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渡部昇一「95歳へ!」を読む

渡部昇一「95歳へ!」を読む_d0001004_100452.jpg 渡部昇一「95歳へ!」を読んだ。
 飛鳥新社、2007年6月5日3刷(2007年4月19日1刷)、1,260円、B6判、183頁。
 幸福な晩年を築く33の技術ということで、60歳の団塊世代がそれ以降の35年間の老年期を生き抜く為の渡部昇一流人生処方術とのことです。
 まあ、手前勝手な処方術を延々と書き連ねています。
 何でも願い続ければきっと実現するんだ、なんてことを自分の体験談から導き出したように仕立てていました。もちろん、そんなことは決して言えるわけがないんですが、こんなに自信満々に臆面もなく書かれると唖然としてしまいますね。
 謙虚さとか、恥じらいとかから無限に遠くなり、自分の経歴の自慢話ばかりしたがる老人の嫌みな教訓話でした。
 いくらなんでも、いくばくかの人生経験積んだ団塊世代が、まともに読むには耐えないでしょう(もちろんその下の世代のわたしもですが・・・)。
 身銭をきって買って、読んだ自分の馬鹿さ加減に腹が立ってます。文句なしで、今年読んだ本のワースト1です。

by daisenhougen | 2007-07-17 07:01 | 読書-詩歌小説評論他
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