑問は残ります。
 将来、個人の家の中に、こういったコンピューターで描いた油絵もどきを、液晶画面に写して飾っておくといったことになるのでしょうか。

 色々と考えさせられる展示でした。

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# by daisenhougen | 2010-01-18 07:49 | 鑑賞記-展覧会

「まばゆい、がらんどう」を見る

d0001004_1523401.jpg 先日(01月14日)「東京藝術大学大学美術館」で展覧会「まばゆい、がらんどう」を見た。
 こちらも芸大美術館の無料展示です。
 功成り名を遂げた絹谷幸二さんとは対照的にこちらは若手アーチスト7名のグループ展示です。 「今日の美術の表現形態はテクノロジーの発展を経て実に多彩になりました。「まばゆい、がらんどう」展では、絵画、彫刻、写真、映像、音響、インスタレーションなど、 さまざまな手法を横断する作家による先鋭な作品を紹介し、"アート"というテクノロジーの可能性を探ります」とのことです。
 展示しているアーチストの名前を写しておきます。
 展示順に谷山恭子、平野治朗、志水児王、鷹野隆大、森弘治、玉井健司、高嶺格の各氏です。
 今回展示しているアーチストはわたしにとっては全て初めて作品に接する人たちです。
 順に拝見して行きましたが、結局は困惑感だけが残りました。
 どれも淡い表現が並んでいるといった印象でしょうか。
 表題通り「がらんどう」の作品かもしれませんが「まばゆい」作品とは思えませんでした。
 唯一インパクトがあったのは鷹野隆大さんの男性ヌード作品でしょうか。
 ただ、グロテスクな男性性器むき出しの写真は、わたしにはどうもいただけませんでした。
 結局は、どれ一つとして、わたしの心には届いてくれませんでした。
 わたしの感知力がはなはだ鈍くなっているのかもしれませんが、いたしかたありません。
 少なくとも、わたしにとって手元に置いておきたいという作品は皆無でした。 

 まぁ、鑑賞者を無視した自分の思いこみにだけでできたような作品はけっして嫌いじゃありませんので、こういった展示自体はどんどんおこなって欲しいです。

 わたしも、今年はこういった若手の展示にも積極的に訪れてみたいですね。
 そういった中でたまたな波長が合えば愉しい出会いとなるんだと思います。。

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# by daisenhougen | 2010-01-17 08:22 | 鑑賞記-展覧会

「絹谷幸二 生命の軌跡」を見る

d0001004_15215312.jpg 一昨日(01月14日)「東京藝術大学大学美術館」で展覧会「絹谷幸二 生命の軌跡」を見た。
 絹谷幸二さんの藝大退官を記念した展覧会です。
 初期から近作まで50点もの作品がドーンと展示されていました。
 なんと無料ですから、芸大はさすがに太っ腹ですね。
 会場にはいると、原色をふんだんに使った華やかな大型作品がこれでもかこれでもかと並んでいます。
 絵画作品だけでなく立体作品も会場の中央にドーンと設置してあり、まさに絹谷ワールド一色に染まっていました。
 良い意味でも悪い意味でも色彩の乱舞、あるいは饗宴といった会場でした。
 ただ、これらの作品にひたっていると、なぜか、少々頭がクラクラしてきました。
 描かれている対象は極めて古典的なのですが、何故かけばけばしく、せわしげな現代そのものの世界に投げ込まれてしまった感覚になってしまいました。
 絹谷さんといえば最年少で安井賞を受賞からはじまり、多くの国内賞を受賞、オリンピックのポスターを担当したり、そして日本の画家の最高ステータスである芸大教授を長年勤めるという、これ以上ない経歴を歩んできた人ですね。
 そういった経歴も含めて、なにか、日本の歩みの表層部分を象徴している存在にも思えてきたから不思議なもんです。
 作品が最もしっくりくるのはモダーンで大規模な公共施設なのかなぁ、なんて思えてきました。
 ただ救いは、奥のコーナーひっそり並べられた、高校生頃に祖母を描いた作品や芸大の卒業制作の自画像、その他の若書きの作品たちでした。
 どちらかといえば暗めのトーンの作品たちですが、掃きだめに鶴ともいうべき清新な感じに感銘を受けました。
 絹谷さんの最も良質な部分は、こちらに表現されている何かであるのだと思います。
 こういった資質があるからこそ、商業主義と権威主義のただ中にあっても泳ぎ続けることができたのかもしれません。

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# by daisenhougen | 2010-01-16 06:56 | 鑑賞記-展覧会

「安井曾太郎の肖像画」を見る

d0001004_13441682.jpg 昨日(01月14日)「ブリヂストン美術館」で展覧会「安井曾太郎の肖像画」を見た。
 こちらの展示はだいぶ展示期間が長かったのですが、結局は展示期間も終了間際になってようやく訪れることができました。
 安井曾太郎(1888-1955)といえば、日本洋画界ではかなりのビッグネームですが、なかなかまとまって拝見する機会に出会えませんでした。
 風景画や静物画などのいろんな画題を描いていたと思いますが、今回は肖像画に絞った展示ということですが、まとめて拝見できるだけでも有り難いことです。
 宣伝文によると、「本展は、安井が制作した肖像画のうち重要作を可能な限り集め、デッサン、記録写真などとの比較により、安井の造形プロセスや、モデルと安井との交流、あるいは制作依頼者と安井の関係が及ぼした影響などを探ります。完成作品と習作素描を並べて展示することにより、安井が試みた作業の痕跡をわかりやすく紹介します」とのことです。
 展示は、全館を使ってではなく、入り口部分の2部屋だけのどっちらかと言えば小規模な展示でした。
 でも肖像画だけにまとを絞ったおかげもあって、極めて、見応えがある展示でした。キャンバスに描かれた油彩画による肖像画が全国から集められ、28点も並んですから立派なもんです。
 けっこう有名人の肖像画も含まれていますし、実際の写真も並べて展示してありますので、安井さんの表現意図がビンビン伝わってきました。
 「金蓉」、「玉蟲先生像」といった肖像画の代表作ももれなく展示してありましたので、十分堪能できました。

 残りのコーナーでは常設展示となっていました。
 いつもながらの西洋と日本の素晴らしい傑作がずらりと並んでいました。こちらも年の初めにじっくり堪能させてもらいました。
 こちらのコーナーにも、多くの名画達の中に、安井曾太郎の風景画が数点しっかり展示してあったのも、奥ゆかしくて好感が持てました。

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# by daisenhougen | 2010-01-15 06:43 | 鑑賞記-展覧会