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雑誌「芸術新潮4月号」を拾い読み

雑誌「芸術新潮4月号」を拾い読み_d0001004_944852.jpg 雑誌「芸術新潮4月号」を拾い読みした。今回の特集は「藤田嗣治の真実」です。
 美術史の先生、清水敏男さんの解説で第1章「白い裸身」、第2章「万国風俗図鑑」、第3章「猫たちの劇場」、第4章「群像表現との闘い」、第5章「ちいさき者へ」、第6章「聖母礼讃シャペル・フジタへようこそ」といった風にきれいなカラー図版とともに藤田嗣治の全貌が紹介してあります。
 代表作はもちろん掲載されていますが、今回の特集の目玉は藤田の壁画の写真が掲載されていることです。パリの日本館にある金箔貼りの大作「欧人日本へ渡来の図」「馬の図」、幅20メートル以上もある「秋田の行事」、そして最晩年のランス礼拝堂壁画。こんどの展覧会では見ることのできない作品たちです。さらにはアトリエの写真も載っています。雑誌ならではの企画ですね。
 さらに小谷野匡子の解説で第7章「超絶技巧の秘密」です。300点近くの藤田作品を手がけた修復家による技法解説は興味深いですね。以上80ページの充実した特集でした。
 藤田嗣治展への期待が高まります。今週末にはぜひとも見に行きたいですね。

by daisenhougen | 2006-03-28 09:43 | 雑誌など
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