映画「鉄コン筋クリート」を見る

d0001004_2182355.jpg 昨日(1月14日)「109シネマズ」で映画「鉄コン筋クリート」を見た。
 2006年、日本。監督:マイケル・アイリス、原作:松本大洋、美術監督:木村真二、アニメーション制作:スタジオ4℃。声の出演:二宮和也、蒼井優、伊勢谷友介、宮藤官九郎、本木雅弘ほか。
 今年(2007年)の映画始めはアニメからスタートです。この年になると、あんまりアニメ映画なんてのは見ないんですが(2004年に見た大友克洋の「スチームボーイ」以来です)、今回は見てよかったです。
 素晴らしい映画に当たりました。ぶっ飛びましたね。今年は年の初めから幸先がいいです。「スチームボーイ」で軽い失望を感じていただけに、久々にアニメで満足できる作品に出会えましたね。
 親のいない浮浪児クロとシロが街の再開発にのりこんできた暴力団と戦うといった、たわいもないストーリーです。
 でも、見所はそんなストーリーにはありません。生と死、明と暗、懐かしさと未来、聖と俗・・・・・。といったテーマをとんがった感性でいかに描き出すかにあります。
 そして、これは見事に成功しています。ちょっとオーバーかもしれませんが、近年の芸術における、ひとつの大きな成果のような気がします。
 以前、辻惟雄さんが「日本美術の歴史」でマンガ・アニメを高く評価していましたが、まさしくこの作品は日本美術史に残る作品だと思いました(ちょっと興奮してますね)。スタジオ・ジブリのアニメが芸術とは思えませんが、この作品は違うと思います。時代を超えて残る可能性を秘めています。
 そもそも松本大洋(1967-)さんの漫画作品を読んだことがありません(小生の射程は大友克洋さんぐらいで止まっていますからね)。凄い才能の持ち主だと思いました(漫画ファンには、今更なんでしょうがね・・・)。遅ればせながら、是非とも原作読まなくてはなりません。
 もちろん、映画としての出来も素晴らしいと思いました。これが監督マイケル・アイリスの力量によるのか、美術監督木村真二によるのか、はたまたSTUDIO4℃なのかは小生には判断できませんが、テンポの素晴らしさや純粋さと猥雑さのミックスのような色彩美だけでも出色のデキだと思います。
 声優陣もよかったですね。いわゆるアニメ臭さがないところが、作品を引き立てています。
 ソニー・ピクチャーがこの作品を世界配信すると載ってましたが、ぜひ成功させて欲しいですね。スタジオ・ジブリやディズニーのアニメなんかは問題にならないくらい素晴らしい出来の作品なんですから。

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by daisenhougen | 2007-01-15 07:17 | 鑑賞記-映画
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