昨日(4月15日)「東京国立博物館」で「最澄と天台の国宝展」を見た。「書の至宝-日本と中国」に続き東京国立博物館の充実した展示が続いていますね。
806年に最澄が比叡山に天台宗を開宗して1200年ということで、それを記念して、天台宗関連の宝物総数166件の展示です。その内、国宝31件、重文100件というすざましい展覧会です。 構成は「天台の祖師たち」、「法華経への祈り」、「天台の密教」、「浄土への憧憬」、「比叡の神と仏」、「京都の天台」といったテーマ別になっていました。展示品は仏像、仏画、書跡と多種多様です。ありとあらゆる宝物といった感じです。 あまりの密度の濃い展示に圧倒されました。空前の展覧会との宣伝文句もうなずけますね。息を抜くまもなく、これでもかこれでもかとオーラを発する作品が延々と続いています。テンションを高めて、気合いを入れて見ないと、倒れてしまいそうです。 その中でも特に感動したのは、聖衆来迎寺蔵の「六道絵」です。当然「国宝」ですね。32年ぶりに全十五幅を一堂に展示とのことです。「地獄絵」の傑作と言うだけのことはありますね。 重い図録買いましたので、読んでから更に感想をアップします。 常設展示も駆け足で見て回りました。まず国宝展示コーナーは「伝藤原光能像」でした。さすがに肖像画の傑作だけ合ってオーラを発してますね。その他では尾形光琳「風神雷神図屏風」、菱川師宣「見返り美人図」、前田青邨「花売」など名品が目白押しでした。常設展示だけでも充分充実してますね。時間を取って、ゆっくり常設展示だけを見るのもいいですね。
by daisenhougen
| 2006-04-16 15:10
| 鑑賞記-展覧会
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