先日(11月03日)「京都国立博物館」で展覧会「狩野永徳展」を見た。
ついに拝見できました。はるばる京都まで来た甲斐ありました。 なんせ旧御物4件、国宝5件、重要文化財8件、重要美術品4件を含む約70件が出品の史上初の大回顧展ですから。 まず最初は「墨を極める水墨画」といったセクションからスタートです。のっけから聚光院蔵の国宝「花鳥図襖」や「琴棋書画図襖」などで圧倒されます。 かなり混んでいてゆっくりしか進みませんでしたが、そのお陰でモノクロームの世界をじっくり堪能しました。 その後も混雑の中、極彩色のさまざまな名品が続きましたが、「上杉本 洛中洛外図屏風」が次のピークでした。 こちらは細部にわたって細かく描かれた部分を見るべき作品ですが、あまりの人の多さで近づくのすら大変でした。春に米沢行った時にじっくり拝見したので、今回は後ろからザーッと拝見してすませました。 直ぐ後に新発見の「洛外名所遊楽図屏風」も展示してありました。同じ様な作品ですが、だいぶ小ぶりでした。こちらはそんなに混雑していなかったので、ゆっくり拝見できました。 なんと言っても今回の展示もハイライトは「唐獅子図屏風」と「檜図屏風」です。やっと実物にお目にかかることができました。しかも向いあっての展示ですから、超豪華な空間です。こんなそろい踏みは二度と巡り会えないでしょうね。 そして感動しました。 圧倒的な存在感です。満ちあふれたエネルギーに圧倒されます。 写真で見たってこの感動は味わえないです。 狩野永徳が傑出した芸術家であることが、この二作品を見れば一瞬で納得できてしまいます。 幸いにも、この最後のコーナーはそんなに人もいなかったので、行ったり来たりしながら、いろんな角度からじっくり拝見できました。 今年拝見した展覧会の中でも特別な展覧会でした。後ろ髪引かれる思いで会場を後にしました。 図録買ったので、読んでから感想続けます。 常設展示を拝見できなかったのが、チョット心残りでした。
by daisenhougen
| 2007-11-07 07:41
| 鑑賞記-展覧会
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