昨日(09月24日)「109シネマズ」で映画「題名のない子守唄」を見た。
2006年、イタリア、LA SCONOSCIUTA。 監督:ジュゼッペ・トルナトーレ、音楽:エンニオ・モリコーネ、出演:クセニア・ラパポルト、ミケーレ・プラチド、アンへラ・モリーナ、マルゲリータ・ブイ、クラウディア・ジェリーニ。 「ニュー・シネマ・パラダイス」ジュゼッペ・トルナトーレ監督の作品で、イタリア・アカデミー賞で作品賞を始めとした主要5部門を獲得したと言えば、見ないわけにはいけませんね。 主人公イレーナが、金持ちの家に近づき、メイドになって信頼されていくストーリーとサブリミナル的に挿入される若きイレーナの過去のシーン。これらがだんだんと交差しながら二転三転してストーリーは展開します。 謎が謎を呼び、緊迫感に満ちた展開です。最後は夢を求めてウクライナから越境して来たイレーナの悲惨なまでの過去が明らかになるといったとこですね。 暴力による売春や強制的な幼児売買などのショッキングなシーンと母性愛が複雑に交差しています。こういった複雑かつ困難な主題を一気に見せる力量はたいしたもんですね。 ただ、わたし的にはこんなに凝った作りにしなくてもと思わないでもないですね・・・。 そして、何故イレーナがこういった、境遇に陥ったのかについての説明がほとんど無いのも気になりました。 いずれにせよ、練りに練って作られたストーリーと緊迫感に満ちた作品世界は一見の価値があります。ラスト近くに至っての、イリーナが信じていたことが崩れ去ってからの展開は心打たれますね。この部分だけは、今までのジュゼッペ・トルナトーレ節ですね。この短い部分だけでも救われますね。 最後のシーンに登場した、若い女の人がとても綺麗で印象深かったのですが、パンフレットにも写真も名前すら載っていませんでした。大変気になります。いずれブレークしそうな気がするんですがね・・・・。
by daisenhougen
| 2007-09-25 06:53
| 鑑賞記-映画
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