昨日(5月15日)「東京芸術大学美術館」で展覧会「パリへ―洋画家たち百年の夢~黒田清輝、藤島武二、藤田嗣治から現代まで~」展を見た。
東京藝術大学創立120周年企画ということで、東京芸大卒業生と教員による明治から平成までの「洋画」100点の展示です。芸大卒でパリ帰りといった日本美術界のエリートの作品の展示といったとこですね。 展示は「黒田清輝のパリ留学時代-ラファエル・コランとの出会い」、「美術学校西洋画科と白馬会の設立、1900年パリ万博参加とその影響」、「両大戦間のパリ-藤田嗣治と佐伯祐三の周辺」、「戦後の留学生と現在パリで活躍する人びと」といった4つに別れての展示です。 まず最初は黒田清輝の作品です。「智・感・情」をはじめとする代表作が展示してありました。素晴らしいもんですね。もちろんその後の展示も藤田嗣治の作品やら日本洋画の巨匠のオンパレードでした。日本の洋画史は芸大抜きには考えられないのがわかりますね。堪能させてもらいました。 ただ、第4部の戦後の部分になるとあんまりピンと来る作品はあんまりありませんでした。芸大+パリのブランドも陰りが出ているんでしょうか。 同時に開催されていた「芸大コレクション展 新入生歓迎・春の名品選」も見ました。東京藝術大学が所蔵する主要なコレクションを紹介する展覧会とのことで、古美術から昭和まで45点ほどの展示とのことです。 ちょっととりとめのない展示でしたね。でも、加山又造さんの水墨画の傑作「倣北宋深山凍林」に再見できただけで良しとしましょう。本当に魅入られる作品ですね。
by daisenhougen
| 2007-05-16 07:33
| 鑑賞記-展覧会
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