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「図録 ギメ東洋美術館所蔵 浮世絵名品展」を読む

「図録 ギメ東洋美術館所蔵 浮世絵名品展」を読む_d0001004_13193654.jpg 「図録 ギメ東洋美術館所蔵 浮世絵名品展」を読んだ。
 発行:NHK・NHKプロモーション、デザイン・制作:エヌ・ピー・シー、2007年、2,300円、225*297、240頁。
 収録論文はエレーヌ・バイエ「ギメ東洋美術館の浮世絵:初期愛好家達たちから模範的なコレクションの形成まで」、永田生慈「新発見・北斎の「龍図」と「虎図(雨中の虎)」についての2編です。
 前者はギメ東洋美術館のコレクションの歴史が紹介されています。後者は今回の目玉展示北斎の「龍図」と「虎図」が対であることの発見の経緯の紹介です。よくわかりましたといったとこでしょうね。
 あとは図版全点(「龍図」と「虎図」は拡大図が付いていました)、巻末には作品解説、絵師略伝、江戸浮世絵年表、パリ浮世絵関連年表が収録されています。
 図版をパラパラとめくっていると、コレクションの充実度がわかりますね。5000点以上の版画作品と80点以上の肉筆画から選りすぐりだけを持ってきただけのことはありますね。 展示替えで、実際に拝見できなかった作品がたくさん掲載されていました(1回しか訪れることができなかったんですから、やむを得ないですね)。

 ところで、この展覧会は大阪に巡回するようですね。そしてこっちの展示は190点すべてが展示変えなしで一気に拝見できそうです。「大阪市立美術館」で会期が4月10日~5月27日というとです。
 京都の「相国寺」での「若冲・動植綵絵展」が5月13日~6月03日ですから、5月13日~5月27日であれば両方をハシゴすることが可能なんですね。
 1泊2日であれば、周辺の美術館もまとめて訪れることができそうです。5月連休明けというのが辛いとこですが、なんとか実現したいですね。

by daisenhougen | 2007-02-21 07:19 | 読書-展覧会図録
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