昨日(01月14日)「ブリヂストン美術館」で展覧会「安井曾太郎の肖像画」を見た。
こちらの展示はだいぶ展示期間が長かったのですが、結局は展示期間も終了間際になってようやく訪れることができました。 安井曾太郎(1888-1955)といえば、日本洋画界ではかなりのビッグネームですが、なかなかまとまって拝見する機会に出会えませんでした。 風景画や静物画などのいろんな画題を描いていたと思いますが、今回は肖像画に絞った展示ということですが、まとめて拝見できるだけでも有り難いことです。 宣伝文によると、「本展は、安井が制作した肖像画のうち重要作を可能な限り集め、デッサン、記録写真などとの比較により、安井の造形プロセスや、モデルと安井との交流、あるいは制作依頼者と安井の関係が及ぼした影響などを探ります。完成作品と習作素描を並べて展示することにより、安井が試みた作業の痕跡をわかりやすく紹介します」とのことです。 展示は、全館を使ってではなく、入り口部分の2部屋だけのどっちらかと言えば小規模な展示でした。 でも肖像画だけにまとを絞ったおかげもあって、極めて、見応えがある展示でした。キャンバスに描かれた油彩画による肖像画が全国から集められ、28点も並んですから立派なもんです。 けっこう有名人の肖像画も含まれていますし、実際の写真も並べて展示してありますので、安井さんの表現意図がビンビン伝わってきました。 「金蓉」、「玉蟲先生像」といった肖像画の代表作ももれなく展示してありましたので、十分堪能できました。 残りのコーナーでは常設展示となっていました。 いつもながらの西洋と日本の素晴らしい傑作がずらりと並んでいました。こちらも年の初めにじっくり堪能させてもらいました。 こちらのコーナーにも、多くの名画達の中に、安井曾太郎の風景画が数点しっかり展示してあったのも、奥ゆかしくて好感が持てました。
by daisenhougen
| 2010-01-15 06:43
| 鑑賞記-展覧会
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