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岡田温司/池上英洋「レオナルド・ダ・ヴィンチと受胎告知」を読む

岡田温司/池上英洋「レオナルド・ダ・ヴィンチと受胎告知」を読む_d0001004_10451223.jpg 岡田温司/池上英洋「レオナルド・ダ・ヴィンチと受胎告知」を読んだ。
 平凡社(平凡社ライブラリー)、2007年04月9日初版、1,050円、B6変形版、242頁。
 岡田温司さん、池上英洋さんといった読むたびに多くのことを教えてくれる碩学2人の書き下ろしです。しかも目下話題の受胎告知ですから読むしかないですね。
 目次を写しておきます。1 ルネサンスの“受胎告知”(「受胎告知」とは何か、その子はいったいどこからどうやって来たのか?、感情表現と線遠近法、演じられた「受胎告知」)、2 レオナルド“受胎告知”解体(ウフィツィ作品の特異性と帰属問題、思索の起点としての“受胎告知”)
 岡田温司さんは受胎告知をキリスト教の歴史的な位置づけからさまざまな角度で論じています。一方、池上英洋さんはレオナルドの作品「受胎告知」そのものを徹底的に解剖してくれています。二人のそれぞれ別なアプローチによって、より一層「受胎告知」の理解が深まるといった案配ですね。
 こんなの読んでしまうと、もう一度「受胎告知」見たくなりますね。
 「レオナルド・ダ・ヴィンチ-天才の実像」展も会期は6月17日までですから、早めにもう一度行かなくてはなりませんね。

by daisenhougen | 2007-05-19 07:44 | 読書-詩歌小説評論他
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