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「図録 没後30年 高島野十郎展」を読む

d0001004_17283733.jpg 「図録 没後30年 高島野十郎展」(朝日新聞社)を読んだ。先日の展覧会で購入しました。
 西本匡伸「高島野十郎 その新たな生に向けて」、川崎浹「高島野十郎の「空気」」、朝倉祐一朗「働くものから見るものへ」の3編のエッセーで高島野十郎の生涯と近年の再評価の動きについて大体わかりました。
 福岡県出身で、先日、展覧会で拝見した坂本繁二郎とゆかりがあるようですね。坂本さんは世間的評価を得た一生のようでしたが、高島さんはそうではなかったようですね。
 図版はところどころに解説も付いていて理解を助けてくれます。又、多田茂治「「五重塔」奇談」、歌田真介「野十郎の衝撃」、菊畑茂久馬「「弧」の妖しき業」、久世光彦「蠟涙の嘆き」、林秀哲「高島野十郎「光を蒔いた人」」といったコラムも収録されていて、興味深い話がいろいろ載っていました。特に、歌田さんの油絵具の特質についての記述はためになりました。高島さんはその油絵具の特質を十二分に活かしていたんですね。
 小生にとって、新たな画家の発見でした。「蝋燭」を描いた作品群は折に触れて見返すような気がします。図録は取り出せるとところに置いておきましょう。

by daisenhougen | 2006-07-12 06:23 | 読書-展覧会図録
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