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川上弘美「東京日記2 ほかに踊りを知らない。」を読む

川上弘美「東京日記2 ほかに踊りを知らない。」を読む_d0001004_14472230.jpg 川上弘美「東京日記2 ほかに踊りを知らない。」を読んだ。
 平凡社、2007年11月20日初版1刷、1,260円、四六版、151頁。
東京日記 卵一個ぶんのお祝い。」に続いての「東京日記2」です。「東京人」2004年5月号から2007年4月号までの連載分です。イラストは門馬則雄さんです。
 昨年は「夜の公園」、「ざらざら」、「ハヅキさんのこと」、「真鶴」と4冊も小説集出版したのに、今年はもっかゼロですね。唯一の著作が書評集でした。そっちをパスしましたので、今年になって川上弘美さんを読むのは初めてということになります。
 本格的な小説とはいえませんが、日記とも、エッセーとも、小説ともつかない奇妙な川上ワールドを愉しませてもらいました。
 一日分だけ写してみます。

 十二月某日 晴
 おおみそか。
 年賀状を書きながら、来年の目標を考える。二つ、思いつく。
 一つは、「よくうがいをする」。
 もう一つは、「くつしたを裏返しにははかない」。
 とても難しい目標だけれど、守れるよう頑張ろうと、強く決意する。

 そうなんですね。そろそろ年賀状を書かなくてはならない時期なんですね。いくらなんでも川上さんみたいに年賀状を大晦日まで持ち越さないようにしましょう。
 こういった目標はいかにも川上さんらしくてイイですね。わたしも、来年用に肩に力の入らない目標考えたいです。
 小説の出版はいつになるんでしょうね。

by daisenhougen | 2007-11-28 07:46 | 読書-詩歌小説評論他
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