一昨日(5月6日)「キャッツ・シアター」でミュージカル「キャッツ」を見た。
先月に引き続き、劇団四季の翻案ミュージカルです。もちろんこの作品は拝見するのは初めてですし、五反田のこの劇場も初めて訪れました。 作曲:アンドリュー・ロイド=ウェバー、詞:T.S.エリオット「Old Possum's Book of Practical Cats」より、日本語台本、日本版演出:浅利慶太。配役は煩雑なので略します。 このミュージカルが「劇団四季」が日本におけるミュージカル興行を成功させた記念碑的作品なんですね。パンフレットにいろいろ書いてありましたが、日本初演は1983年で日本ディズニーランド開園と同じ年だそうです(かなり象徴的符合ですね)。 劇団四季にとってもアンドリュー・ロイド=ウェバーの作品を翻案して上演するという金の鉱脈を探り当てた記念碑的作品なんですね。これ以降ウェバー作品の翻案でずーっと成功してきたようですね。でも、この成功に安住して、浅利慶太さんは新しい演劇を作り出すことは停止してしまったようですね(「劇団荒地」の名前を棄てた時に、今の姿は予想できたのかもしれません)。 もちろん作品としては上手くできていますね。アンドリュー・ロイド=ウェバーの才能はさすがですね。猫世界をかりた寓話の世界を美しい曲とリズム、コスチュームを含めた演出で、2時間半を飽きさせずに引っ張ってくれます。 小さな子供から若い恋人同士、家族連れ、老人まで幅広い観客が楽しめるように作ってあります。20年以上もロングランするだけのことはあります。さらにこんな劇場まで作ってしまい、ショービジネスとしての細部にまで磨き上げているようですね。 あんまり理屈はこねずに、家族サービスと割り切って楽しむべきでしょうね。ミッキィマウスと同じと考えりゃ良いんですからね(猫とネズミの違いぐらいですかね)。
by daisenhougen
| 2006-05-08 09:16
| 鑑賞記-伝統芸能他
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