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千住博「原寸美術館 日本編」を読む

 千住博「原寸美術館 日本編」(小学館)を読んだ。
 本屋で偶然見かけましたが、カバーがなんと「普賢菩薩像」ではありませんか。先日、東京国立博物館で拝見したばかりでした。カバーにひかれて買ってしまいました。それに7月8日に訪れた東京国立近代美術館の常設展示で原田直次郎
「騎龍観音」を拝見しましたし、結構縁のある名画集ですね。
 絵画の部分を原寸大で掲載して、その細部の魅力を伝えることを意図した日本画の名画集ですね。副題の「画家の息吹を伝える」と言ったとこなんでしょうね。西洋絵画版の成功で日本版も発売となったようです。
 原寸大というのはイイですね。筆の濃淡までリアルに感じることができます。まさに美は細部に宿れりですね。通常の美術書ではなかなか体感できない世界ですね。場合によってはガラス越しで見る現物の作品よりはっきり確認できますね。
 文章は日本画家の千住博が書いています。それぞれの作者になりきる形で書いていますが、これは成功しているとは思えませんね。変にフィクションめかした書き方が鼻につきましたね。実作者として、筆遣いとかに絞って詳しく記述してくれた方がよっぽど役にたつのに。惜しい事しましたね。
 でも、絵を見る新たな視点を教えてもらった気がします。今後は、実物に触れる前に、この本で確認してから出かけることにします。

 掲載されている絵画は以下の通りです。
 『普賢菩薩像』
 『源氏物語絵巻』
 『信貴山縁起絵巻』
 『那智滝図』
 『秋冬山水図』雪舟
 『雪景山水図』梁楷
 『伝源頼朝像』伝藤原隆信
 『日月山水図屏風』
 『四季花鳥図』狩野永徳
 『松林図屏風』長谷川等伯
 『舞楽図屏風』俵屋宗達
 『紅白梅図屏風』尾形光琳
 『動植綵絵』伊藤若冲
 『群仙図屏風』曾我蕭白
 『楼閣山水図屏風』池大雅
 『縁先物語』鈴木春信
 『瀑布古松図』円山応挙
 『姿見七人化粧』喜多川歌麿
 『百物語 こはだ小平次』葛飾北斎
 『東海道五拾三次』歌川広重
 『豆腐』高橋由一
 『富士山図屏風』富岡鉄斎
 『騎龍観音』原田直次郎
 『雲中富士屏風』横山大観
 『炎舞』速水御舟
 『奄美の杜』田中一村
 『年暮る』東山魁夷
 『ウォーターフォール』千住博

by daisenhougen | 2006-07-10 06:29 | 読書-詩歌小説評論他
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