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「図録ニキ・ド・サンファル展」を読む

d0001004_16563324.jpg 「図録ニキ・ド・サンファル展」(中日新聞他)を読んだ。先日訪れた展覧会で買いました。
 冒頭にウルリッヒ・クレンペル「ニキ・マシューズからニキ・ド・サンファルへ-1950年代の絵画」で初期のニキについてアウトラインが解ります。
 カタログは「初期の作品」「射撃絵画」「ナナ-ニキ・ド・サンファルの女性像」「版画作品とポスター」「夢、心の中世界、愛と葛藤」「タロット・ガーデンと神話世界」という順序で一部解説もついています。参考の写真もついていて結構親切な作りです。
 「運命と情熱-コレクターが美術館をつくる時」といったニキ美術館設立の経緯をオーナーのYOKO増田静江の談話が載ってます。那須にこんな美術館があったんですね。今回の展覧会も初期の作品以外はこの美術館の作品ですね。9月までは休館のようですが、一度は訪ねたいですね。
 笠木日南子「ニキ・ド・サンファル-私はここにいる、そして私は愛する」で60年代以降のニキについてアウトラインが解ります。後は写真入りの年譜(ほんとうに彼女は美人だったんですね)、参考文献、出品作品リストとなっています。
 彼女は、「幼年期」の心の傷を一生抱えて生きてたんですね。幼年期の母親の愛情の不在が決定的意味を持っているようですね。その傷を表現行為に転換できたから、こういった人を引きつける作品が作り出せたようですね。ますます興味惹かれる存在になりました。彼女の作った映画「ダディー」や「美しい獣(ひと)」も一度見てみたいですね。

by daisenhougen | 2006-06-02 07:05 | 読書-展覧会図録
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