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岡田暁生「西洋音楽史」を読む

 岡田暁生「西洋音楽史」(中公新書)を読んだ。
 西洋音楽を「歴史」として描き、個々の作品や作曲家を論じることではないとして、一気に読み通せる音楽史を目指すとのことです。
 小生、音楽の通史を読むのはいつ以来でしょう。たぶん10年以上前ではないでしょうか。不勉強ですね。コンパクトな新書版にひかれて、一気に読んでしまいました。
 バッハはバロック音楽の典型ではなといった指摘など鋭い論点満載の本です(小生の無知さ加減がわかりますね)。又、副題に「クラシック」の黄昏とあるように、ドイツロマン派中心のいわゆるクラシック音楽をきっちりととらえ直してくれる著作ですね。最近の音楽史の動向がコンパクトにまとめてある感じですね。
 そして、20世紀後半の音楽史風景を「三つ道の並走」ととらえ「前衛音楽」「巨匠の名演」「ポピュラー音楽」をあげているのには感心しました。現在の音楽シーンを的確に捉えていますね。サブカルチャーとしての前衛音楽といったとらえかたも興味深いですね。
 著者の岡田暁生さんは1960年生まれの京大助教授とのことですが、鋭い論考に感心しました。他の著作も読みたいですね。

by daisenhougen | 2005-12-03 08:30 | 読書-詩歌小説評論他
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