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「図録 20世紀美術探検」を読む

「図録 20世紀美術探検」を読む_d0001004_953854.jpg 「図録 20世紀美術探検」を読んだ。
 国立心美術館、印象社、2007年、2,000円、225*297、400頁。
 収録されている論文は、南雄介「序文-「物の時代」の美術のために」、福永治「近代美術の革新-20世紀前半の日本社会と美術」、ヴェラ・ヴォルフ「素材に対する正しさか、物質の復習か-モダニティのための素材の美学」です。図録部分にも結構詳しい論文が付いています。作家履歴や年表、出品リストもついています。
 なんせ400頁の図録ですから、ずっしり重いですね。でも、これだけのページ数をつかっても収録点数が多いので、大半は小さな図版しか収録できてません。いかに大規模な展示かがわかります。
 図録でこうやって見返すと、まさしく20世紀美術の試行錯誤の様子が浮き彫りになってます。そういった意味では、目配りの利いた、極めて充実したた展示であることがわかります。誠実なそして大部な現代美術の教科書みたいです。
 でも、実際に見て回るのは、精神面でも肉体的にもハード過ぎましたね。
 オープニングですから、力を入れた展覧会にしたかったのでしょうが、やっぱりチョット欲張りすぎている気がしますね。

by daisenhougen | 2007-02-03 22:05 | 読書-展覧会図録
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