昨日(08月22日)「東京国立博物館」で展覧会「京都五山 禅の文化」展を見た。
「京都五山と五山に関係の深い寺院の中世の遺品を一堂に集め、中国風の禅文化が、京都にどのように受け容れられ、定着していったかをたどります」とのことです。 展示は1.兼密禅から純粋禅へ、2.夢窓派の台頭、3.将軍家と五山僧、4.五山の学芸、5.五山の仏画・仏像といった区分で展示してありました。 ちなみに京都五山と南禅寺は(五山之上)、天龍寺(第一位)、相国寺(第二位)、建仁寺(第三位)、東福寺(第四位)、万寿寺(第五位)を指すとのことです。 さて展示の方ですが、前半のコーナーではそれぞれの寺院毎に開祖の僧侶の肖像画や墨蹟などが中心に展示してありました。この方面に疎いわたしにはあんまりピンと来ない展示でした。 後半にいたって、ようやく水墨画、詩画軸、仏像、仏画が展示の中心となりました。でも、どの作品もなかなかハードルが高かったですね。ずらーっと掛け軸が並んでいましたが、近世以降の作品のようにダイレクトに訴えかけてはくれませんでした。わたしの勉強不足でしょうね。もっと勉強しなくては駄目ですね・・・。 期待の雪舟さんもお目当ての「破墨山水図」の展示期間は終わっており、「毘沙門天図」はあんまりピンと来ませんでした。 仏像では鹿王院の「十大弟子立象」に感銘受けました。この躍動感あふれる造形美は素晴らしいですね。新たな発見でした。 いつものように常設展示もザーッと見て回りました。 今回は特集展示が充実していました。まず、「仏像の道-インドから日本へ-」ということで、先日「受胎告知」が展示してあった本館の奥がすっかり改装されていました。仏像のアジアを横断した歴史が紹介がされていました。結構愉しめました。 更に特別陳列「キリシタン-信仰とその証-」としてキリスト教の日本布教の歴史的遺物が展示してありました。踏み絵やキリスト像など興味深かったですね。伝ドルチ「聖母像(親指のマリア)」もよかったです。
by daisenhougen
| 2007-08-23 07:12
| 鑑賞記-展覧会
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