「図録 サンクト・ペテルブルク国立ロシア美術館展」を読んだ。
産経新聞、2007年、2,100円、318頁。 まず、エヴゲニア・ペトロヴァ「18世紀から20世紀初めまでのロシア美術」、五木田聡「美と真実の調和を求めて―レーピン絵画への招待」、沼野充義「ロシア芸術の奇跡―19世紀のリアリズムとその<広がり>について」の3つの論文でこの美術展の概要がわかります。 ロシア美術について全く無知なわたしにとってはロシア美術史入門になりました。 図版をはさんで巻末には藤沼貴「ロシア文化の特徴」、五木田聡「レーピンの主要作品」が収録されていました。まさしくこの展覧会がレーピンの作品紹介が大きなウェイトを占めているのがわかります。 そのほかに「国立ロシア美術館」の紹介、サンクトペテルブルク中心地図、ロシア絵画史関連年表、出品リストが収録されていました。 この展覧会は2度訪れました(初回、再訪)。この図録以外にもブックレットも読みました。けっこう入れ込んだ展覧会でしたね。 ロシア革命前のロシア絵画の素晴らしさを認識させてもらえました。ある意味では画期的な美術展だったのかもしれませんね。日本でも再評価の動きが出てくるんでしょうか。
by daisenhougen
| 2007-06-09 07:02
| 読書-展覧会図録
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