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映画「硫黄島からの手紙」を見る

映画「硫黄島からの手紙」を見る_d0001004_18241767.jpg 昨日(12月28日)「109シネマズ」で映画「硫黄島からの手紙」(LETTERS FROM IWO JIMA )を見た。
 2006年、アメリカ、ワーナー・ブラザース。
 監督:クリント・イーストウッド、製作総指揮/共同原案:ポール・ハギス、出演:渡辺謙、二宮和也、伊原剛志、加瀬亮、中村獅童。
 イーストウッド監督、ポール・ハギス脚本、スピルバーグ製作の「父親たちの星条旗」に続く、硫黄島2部作の第2弾です。
 今回は日本側からの視点で硫黄島の戦いを描いています。しかも全編が日本語で通してあります。エンドロールのクレジットが英語なのでハリウッド映画と気づくようなもんです。これだけでも凄い事です。全編英語や中国語の日本映画なんて考えられないですものね。
 内容はもっとすごいです。戦争の悲惨さと残酷さを余すことなく伝えてくれます。しかも決して英雄的な形ではなく、日米どちらにも肩入れすることなく冷徹に描きこんでいます。
 しかもこういった作品が陥りがちな、ショボイ作りではなく、アメリカ軍の圧倒的な物量や戦闘シーンの迫力も決してきっちり描きこんであります。こういったところはハリウッド映画の良さですね。
 戦争映画としてものすごい戦闘場面にあふれているんですが、作品の印象は静謐そのものといった感じです。人間の悲しみや哀切さにあふれている作品です。しかも決して甘ったるい感情を廃しているんですね。また、バックで流れる音楽もすばらしいです。
 ともかくも、今年最良の一本となる、すばらしい作品です。

by daisenhougen | 2006-12-29 08:23 | 鑑賞記-映画
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