大高保二郎「西洋絵画の巨匠10 ゴヤ」を読む

d0001004_13413735.jpg 大高保二郎「西洋絵画の巨匠10 ゴヤ」を読んだ。
 小学館、2006年11月10日初版1刷 B4判、127ページ、3,360円。
 目次は次の通り。鑑賞図版(1.宮廷画家への道 挫折と再起、栄達へ、2.公の肖像 王侯貴族の姿、3.魂の肖像 親密な人たち、4.四大銅版画集 黒と白の魅惑、5.戦争と革命 生きる民衆、6.「黒い絵」そして亡命)、評伝(絵画にはいかなる規範も存在しない)、名画を読み解く(《裸のマハ》と《着衣のマハ》)、特集(1.奇想と創意、2.ザビエル スペインと日本の架橋)。
 著者の大高保二郎さんはスペイン美術史専攻の学者さんのようです。
 さて、西洋絵画の巨匠も10巻まできました。今回はスペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤ(FRANCISCO DE GOYA LUCIENTES)(1746-1828)です。
 ゴヤの作品はいろんな展覧会でほんの少しずつですが、接してきました。でも、なかなかその作品に感動するといった体験はいまだありません。
 昨年の「プラド美術館展」でも何点か展示してありましたが、特に惹きつけられるといったことはありませんでした(いってみれば小生の鑑賞力の欠如以外なにものでもないですね・・・・)。
 今回、この画集でゴヤの多様な作品に触れて、ようやくゴヤの偉大さの一端に触れたような気がします。大きな時代の動きの中で、多様な表現を試み続けた大画家であることは納得できた気がします。
 この画集に載っているような決定的な名品にはなかなか日本では巡り会えないでしょうが、ゴヤの全生涯の変貌と決定的名作の存在を知った上であれば、もう少しうまく触れあえる気がしてきました。
 今後、ゴヤの現物の作品そのものに触れる機会が来ることを楽しみにして待ちましょう。

[PR]
by daisenhougen | 2007-01-10 06:41 | 読書-詩歌小説評論他
<< 「週刊アーティスト・ジャパン ... 速水由紀子「「つながり」という... >>