昨日(09月22日)「泉屋博古館分館」で展覧会「花鳥礼讃―日本・中国のかたちと心」を見た。
日本の江戸期の花鳥画と中国の花鳥画を対比的に並べた展示です。 花鳥画の季節、四季の花園、中国画愛好の足跡といった区分での展示です。 まず、展示の最初は沈南蘋「雪中遊兎図」です。冒頭からすっかり心奪われました。なんとリアルなんでしょう。江戸期の日本画壇に大きな影響を与えたのも納得できました。いままで沈南蘋の作品に感銘を受けたことがなく、なんとなく敬遠していましたが、自分の見る目のなさに、情けなくなりました(先日の千總コレクション展でも沈南蘋の作品が展示してありましたが、全く見切れていませんでした)。 そして今回の目玉、伊藤若冲「海棠目白図」です。若冲展での濃密な「動植綵絵」を思い出させてくれる作品でした。これで今年は若冲さんは見納めになるんでしょうか。 その他では呉春「蔬菜図巻」、伊年印「四季草花図屏風」などの画面いっぱいになになに尽くしといった作品も興味深かったです。 いずれにせよ、江戸期に美術界は中国美術の大きな影響下にあったのがよく解る展示でした。
by daisenhougen
| 2007-09-23 06:47
| 鑑賞記-展覧会
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