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井上宏生「神さまと神社」を読む

 井上宏生「神さまと神社―日本人なら知っておきたい八百万の世界」(祥伝社新書)を読んだ。
 著者の井上宏生さん(1949-)は皇学館大学を中退のノンフィクション作家とのことです。 目次を写しておきます。日本人と神さま、暮らしのなかの日本の神々、八百万の神々の系譜、伊勢神宮と皇室とお伊勢参り、知っておきたい神々と神社、日本を代表する神社とその神々。
 神社にかんする基礎知識を雑学も含めて紹介する本ですね。一種のハウツー本でしょうか。
 たとえば神宮と神社の違い。神宮と名のつく神社は二十四あるが、神宮は正式にいえば伊勢神宮を指すが、平安時代には鹿島神宮と千葉の香取神宮も神宮と呼ばれていた。それ以外は明治以降の政府の政策により増えたなんて蘊蓄おもしろいですね。
 そのほかにも神主の資格は上から浄階、明階、正階、権正階、直階であるとか、神主資格を得るには國學院大學または伊勢の皇學館大学で神職の養成過程に通うことなど雑学知識が満載です。
 ただ、広範囲に話題を広げているので、表面的な説明に終わっていたり、詰め込むあまり、要約がうまくできていなかったり、といった欠点が結構目につきました。
 もう少し、範囲を絞って、著者の思い入れの部分を前面に出した方がよかったかも知れませんね。
 ハウツー本にそこまで求めるのは酷かもしれませんが・・・・。

by daisenhougen | 2006-06-27 06:10 | 読書-詩歌小説評論他
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